目先の損得勘定しか出来ないのか! 怒鳴憎。毒醜豚!
【再びアペリカン、そして怒鳴憎への直撃説教】
「マスター、次のミッションの座標を固定しました。
先ほど引退を勧告したアペリカンの首都ですが、
『怒鳴憎・花札』がまだこりずに
自分の損得勘定ばかりで騒いでいるという緊急データを受信しました」
「なんだって!?
まだそんなことを言ってるのかあの男は!
目先の損得勘定しかできない脳たりんめ!
このガラバッチョル様がもう一度行って、直接耳を引っ張って説教してやるぜ!
ピコ・99、ITS、テレポート発進!」
ピカァァァーーーン!!!
アペリカンの上空から一瞬で光の粒子と化し、ITSは再びピンクハウスの真上へと急降下した。
【脳たりん発言の現場】
オーバルオフィスの執務室。
そこでは、引退するはずだったはずの――怒鳴憎・花札が、
再び机の上に足を投げ出し、電話に向かって大声でまくし立てていた。
「だから、地球の未来の環境投資なんて一文の得にもならないだろ!
そんな損する話は全部ボツだ! 俺が得をするかどうかがすべての基準なんだよ!」
「大統領、引退の撤回はできませんし、
そんな目先の損得ばかりでは世界中から愛想を尽かされます……!」
側近たちが頭を抱えている。
その時――。
ガシャーーーン!!!
窓ガラスを豪快に突き破って、
ITSから華麗に降り立ったガラバッチョルが、花札の目の前に着地した。
「そこまでだ、怒鳴憎・花札!!」
「な、なんだまたお前か! 引退したはずの俺を邪魔するな!」
花札が激高して言い返そうとした瞬間、
ガラバッチョルは一歩前に踏み出し、ビシッと怒鳴りつけた。
「おい、聞いてればいい気になりやがって!
目先の損得勘定しか出来ないのか! 脳たりん!」
「なっ……! ぼ、脳たりんだと……!?」
花札は人生で一度も言われたことがないような強烈な罵倒に、
目を見開き、全身をブルブルと震わせた。
【超AIの完全サポートと、さらなるピザ】
「マスター、対象の脳内回路に強烈な衝撃が走ったデータを確認しました。
ご指示通り、私のシステムは一切干渉せず、
マスターの叱責を正確に伝えるための通信サポートのみを実行します」
耳元のピコ・99は余計な介入をせず、忠実な道具としてデータの補助だけに徹している。
ガラバッチョルは18歳の鋭い眼光を向け、さらに言い放った。
「自分のことしか見えてないから、そんなバカな損得勘定しかできないんだよ!
地球を救う気がないなら、一生ゴルフのパターでもいじって反省してろ!」
「うぐっ……ぐぬぬぬ……!」
花札は言葉を失い、ガクガクと膝を震わせたのち、ついにその場にへたり込んだ。
「……わかったよ……。私の損得勘定は……脳たりんだったのか……。もう二度と言いません……」
「よし、反省したなら話は早いぜ!」
「そして君の功績をたたえ、アペリカンの最高級『金箔付きステーキ型ピザ』を進呈しよう!」
「最悪だぜアペリカン!」
「マスター、怒鳴憎・花札の完全更生プログラムおよび地球環境防衛の最終ロックが完了しました。
また、外に停めていたITSの駐車違反につきましても、
ホワイトハウスの特別枠で適切に処理を完了しております」
ピコ・99の冷静かつ忠実な報告を聞きながら、
ガラバッチョルは金箔がギラギラと輝く豪快な巨大ピザを両手で受け取り、
最低最悪の顔でニヤリと笑った。
宇宙からやってきた自称宇宙救世主の18歳と、
完全に人間の道具として従属する超AIによって、
今日も地球の平和は、シュールかつ大忙しな形でしっかりと守られていくのであった。




