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迷宮~新聞記者 津雲京介  作者: 村越 京三


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279/304

たまには遊軍部にて…(その25)

遊軍部に戻った津雲はドアをコンコンとノックしてからガチャリと開ける…


津雲【お疲れさんです

   おはようございます】と

   入っていく


小谷【お疲れさまです

   津雲さん、どちらに】と

   パソコンに原稿作成していた

   作業の手を止めて視線を

   津雲に向けている


佐山【お疲れさまです

   どこかでサボりですか】と

   同じくパソコンに

   原稿作成していた

   作業の手を止めて

   視線を津雲に向けている


津雲【昨日の客は今日の客です】と

   ぼやきながら

   紙コップにコーヒーを入れて

   から自分の席に向かって机に

   紙コップを置いてから、

   ゆっくり腰を下ろしていく


小谷【神村さん、いらしたのですか?】 

   と少し驚いた様子を見せている


津雲【稲生さんや、伊丹弁護士にも

   話していなかった事を

   話してくれましたよ

   この女性の事を】と

   ポケットから写真を

   取り出している


小谷【この方はどこの

   どなたなのですか?】


津雲【神村さんの熱烈なファンで

   元区役所職員の方だそうです】 

   と淡々としながら

   コーヒーを1口飲んでいる


小谷【名前も分からなかったと】


津雲【そう話していました

   ファンの仲間達の中でも

   有名な方だそうです

   それでも名前を明かさない】と

   腰を下ろして椅子に座る


佐山【余程何かあるのですかね】と

   悩ましい表情をしている


津雲【1度借りを返してもらうと

   しますかね】


小谷【借りを返すとは、

   どういう事でしょうか】


津雲【まあまあ、その辺りは

   お気になさらずに

   人探しのついででは

   ありませんが

   この女性と一緒に

   写っている人達にも

   話を聞きたいと思いまして】と

   もう1枚の写真を見せていく


小谷【これは何か話をされていますね

   この方々はどこのどなたかも】


津雲【見事なくらいに宛がありません 

   なので少し探ってみようかと】


小谷【まさかとは思いますけど】


津雲【そのまさかかと】


小谷【津雲さん、あなたという人は…】 

   と呆れた表情で津雲に視線を

   向けている


津雲【まあまあキャップ落ち着いて

   情報収集ですからね

   それに1度行って見たいと

   話してたではありませんか

   総務省の食堂に】


小谷【そういう問題ではありません】


佐山【私は良いですよ】


小谷【佐山さん】


佐山【たまには都会の空気も

   感じておかないと

   そこで何か見えるのかも

   知れませんよ】


津雲【これは珍しいな

   こっちの話に乗るなんて】


佐山【お返しは果物でお願いします】


小谷【佐山さん、あなたという人は

   ちゃっかりしてますね】


佐山【食堂は一般の方々も利用は

   可能なんですよね】


津雲【営業時間は短いけどな】


小谷【食べ物屋に釣られましたか】と

   呆れた様子を見せながらも

   佐山に視線を向けている


佐山【偵察しないといけませんから】


津雲【違う目的が垣間見えるのは

   気のせいかい】


佐山【今は物価高ですからね】


小谷【そもそもセキュリティーが

   厳しいから、入れるかどうかも

   まして国会会期中ですからね】


津雲【ちゃんとセキュリティーを

   通れば大丈夫かと思うぞ】

   と話していると

   遊軍部のドアがコンコン


立花【失礼しますよ】と遊軍のドアを 

   コンコンと鳴らしてガチャリと 

   開けて入ってくる


小谷【お疲れさまです】


佐山【お疲れさまです】 


津雲【お疲れさまです一休みですか?】


立花【ここでコーヒー飲んで

   ゆっくりしないと】と

   紙コップにコーヒーを

   入れてからテーブルに

   紙コップを置いて 

   ゆっくり腰を下ろしていく


津雲【先程まで来客がありまして】


立花【例のコラムの方ですね】


津雲【おかげで近くて遠いですね】


佐山【話を聞くためにはですよね】


立花【津雲さんらしいですけど

   くれぐれも余計な事は

   しないようにお願いしますね】


津雲【ここにいるよりも

   政治部やスポーツ部の

   忙しさが大変ですよ】


立花【スポーツ部は仕方ありませんよ

   高校野球の夏の大会が

   始まりますからね

   政治部はある意味で

   国民の生活よりも

   捏造したら信頼は失いますよ

   裏取りを怠るなんて

   基本中の基本よ

   情けないやらなんとやら】


津雲【それに釣られる野党も

   野党寄りのメディアもな

   おかげで離れが加速してるよ】



立花【やるべき事をやるだけよ

   さてとそろそろ

   行かなくちゃね】と

   椅子からスクッと立ち上がって 

   そういってドアをガチャリと

   開けて遊軍部を後にした


小谷【さてと、こちらも残りの作業に

   取りかかりますか】


佐山【はい、やりましょう】


津雲【はいよ、あと一息やりますか】


小谷【分かりました、確認します】


そしてみんな原稿作成に

取りかかるのでした

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