三人
ユウタ、リュウマ、カイジの三人は、アイヤン村までの道を歩く。
「そういえばさぁ〜…」
ザシュ!
「あのさぁ~…」
ザシュ! バシュ!
ユウタが、カイジに話しかけようとする。しかし、そのたびに魔物が現れる。その魔物を、リュウマが軽やかに剣で斬っていく。
このやり取りが、何度か続いた頃。
ユウタは、カイジにようやく話しかけることができた。
「カイジは、なんで僕達と一緒に冒険しようと思ったの?」
「それはね―――」カイジは笑顔で語る。
その答えに、ユウタとリュウマは唖然とした。
「どうして、僕達の居場所を知っていたの?」
「だって、間違い探し道場のポスターをまじまじと見ていたじゃないか」
そうだった。あの間違い探し道場のポスターはカイジのいた村でリュウマがもらったそうだ。具体的に村のどこでもらったのかはわからないが。
話はまだ続く。そう、伏線回収のために。
「あのとき、私は間違い探し道場がインチキだということがわかっていた。しかし、確証もないのにあの道場を攻撃することはできなかった。そこに、あなたたちが現れた」
カイジはユウタとリュウマを見た。
「私は、助言かつ仲間に入れてもらうために、今ある仕事を早急にすべて終わらしてから、あなたたちを追いかけた。しかし、もうあなたたちの姿はなかった。そこで、きっと間違い探し道場に行ってると思って、間違い探し道場まで行ってみることにした。その途中で、私はリュウマさんに出会った。リュウマさんは、大したことなくて、引き返してきたものと私は判断した。だが、ユウタさんがいなかった。そこで、私はリュウマさんに声をかけた。『ユウタさんは、まだ道場にいるはずです』、と」
「なるほどな。理解できた」
リュウマが頷く。
「いろいろ話してくれてありがとう」
ユウタも、感謝の言葉を述べた。
三人は、話しつつ、魔物を倒しつつ、順調(?)にアイヤン村までの道のりを辿っていくのだった。
カイジの「そこで、私はリュウマさんに声かけた。『ユウタさんは、まだ道場にいるはずです』、と」以降は、第15話に続く。
次回「体を使う魔物1」




