たまには遊軍部にて…(その31)
専務室をあとにして、
遊軍部に戻った津雲はドアを
コンコンとノックしてから
ガチャリと開ける…
津雲【はい、おはようさんだす
それとお疲れさんでした】と
入っていく
小谷【津雲さんお疲れさまです
おはようございます】と
パソコンに原稿作成していた
作業の手を止めて
視線を津雲に向ける
佐山【おはようございます
お疲れさまです
朝から大変でしたね】と
同じくパソコンに
原稿作成していた
作業の手を止めて
視線を津雲に向ける
津雲【それなりに苦情が来たらしい
そうでなければ専務が
こんな朝早くにいないだろう
それにどうやら風向きが
変わってきたようだな
ウチらには痛い話だがな】と
ぼやきながら
紙コップにコーヒーを入れて
から自分の席に向かって机に
紙コップを置いてから、
ゆっくり腰を下ろしていく
小谷【何かあったのですか?
苦情が来るなんて】
津雲【毎日と朝日と東京の各新聞と
TBSのテレビとラジオと
テレ朝とフジテレビ系と
文化放送とニッポン放送もかな
あといくつかの芸能事務所から
余計な事はするなとよ
そう言えば名ばかりの
ジャーナリストや専門家からも
苦情の連絡があったそうだ
専務は文句あるなら
直接言えだとよ】
小谷【その割りには電話
鳴りませんね~
スマホも特に反応ないですし】
津雲【腫れ物扱いなんだろうよ
本当に抗議したら
それこそサシでどの点がとか
色々聞けるんだけどな
スポンサーの意向もあるし
まあ、あんな印象操作の
VTR流したら指摘されても
仕方ないわな
せいぜいSNSで投稿するくらい
そんな頃合いだろうよ】と
淡々と話しながら
コーヒーを1口飲んでいる
小谷【こちらの仕事に影響が
無ければそれで】
佐山【津雲さんの事ですから
全部取材したのでしょうし】
津雲【まあ、クソみたいな
記者というのは笑えたわな
間違いないし
あれを問題にするなら
自分達がはい、そうですよと
認めているようなものだ
あれを誇りに思えない時点で
ブンヤ失格
クソブンヤ大いに結構
そのくらいの気概がないと
ウチらみたいな地方新聞に
購読者数抜かれかねないぞと
ネットで騒いでいる連中も
直接苦情送れば良いのには
その送る勇気はまだまだ
無さそうだけどな
ああいう方が意外と
ダメージを受けるんだよ
ハラスメントだと指摘されたら
さすがに考えるだろうよ】
小山【やった事あるのですか?】
津雲【この業界なら直接聞くよ
その方が早い】
佐山【一般の人からすると
少しお高い感じかなと
思いますよ】
津雲【それでも本当に思うなら
やった方が良い
ただし、電話でなくて
メールでな
電話だと間違いなく
ハラスメントだと指摘される】
小谷【最近ハラスメント研修
受けました?】
津雲【あれだけ指摘されたらな】
小谷【それであのコラムでしたか】
津雲【分かりやすいかと】
そんな話をしていると
遊軍部のドアがコンコンとノックされ
ガチャリのドアを開いて入ってくる
小谷【お疲れさまです】
佐山【お疲れさまです】
津雲【お疲れさまです一休みですか?】
立花【ここでコーヒー飲んで
ゆっくりしないと
とある方がね大暴れなので】と
紙コップにコーヒーを
入れてからテーブルに
紙コップを置いて
ゆっくり腰を下ろしていく
津雲【ありのままを書いたまでで
ございます】
立花【津雲さんのコラムで
反響で色々とありましてね】
津雲【メールサーバーが落ちたかい】
立花【そこまでいったら余程
追求側は追い込まてる
証拠ですよ。
非常に分かりやすい】と
笑いながら話している
津雲【まあ、ああいうのも
鵜呑みにして騒いでいるくらい
情けないやらなんとやら
クソみたいな記者なんて
褒め言葉よ
それで質問の中身がないなんて
本物のクソじゃないの
それを言えばワイドショーや
報道番組を制作編集している
人達やコメンテーターも
専門家も同じよ
顔に書いてあるわよ
私はクソですよとね
己の腕を磨きなさいよと
国民はあなたたちを選んだ
覚えはありませんよと
あーぼやきが止まらなく
なりそうだわ】
津雲【おいおい、そこまでは
気持ちは分かるけど
あからさまにしなくても
あとで研修で言われるぞ】
立花【当人に言わなければ良し】
津雲【まあまあ、ぼやきは
その辺りにしておけ】
立花【そう言えば例の方は
大丈夫なのですか?】
津雲【あとは本人の生きる気力
それしかないだろう
ある程度は見えている
ただ、確認できない点がある
そこが突破されれば
ようやく真実が見える】
立花【体調には気を付けて下さい
そして、なるべく早めに
お願いします】
津雲【年寄りを労れ】
立花【何が年寄りですか
あれだけの事を書いて
被害被るのは
こちらなんですよ】
津雲【どうせ出禁が増えただけだろ
さすがに仲間までいけば
古狸も動くけどな
ジジイなめるなよとな】と
首をゴリゴリと回している
立花【ほどほどでお願いしますね
くれぐれもほどほどに】
立花【さてとそろそろ
行かなくちゃね】と
椅子からスクッと立ち上がって
そういってドアをガチャリと
開けて遊軍部を後にした
小谷【さてと、こちらも残りの作業に
取りかかりますか】
佐山【はい、やりましょう】
津雲【はいよ、あと一息やりますか】
小谷【やりましょう】
津雲【そう言えばデスクからの
雷が落ちなかったな】
小谷【専務から連絡がいったのでは
ありませんか?】
佐山【そうでなければ
雷落ちてますよ】
津雲【健康診断で血圧引っかかるか】
小谷【誰のせいかと】
佐山【はいはい、やりますよ】
そしてみんな原稿作成に
取りかかるのでした




