新聞社へ久々の訪問者…(その6)
さてさて…津雲は資料管理の仕事を
して一段落を終えた時の出来事
津雲【あ~疲れた、全くどれだけ
あるんだよ~減らないぞ~】と
腕を伸ばしてぼやいていると
佐山【津雲さんが
本来の仕事をしないで
取材に行くからですよ
自業自得ですよ】
津雲【まてまて、コラムを書くには
やむを得ないんだよ、
何度終わらせてくれと
頼んだ事か】と
ぼやきながら老眼鏡を外して
目薬を差している
佐山【いつもはどこでサボってたの
ですかね~】と疑いの眼差しで
津雲を見ていると
小谷【津雲さんて、良い意味で
懐に入るの上手いですよね】
津雲【お褒めにあずかり
光栄でございます】
立花【あっ!津雲さん、津雲さんに
お客さん来てるわよ
応接室にいるから】と
小走りで呼びに来る
津雲【客?ついに抗議がお出ましかい】
と椅子から立ち上がる
立花【とにかく早く向かって下さい
先程から来られて
お待ちなのだから】
津雲【はいはい、分かりましたよ】
そういって津雲は会議室へ向かい
到着した…
津雲【果たして、どこのどなた様かね
~面を拝むとしますかね】
ドアをコンコン…
津雲【失礼します】と一礼をして
入室する
田野【大変ご無沙汰しております】と
頭を下げている
後ろには秘書数名が一緒に
頭を下げている
津雲【これはまた珍しい方が、
お久しぶりですね】と
苦笑いする
田野【いえいえこちらこそ
再び津雲さんには
お会いするだろうなとは
思っていましたよ】と
こちらも少し苦笑いしている
津雲【まあ、とりあえず
お座りになって下さい】
田野【それでは失礼して】と
ソファーに腰をかけている
コンコン…失礼致します…と
一礼をして入室して
受付担当がコーヒーを
テーブルの上に置いていく
田野【ありがとうございます】と
軽く頭を下げている
受付【失礼致します】と一礼をして
退室していった
津雲【しかし、国会議員の方が
会期中にこんな吹けば桶屋の
新聞社に時間潰しで来るとは
よろしいのですか?】
田野【今年は色々ありましたから
今は肩身も狭いですし
身から出た錆ですけどね】と
苦笑いしている
津雲【判断を誤りましたねとしか
言いようがありませんでした】
田野【反論のしようもありません】と
軽く頭を下げている
津雲【あとは議員の資質ですね
与野党共にですけどね
人の事をとやかく追及する前に
動かぬ証拠を突きつけないと
それこそ無駄の時間だと
選ばれた人間だと悪い意味で
おごり高ぶりが悪い意味で
目立っていますね
私達の業界にも言えますが】
田野【パフォーマンスになられている
のは承知していますが、
事情はご存じでしょう】と
渋い表情をして津雲に視線を
向けている
津雲【そのやり方が今では
ハラスメントだそうです
メディアの報道内容や
記事や紙面ですらも対象だと
本当にやりにくくなりました】
田野【なかなかお互いに厳しいですね】
と少し苦笑いしている
津雲【もうひと踏ん張り出来るか
どうかでしょうかね】
と話しをしながらコーヒーを
1口飲んでいる
田野【さすがにここまでやると
あとは時の流れにですよ】と
こちらもコーヒーを1口
飲んでいる
津雲【そう言えば今日はなぜ
こちらへ?】
田野【例の農水大臣の問題と
衆議院議員の定数削減や
消費税減税について
伺えればと思いましてね】
津雲【窓際に聞かなくても
お分かりかと思いますよ】
田野【津雲さんなら偏らずに
動いておられるので】
苦笑いしている
津雲【何かこそばゆい感じですね
発言自体はアウトです
それは撤回謝罪してますから
それに対象地域の予算全体は
カットされていなかったので
それは市長さんなり市議さんが
説明されればよろしいかと
色々ときな臭い動きは
あるようですけどね
そして送迎バスの話は
違反は違反です
ただ、告発されても立証責任が
極めて困難です
証拠不十分でおそらく
不起訴になるかと思います
万が一起訴となりますと
与野党問わず告発の動きは
活発化されると思います
送迎バスは他の政党や議員でも
国政地方問わず見られるので
こういってはなんですが
地方の状況に応じてというのが
正直な所だと思います
法律が追いついてもいないと
新たに出ていた
問題もありますけど
告発されない限りは
先程と同様ですね
犯罪だと動かぬ証拠がない
現状ではどうにもなりません
黒に近いグレーですね
まあ、総理の任命責任で
騒ぐのでしょうけど
来週に消費税減税の審議が
始まりますから
ここまで待ったのは
説明責任を果たせよ
果たせなければという事です】
田野【判断が遅いのは否めないかと
経験者なので良く分かります
叩かれるのですよ
まあ、真摯に受け止めて
国民の代表ですから
仕事で頑張ってですね
あとは身体検査を
しかし、そこまで
調べていたと】
津雲【マスコミと新聞社と野党は
今頃は狂喜乱舞かと
しかし、あんまり執拗に
叩き過ぎるとイジメや
ハラスメントだと
指摘されるのは目に見えます
見方を変えればテレビ不信や
新聞不信にまで発展しないか
そこだけ不安ですね
今の現役世代はテレビや新聞を
見ない人が本当に増えました
地上波は夜遅くのドラマを
リアルタイムで見るかどうか】
田野【私の時もそうでしたが
マスコミや新聞社の皆さんも
おごり高ぶりが過ぎる時が
ありますね】
津雲【その時は指摘して下さい
俺様私様ですから
知らぬ間に私もなっているかも
知れませんし】
田野【津雲さんは大丈夫です
必要以上は聞きませんし】
津雲【そこ以外は聞かない
当たり前の話です
そして、執拗に追及しない
国民から選ばれた
代表ではないのですから】
田野【さすがの矜持ですね
ちなみに私が総理の時は
津雲さんはどちらに】
津雲【あの時は確か支部の倉庫管理を
あとは記事の整理ですね】
田野【しかし、なぜ現地へ
行かれたのですか?】
津雲【政治とは全く関係のない
人探しのためですよ
空振りに終わりましたけど】
田野【人探しですか…】
津雲【ある事件を調べてまして
関わる人物を見かけたと】
田野【政治関係ですか?】
津雲【全く関係ありません
宇都宮餃子堪能して
帰りましたよ】と
苦笑いしている




