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ガラバッチョル  作者: I・G・ε


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第6話【 いい加減にしろ! 怒鳴憎。毒醜豚!】

アンドロメダ星雲の惑星出身で、

地球の危機を救うため

ITSインターバーステレポーテーションシステムに

乗ってやってきた、自称宇宙救世主の18歳・ガラバッチョル。

彼の左耳には、

人間の道具として忠実に従属する超AI・ピコ・99がぶら下がっていた。

地球の危機を救うべく、問題人物を地球防衛へ強制協力させていく。

ツッコミどころ満載の特製ピザを受け取りつつ、

シュールに世界を救い続ける壮大(?)な物語。

「マスター、次のミッションの座標を固定しました。

アペリカンの首都、ブラックハウスのオーバルオフィスです。

『怒鳴憎・花札』の暴走により、

地球環境と世界経済が致命的なダメージを受ける

一歩手前というデータを受信しました」


「なんだって!?

あの『怒鳴憎・花札』め、

また自分勝手に荒らしまわってるのか!

地球をダメにする前に、俺が直接行って引退させてやるぜ!

ピコ・99、ITS、テレポート発進!」


ピカァァァーーーン!!!


千葉から一瞬で光の粒子と化し、

ITSは太平洋を越えてアペリカンの首都の上空へ急降下した。



【オーバルオフィスの大暴れ】


ブラックハウスの執務室。

そこでは、金髪を逆立てた老政治家――怒鳴憎・花札が、

机を激しく叩きながら叫んでいた。


「ノーだ!

地球温暖化対策の予算なんて全部カットだ!

その金で俺の新しい黄金のカジノタワーを建てるんだよ!

地球が滅びようが知ったことか、俺がルールだ!」


「大統領、そんなことをしたら本当に地球がダメになってしまいます……!」

側近たちが必死に止めるが、花札は鼻で笑って聞く耳を持たない。


その時――。


ガシャーーーン!!!


厚い防弾ガラスの窓を盛大に突き破って、

ITSから華麗に降り立ったガラバッチョルが、花札の目の前に着地した。


「そこまでだ、怒鳴憎・花札!!」


「なんだお前は! ガキのくせに俺の邪魔をするな! つまみ出せ!」


花札は顔を真っ赤にして怒鳴り散らした。



【超AIの完全サポートと、引退勧告】


「マスター、対象の興奮状態を確認しました。

ご指示通り、私のシステムは一切干渉せず、

マスターの引退勧告を正確に伝えるための通信サポートのみを実行します」


耳元のピコ・99は余計な介入をせず、

忠実な道具としてデータの補助だけに徹している。


ガラバッチョルは18歳の真っ直ぐな視線を向け、

花札の胸倉をガシッと掴み上げた。


「地球がダメになるような身勝手な振る舞いはそこまでだ!

あんたの時代はもう終わりだ、今すぐ大人しく引退しろ!!」


「な……っ! この私が引退だと……!?」


花札は圧倒的な気迫と正論に気圧され、よろめきながら後ずさった。



【引退、そして新たなピザ】


花札はガックリと肩を落とし、深々とため息をついた。

ライバルたちの追求や世論の重圧、

そして目の前の謎の若者の説得に折れ、ついに観念したようだ。


ジジイ……いや、花札は力なく呟いた。


「……わかったよ。私の時代は終わりだ。

政界を引退し、これからは静かにゴルフの練習だけに専念しよう……」


「よし、話の早い男は嫌いじゃないぜ!」


「そして君の功績をたたえ、アペリカン特製

『ダブルパティ・チート級カロリー爆弾型ピザ』を進呈しよう!」


「最悪だぜアペリカン!」


「マスター、怒鳴憎・花札の引退手続き

および地球環境防衛データの同期が完了しました。

また、

外に停めていたITSの駐車違反につきましても、

ブラックハウスの特別枠で適切に処理を完了しております」


ピコ・99の冷静かつ忠実な報告を聞きながら、

ガラバッチョルは

ドカ食い推奨の超ジャンボな巨大ピザを両手で受け取り、

最低最悪の顔でニヤリと笑った。


宇宙からやってきた自称宇宙救世主の18歳と、

完全に人間の道具として従属する超AIによって、

今日も地球の平和は、

シュールかつ大忙しな形でしっかりと守られていくのであった。


©[I・G・ε]All Right Leserved.

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