たまには夫婦の会話と(その4)
コラム135弾が掲載された日
仕事を終え帰宅しようとしていた
津雲にふとスマホから着信が鳴る…
操作して電話に出る…
津雲【もしもし和さん?
どうしました?】
和美【もしもし~お父さん?
忙しいのにごめんなさいね!
今大丈夫ですか?】
津雲【大丈夫ですよ?
帰りの途中ですから
どうしました?】
和美【和菜がお父さんの休みの時に
大事な話があるので
来てほしいそうです】
津雲【今はなかなか
立て込んでいましてね
結構急ぎの話になりますか?】
和美【和菜もいよいよなんですから
何か不満があるのですか?】
津雲【特にはありませんよ
少し調べ事と取材が重なって
いましてね
来月ならば調整しますが】
和美【来月ですか?分かりました
和菜に伝えておきます】
津雲【ようやく肩の荷が下りますか】
和美【ようやくですよ】と
少し安堵した声を出している
津雲【少し残念な気持ちもあるけど
これも娘親の通る道ですか】
と電話越しでため息をつく
和美【その時ですかは
そういう訳ですので
お父さん宜しくお願いします】
津雲【はい、分かりましたよ】
和美【さて、ここで問題が1つ】
津雲【何かありますかね】
和美【和菜の家事全般です】
津雲【そんなすぐに暮らすのかい
さすがにいきなりは
ないかと思いますよ】
和美【お父さん、勘違いしてますね
挨拶は結婚前提の交際の挨拶
だそうです】
津雲【まどろっこしいですな
てっきり結婚の挨拶かと】
和美【まだ和菜は社会人
成り立てですから
その辺りを考えたのでは
ありませんか?
新人の歓迎会で
婚約者がいると
宣言したそうですから】
津雲【変なのに絡まれる前に
先手を打ちましたか】
和美【それに拓海君に迎えを
頼んだそうですよ】
津雲【恐ろしき手回し】
和美【その辺りは似ていますよね】
津雲【はて、何の事でしょうか
何か勘違いしてますね】
和美【拓真も和菜も見事なくらいに
お父さんの遺伝を継いでます】
津雲【まあ、かけがえのないものを
守るためにはという事ですよ】
和美【それはありがたい事で】
津雲【話は変わりますけど
拓真とか舞菜さんとか
陽真とかは最近は】
和美【月2回くらいで来てますよ
物価高で大変で
まとめて買い物にね
後は陽真の面倒ね
あちらにも顔出しを】
津雲【こちらばかりでなくて
それはよかったです】
和美【和菜が嫁いでも
同じような感じね】
津雲【物価高は大変だわな
ナフサとやらは不足不足と
騒いでいたのに
今は大量に物はあるとよ
これから少しずつ現場へと】
和美【お父さん、仕事モードに】
津雲【あらら、すみません】と
タジタジしている
和美【そうなると私も一人ですから】
津雲【同居は考えないのですか?】
和美【つかず離れずが良いのよ
生活のリズムもありますし】
津雲【どうせならこちらへと】
和美【あと数年なんですから
それ位は大丈夫ですよ】
津雲【定期検査の同行も
ありますからね】
和美【そう言えばそろそろですから
宜しくお願いしますね
くれぐれもサボらないように】
津雲【分かってますよ
和さんもうすぐ始まりますよ
未解決の女の最終回】
和美【あらっ、それじゃあね
お父さん】と電話口から
ツーツーと音がしている
津雲【ようやく決めたか
しかし、休みの情報
見事に筒抜けだわな】と
スマホを操作して通話を切り、
スマホをポケットにしまう
津雲【バージンロードを歩くのか
ああいうのは苦手だな
そうは言っても通る道だしな
覚悟を決めるか】と
ぼやいてから
家路へと足を運ぶのでした




