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迷宮~新聞記者 津雲京介  作者: 村越 京三


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新聞社へ思わぬ訪問者(その12)

翌日の東葉日報…本社受付にて…


神村【すみません神村と申しますが、

   こちらの社員で津雲京介さん

   いらっしゃいますか】


秦野【津雲ですね、

   確認いたしますので

   少々お待ちください】


確認を取る受付…


秦野【申し訳ありません

   ただいま津雲は

   外出しておりまして

   どうされますか?】


神村【そうですか…いつ戻るかは

   分からないのですよね】


秦野【そうですね、どうされますか?】


神村【もう少しだけ待ってそれでも   

   かかるようでしたら

   出直します】


秦野【分かりました!

   そうしましたら

   そちらでお待ちください】と    

   椅子がある方面に

   手を向けている


神村【分かりました

   ありがとうございます】と

   軽く頭を下げてから

   そちらへ足を運んで

   ゆっくりと腰を下ろして

   座っていく

    (心の声)

   【あの人なら話しても】


それから数分が経過して

出勤してくる津雲…


津雲【おはよう~秦野ちゃん】と

   語りながら手を降っている


秦野【おはようございます、

   津雲さんお客様が

   先程からお待ちでして】


津雲【お客?】


後ろから立ち上がり

こちらへ向かってくる


神村【津雲さんでしょうか】


津雲【おはようございます

   昨日はお時間割いていただき

   ありがとうございました】と

   挨拶をしている


神村【少しお話しておきたい事が】


津雲【分かりました】

   とりあえず応接室で

   お待ちください、

   すぐ向かいますので

   どうぞこちらへ】と

   応接室へ案内をして


津雲【こちらで少々お待ち下さい】


神村【ありがとうございます】


本社社会部及び遊軍部にて…


津雲【おはようございますと言っても  

   いつもトップだからな】と

   自分のデスクに

   背負っているリュックサックを  

   下ろしてから紙にメモをして

   小谷の机の上に置いていく

   

津雲【さてと、いきますかい】


本社応接室 コンコン

ドアをノックする津雲…


津雲【失礼します、 お待たせして

   申し訳ありません】


神村【こちらこそいきなりお訪ねして   

   申し訳ありません】

   一礼してから話すと


津雲【そういう事でしたか…わざわざ  

   こんな所にまですみません

   ご足労をおかけしまして、

   とりあえずおかけください】


神村【失礼します】


津雲【それで本日はどういった

   用件になりますでしょうか】


コンコン…失礼致します…と

一礼をして入室して

受付担当がコーヒーを

テーブルの上に置いていく


神村【ありがとうございます】と

   軽く頭を下げている


受付【失礼致します】と

   一礼をして退室していった


神村【昨日お話出来なかった事が

   ありまして】


津雲【この女性の事でしょうか】と

   ポケットから1枚の写真を

   取り出して神村に見せている


神村【この女性は越沢千恵さんと

   いいます】


津雲【そうでしたか

   幾つか質問しても

   宜しいでしょうか】


神村【はい】


津雲【越沢さんとお付き合いを

   されていましたか?】


神村【僕がグループに入る前からの

   ファンの一人です】


津雲【個人的なお付き合いは

   ありますか?正直にお答え下さい

   ここについて記事には

   書きませんので】


神村【交際していました

   何回か肉体関係を

   持った事もあります】


津雲【やはりそうでしたか】と

   少し納得した様子を

   見せている


神村【すみません

   それを話してしまうと

   アイドルとしては

   失格だと事務所からも

   きつく言われてまして】


津雲【まあ、そうでしょうね

   最近も確かどこかの

   グループの人が騒がれて

   いたのを思い出しますよ】


神村【グループ活動すると

   同時にお互いに納得して

   別れました

   それからは近いファンとしての

   付き合いをしていました

   それでも嫌いで別れた訳では

   ないので近況の話や相談を

   メールでやり取りをしている

   うちに】


津雲【そこまでで宜しいですよ

   ちなみに事務所の方々は

   神村さんと越沢さんとの

   関係については】


神村【恐らくは知らないと思います

   ただ、酒癖が悪い事で

   事務所やメンバーからは

   何度か注意をされていた事は

   あります】


津雲【その酒癖があだになるとは

   ちなみに越沢さんとは

   あのあと連絡は】


神村【それがドラマの放送が終了した 

   辺りから連絡が取れなくて】


津雲【そうですか】とメモしながら

   ある考え事をしている


津雲【分かりました

   これで少し調べてみます】


神村【こんな僕のために

   宜しくお願いします】と

   椅子から立ち上がって

   頭を下げている


津雲【いえいえ予期せぬ事とはいえ

   乗りかかった船ですから

   やるべき事をやりますよ】


神村【それでは失礼します!】と

   再び頭を下げて

   応接室を後にした


津雲【思ったよりも厄介かもな

   ただグループメンバーからは

   酒癖で注意されるとは

   鬱陶しさもあったんだろう

   他のメンバーからしたら

   面白くはないだろう

   しかもこの問題を期に

   露出を増やしている

   まるで犠牲を払うかのようにな】  

   と一息ついてから応接室に

   一礼して後にした

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