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迷宮~新聞記者 津雲京介  作者: 村越 京三


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286/304

たまには遊軍部にて…(その29)

専務室をあとにして、

遊軍部に戻った津雲はドアを

コンコンとノックしてから

ガチャリと開ける…


津雲【はい、お疲れさんでした】と

   入っていく


小谷【お疲れさまです】とパソコンに

   原稿作成していた作業の

   手を止めて視線を津雲に向ける


佐山【お疲れさまです】と同じく

   パソコンに原稿作成していた

   作業の手を止めて

   視線を津雲に向ける


津雲【珍しく褒められたよ

   スポーツ部と政治部と

   協力したコラムがな】と

   ぼやきながら

   紙コップにコーヒーを入れて

   から自分の席に向かって机に

   紙コップを置いてから、

   ゆっくり腰を下ろしていく


小谷【私達は被害がありますけどね】


津雲【日頃色々迷惑かけているから

   お中元送ってありますから

   それで手打ちという事で】


小谷【それはありがたいですね】


津雲【確かビールとジュース奴と

   白桃ゼリーの詰め合わせを

   それぞれ送らせてもらいました】 

   と淡々としながら

   コーヒーを1口飲んでいる


小谷【ありがたく頂戴します】


佐山【津雲さん私にもありますよね】


津雲【仕方ないからな

   佐山は一緒で飲まないからな

   白桃ゼリーの詰め合わせと

   ジュースとお菓子の奴を

   それぞれ送らせてもらったよ】 


佐山【さすが津雲さんです

   これでチャラとしましょう】


津雲【今の大型店は何でもありだな】


小谷【それはありますね】


津雲【そういえば2人ともに

   お中元は?】


佐山【全てデスクにお任せしてます】


小谷【デスクを通せと通達が】 


津雲【まあ、来ても置いたままに

   なるのは目に見えてるからな

   酒も飲めないし、

   料理は奥さんが送って

   きてくれているから

   それを食べるだけだしな】


小谷【外食とかされないんですか?】


津雲【完全なオフならしなくも

   ないけどな、どうも頭がな

   ここにいない時はそれなりに

   それでも個人店だな】


小谷【昔ながらのお店とかは

   たまにふらりと入りたく

   なりますね】


佐山【ウチは子供が多いから

   チェーン店かほとんどですね

   それも持ち帰りですね

   店内で食べると10%ですし

   余計なもの追加するので】


津雲【昔も今もそれは変わらないか】


佐山【それに来年からああなると

   ますます持ち帰りですね】


津雲【まるでコロナ禍だわな

   だけど店内は店内の良さが

   見えたりするんだよ】


小谷【出前のお店はありがたいかも

   知れませんね】


津雲【もう慣れたけどな】

   と話していると

   遊軍部のドアがコンコン


立花【失礼しますよ】と遊軍のドアを 

   コンコンと鳴らしてガチャリと 

   開けて入ってくる


小谷【お疲れさまです】


佐山【お疲れさまです】 


津雲【お疲れさまです一休みですか?】


立花【ここでコーヒー飲んで

   ゆっくりしないと】と

   紙コップにコーヒーを

   入れてからテーブルに

   紙コップを置いて 

   ゆっくり腰を下ろしていく


津雲【そういえば随分バタバタと】


立花【津雲さんの“出した答え”の

   反響で色々とありましてね】


津雲【その辺りについては

   ある程度の事はな】


立花【それならば、そちらを先に

   お願いします

   どうせ例の件はなかなか

   はかどらないと報告が】


津雲【どうやらそんな感じだな

   月末までで良いかい】


立花【お盆休みはいつ頃に】


津雲【月末に定期検診あるから

   その時に併せようかと】


立花【なるべく早めにお願いします】


津雲【年寄りを労(いたわ)れ】


立花【何が年寄りですか

   あれだけの事を書いて】


津雲【それだけ関心があるんだな

   他の夏のスポーツにも

   目を向けてほしいものだよ】


立花【あと減税についての苦情が】


津雲【政治部は大丈夫だろ?】


立花【そこは大丈夫でした

   ただ津雲さんの出入りが】


津雲【どうせ出禁の期間が

   長くなるだけだろうよ

   そんなのは最初から

   分かっていたよ

   ネタのためにお近づきに

   なりたがるブンヤ連中が

   多いからああなるわな

   ワイドショーのコメンテーター 

   も同じ穴の何とやらだわな

   増税派閥しか出世しない

   組織こそ悪というものだよ

   考えは相反するけどよ

   共産党のように金持ちから

   応分の負担をさせれば良い

   そこだけは理解できるよ】


立花【それはなんとなくですけど

   分かるんですけどね

   理想と現実がですから】


津雲【分かってはいるけどよ

   現実は現実だからな】


立花【さてと今日はそろそろ

   行かなくちゃね】と

   椅子からスクッと立ち上がって 

   そういってドアをガチャリと

   開けて遊軍部を後にした


小谷【さてと、こちらも残りの作業に

   取りかかりますか】


佐山【はい、やりましょう】


津雲【はいよ、あと一息やりますか】


小谷【やりましょう】


そしてみんな原稿作成に

取りかかるのでした

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