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神罰の英雄たち  作者: Anon
西の大陸編(前編)

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157/199

会合

156話目です。

「アウル。そちらはどうだ?」


「え?こっち?まあ特に何もないけど…

強いて言うならあの"じいさん"が動き出したってくらいかな?」


「じいさん…?ああ、昔お前の言っていたアル…何とか、だな?」


「アルケインね?いつになったら覚えるんだよ」


「いつになったらだと…?

では逆に聞くが、其奴(そやつ)はいつまで生きておるのだ…?」


「僕にもどうもできないよ、彼は。

僕たちの目を掻い潜る(すべ)を身に着けたからね」


「それは厄介な……そう言えば…

私も面白い奴を見つけたぞ…?」


「へぇ~。アルカが面白いなんて、珍しいね。

どんな奴だったの?」


「……夢を見ないのだ…。一切…な」


「それは……アルケインよりも厄介じゃないか。

もしかして、直接会ったの?」


「ああ。それも偶然だったがな」


「アルカ…また律儀に力を分け与えてたんだね?

ホント、真面目に神様やってるよね…」


「それを言うならアウル、

お前だって未だに神罰を細かく与えておるのだろう?」


「なんか…僕たちって真面目だよね…」



「何?なんか文句あんの?ねぇ?」


「ほらぁ、エルはすぐそうやって怒るんだから。

図星ってことでしょ?」


「ねえリュナ、2人でアウルの奴ぶちのめさない?」


「エル、はしたない言葉はやめなさい。

神らしくないですよ」


「あー!リュナまでー!

リュナだってゴロゴロしてるだけでしょ!?」


「リュナが参加するなんて珍しいね。

なんか興味があったの?」


「えぇ、アルカの言った"夢を見ない者"…興味があります」


「奴は、オリバーと言った。

私が、本当の神ではないなどと言い放ったのだ…」


「え!?すご!確信ついてんじゃん!」


「いやいや、アウル。

ちょっとその子危なくない?」


「エルは不真面目なクセに心配性だね。

僕たちに気づいたからってなんだって言うんだよ。

たかが人間が僕たちに届くわけがないだろう?」


「アウル、その慢心はよくないですよ。

しかし…夢を見ないのでは、

我々ではどうしようもありませんね…」


「…奴はわからんぞ…?」


「わからないとは何がでしょう?」


「私たちに届くやも知れぬ…。

オリバーはどうやら"大陸"を移動しているようなのだ」


「それは……芳しくないですね…」


「でもさ、私たちに何ができるのよ。

そもそも見れないんなら今どこにいるかもわかんないよね?」


「そういうのは…イオが得意なんだけどね…」


「イオは…まだ抑えつけられておるのか…?」


「ここに居ないってことはそうだろうね。

中央大陸…ここも相当厄介だよ」


「あの…"魔王"がおるからな…」


「魔王とはよく言ったものよね。

人族のクセして魔界まで支配してるんだから」


「その人も、人族にしてとても長生きですよね」


「奴については分からないことが多すぎる。

が、イオを…私たち神の一柱を抑え続けることができることは確かだ」


「イオ…何とか助けなきゃね。

さてこの時代、どう乗り越えようか」

ご愛読ありがとうございます。

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