足を運んで調べを進めて
神村氏とのやり取りから元交際相手の名前を伺う事が出来た筆者は、
話を聞かなければと思い、
かつての職場である役所へと訪問して担当者に取材していくと、
ある日突然退職届を出してきたので
何事かと思いました。理由を聞いても一身上の都合としか答えないもので
あったと、特に仕事上でトラブルは
なく上司や同僚との関係も
普通であり、時折同期や仲間と飲みに行く事もあったそうだ。
推し活している事は庁舎内でも有名で周知の事実ではあったが、その一方で少し一線を引いている感じがあり
冷静で物事を俯瞰して見ている感じもあると職場仲間の印象であった。
とにかく越沢氏に話を聞かなければ
進まない。何を知っているのか、
なぜあの時に逃げるようにして
足早に去っていったのか、
調べていくと越沢氏のご両親は
既にこの世から旅に出られている。
遠い親戚が和歌山県の御坊市に
在住しているとの事で
あらゆる交通手段を使い向かって
到着して話を伺うと、
どうやらご両親のそれぞれの一家は
昔からの地主であり、犬猿の中としても有名であり結果として交際や結婚に反対され続けて無理矢理に違う相手と結婚されそうになった事に対して
自分の人生は自分で決めると
勘当同然で駆け落ちして
上京してきたとの事、
風の頼りには子供の存在については
知ってはいたが、
こちらへ帰郷する事もなく冠婚葬祭にも顔を見せる事もなかったから、
私達は存在しないものとして
考えているよと教えてくれた。
そんな中1本の電話があり、
幾つかの確認をするために
スマホを操作していくと、
なぜこの人達がという複数の人達が
越沢氏と一緒に映っている。
闇雲に接触しても意味を成さない
たまたまその場に出くわしたと
言われてしまえばそれまでなので
まずは外を固めてから調べを進めて
いこうとした時に再び電話が鳴る
スマホを取り出して操作して
耳に充てて出る
津雲【もしもし】
鶴山【お忙しいところすみません
警視庁特別対策室の鶴山です】
津雲【その節はお世話になりまして
ところでどうされました?】
鶴山【ある事件を調べてまして
そこで津雲さんの名前を
小耳に挟みまして】
津雲【私の名前をですか…】
鶴山【色々嗅ぎ回っていると】
津雲【確かにある出来事については
嗅ぎ回っていますけどね】
鶴山【それでこちらへ
来てもらえると
ありがたいのですが】
津雲【今、和歌山におりまして
そちらに戻るには
時間かかりますが
宜しいでしょうか】
鶴山【大丈夫です】
津雲【それでは後ほど】
話を終えてスマホを操作して
通話を終わる
翌日の朝8時過ぎ、津雲は鶴山から
呼び出された場所へ電車で向かい
到着すると、そこは警察病院であり
病院の入り口を通りロビーの所で
キョロキョロしていると後ろから
鶴山【津雲さん】と声をかける
振り向く津雲
津雲【これはお久しぶりです】と
軽く頭を下げて挨拶をしている
鶴山【お久しぶりです
とりあえずこちらへ】
津雲【分かりました】
そして2人はある所へ向かい到着する
鶴山【すみませんね~
ある件を調べていまして
そんな中、その方のスマホから
津雲さんの写真を
隠し撮りしたような物が
見つかりまして】
津雲【そういう事でしたか
ちなみにその方は】
鶴山【ここにいます
事情を聞きたくても
ウンともスンとも
答えてくれなくて
かなり手を焼いてまして】
津雲【ところで下杉さんはどちらに
先程からおみかけしませんが】
鶴山【下杉は今聞き込みに
ちなみに津雲さんを
呼び出すようにとの指示も】
津雲【そういう事でしたか
となると何か繋がりがあると
睨んだのかも知れません】
鶴山【それでは】
それから鶴山が病室のドアを
コンコンとノックしてから
ゆっくりと開けていく




