ジャージ
ある日。
幼馴染のヒナタが、
びしょ濡れで登校してきて。
制服が濡れて下着の線が見えてた。
スケスケだから、彼女にとっては大ピンチであって。
「突然の雨でヤバっ!!」
そんなヒナタに近付く影。
藤島だった。
手にはジャージを持ってる。
右肘のところに墨汁のあとがあるから、
完璧、俺のやつだ。
俺からパクって行ったやつだ。
ある日突然、教室のにある俺のロッカーから無くなっていて、体育の授業で必要だから新しく買わなきゃいけなくなり、母親に、なんでなくしたの!?と
どやされたのはつい先日のこと。
「これさ、着替えなよ。
俺のジャージ貸してあげる。
てか、あげてもいいよ...?いつもみたいに。
傘もあげたし、シャーペンもあげた。
Gショックもほしいって言うからあげたじゃん。今回も遠慮しなくていいからさ」
どうやら、俺の私物は。
ヒナタの手に渡っているらしかった。
「えー、流石に今回は悪いっていうか?
もらってばっかで、本当に悪いな...」
「気にすんなよ。ジャージなんて安いもんさ」
「藤島くんの着てたジャージかぁ。
周りの女子から羨ましいって、妬まれそうだな...こわいな、それ」
「ははは。妬まれることなんか気にせず遠慮なく着てくれたら嬉しいな」
「わー、ほんとにありがと!
助かる...!」
「俺、いいやつだろ?
お前のこと、滅茶苦茶好きでさ。
好きじゃなきゃ、こんなに色々しないよ...?
マジで」
「そかー。そーだよね。私がほしいって言ったものいままで全部くれたしねー。
藤島くんって、ほんっといい男だよね!?」
「だろー。俺、女子から、よく言われるんだよね。いい男とか、優しいとかさー。
で、俺と付き合ってくれる?」
「んー。また、じっくり考えとく!」
「いい返事、待ってるからさ。
もう、ずーっとお預けくった犬状態だよw」




