表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神罰の英雄たち  作者: Anon
西の大陸編(前編)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

168/199

昇華

167話目です。

今日は、曇りか。


湿度も高い。


あまり気が乗らないな…。



…あれ?体が痛くない。


毎朝、体を起こす修行から始まるのに。


おかしい。


それに…何で、外で寝てた?


ん?あれは…アルケイン卿……。


「お…?早かったな…。

まだ寝ていてもよかったのだぞ…?」



突如、戦慄が走った。


なんだ。


何か欠けてる。


怖い。


ダメだ、近づけない。


近づいちゃダメだ。


殺される。


…………。


いや、殺された…?




「……気分はどうだ…?」




背後から声が落ちる。


動けない。



「死ぬ、殺される…。

怖いか…?」


「こ、怖いに決まって……」


「お前は…死んだ…。

儂がこの手で…殺した…」


「…な…なん……で…?」


「何故、お前は恐れていない…?

何故、恐れるフリをしておるのだ…?」


「違う…!」


「違わない…。

お前の魂は、微塵も震えていない…。

何を…見てきた…?」



アルケイン卿の手のひらが、オリバーの視界を覆った。



「い、痛い…!放せよ…!」


「動くな…」



アルケイン卿の手が淡い光に包まれる。



「…そうか……」



アルケイン卿の声と同時に光が止み、

オリバーの頭から手を離した。



「もしかして…記憶を……?」


「"巨人の悪夢"か…。

擬似的な死を…経験しておったのだな…」


「乗り越えてきたよ…」


「大変素晴らしい…。

儂の想像を遥かに超える体験…いや、冒険…」




アルケイン卿は、静かに曇天を仰いだ。




「…儂も…楽しませて貰った……」


「勝手に記憶除いて楽しまないでよ…!」


「すまない…。

懐かしいバカ弟子の顔まで出てきたもんでな…」


「確か…師匠の師匠…だったよね…?」


「あぁ…。奴はな、

この世で唯一"古代森族以外で自然魔法を扱える"奴だった…。

出自が、ちと特殊でな…」


「特殊って…どういうこと…?」


「懐かしい…。

だがおかしい…。

何故見た目が変わっておらんのだ…?」


「え?あれ?聞こえてない?おーい」


「やはり時間魔法、か…?

そこまで生にすがりつく男でもなかったが……」


「おーーーい!」


「はっ…!な、なんだ…?」


『修行、やろうよ』


「ふっ…。やはり…恐怖などなかったか…」





そしてアルケイン卿は今日も同じ攻撃方法で手ほどきをする。


大魔法から高速の初級魔法。


「…面白いな……」

アルケイン卿は舌を巻いた。


『ねえ!手加減しないでよ!』



オリバーは前回とうって変わって無傷だった。



「手加減などしておらぬわ…。

全く…本当に殺してやろうか……?」



アルケイン卿の手が強まった。


しかし、オリバーはそれですら躱し、跳ね返し、

そして反撃を加える。



―――また一瞬だった。



アルケイン卿の拳が腹を……。



貫くことなく、素手で止められていた。



『同じ手は通用しないよ?』


「…儂の指導の賜物だな……」


『ん?なに?』


「…なんでもないわ…。

今日は終わりにしよう…」


『え?もう終わり?』


「今日は…ただ確かめたかっただけなのだ…」


『何を…?』




「お前、"転生"したな…?」


ご愛読ありがとうございます。

これからの投稿の励みになりますので、

宜しければブックマークと評価をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ