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神罰の英雄たち  作者: Anon
西の大陸編(前編)

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166/199

師弟

165話目です。

城のバルコニーで夜風に当たりながら、外を見つめる人影があった。

そこに、もう一つの影が近づいた。

和装から少し見える獣のような手足、月明かりを映す眼光…。


「何見てんだ?シェイン」


「あ?なんだ、ギンか」


「なんだとはなんだよ!」


「悪い悪い。

ま、ちょっと弟子を思い出しててな」


「弟子?"どの"弟子だよ。

今までどれほどの人数に手解きしてきたと思ってんだ」


「ま、確かにな。

その中でも"最強"の弟子だよ」


「お前に最強と言わせるなんてな…。

俺も言われてーよ…」


ギンはそう言いながら頭を抱えて俯いた。


「そういや、ギンは知らねぇんだっけか?

俺が最近見始めた新しい弟子」


「最近帰ってきたんだから知るわけねーだろ。

で、どんなやつなんだ?その最強の弟子ってのは」


シェインはギンから目を切り、再び遠くを眺めた。


「さぁなー…。

今はどの"大陸"でどこまで強くなってんだろうな…」


「え、"大陸"って……。

俺ら以外で気づいた奴がいんのか!

…マジで最強なんじゃねーか!?」


「だから言ったろ?

俺が楽しいと思えるほど戦える奴だった」


「ふーん。俺も一回会ってみてーな」


「アイツは、必ず戻ってくるよ。

この中央大陸に…ヴェルネイド王国に」


「そこまで言い切れるってすげーなソイツ。

ほんとお前は弟子にも仲間にも恵まれてるな」


「ヴァルカンには常に命狙われてるけどな」


「アイツはあれでいてお前を信頼してんだよ」


「へっ…!どうだか…。

あー、そう言えばさ…」


「なんだ?シェイン」


「やっぱ弟子じゃねぇわ、アイツ」


「あ?最強の弟子のことか?

え、弟子じゃねーの!?

あんなに耽ってやがったのに…。

じゃあ"最強"の何なんだよ!」


「…"最強"のか…。おもしれぇな。

そうだな…。ソイツは…」




「"最強"の…戦友だ」

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