Gショック
ヒナタはニコニコしながら、
ジャージを持って、教室から出て行った。
きっと。着替えるためにどこかに行ったんだと思う。
あーあ。
藤島に取られた品は数多にのぼるな。
俺は心の中でくそっと言う悪態をついてから
ホームルームが始まるのを待った。
だが。ホームルームがいつも通りに開始されることはなかった。
先生が怖い顔して、
教室に飛び込んできた。
「おい、藤島!
おまえ、ちょっとこい!話がある...!」
「え、先生、なんすか?
俺、何かしました!?」
「職員室に今すぐ来い...!!」
「なんだろ...俺、何もしてないのに」
「朝から善行しかしてないのにな」
更に俺まで呼ばれた。
「山吹もだ。ちょっと来い」
「あ、はい」
職員室のすぐ隣の部屋だった。
応接室にて、三人の生徒と、先生が対峙していた。
藤島の顔は青ざめてる。
俺は先生に質問されたので真実を告げた。
「はい。俺の持ち物で間違いないです。
気が付いたらなくなっていて、困っていました」
「先生、私は藤島くんから、これらのもの、全てもらいました。私としては、シンジの
物だと思って取り返そうと思って、
欲しいなぁって、藤島くんにお願いしたら
全部くれました。もっとも、傘は欲しいと言わなくてもくれたんですが。。」
「全てお前が取ったものか...?
藤島、答えろ。黙っていたらわからんだろ...」
「...いや、山吹が俺に、全部くれて...その...」
俺はくれた覚えなど一切なく。
忽然と消えた、それだけ伝えた。
このあと。
藤島くんのお母さんが応接室に見えて。
俺に対して平謝りだった。
「ごめんなさいね。うちの子が、なんてことを...!!」
お金の包みを渡されて
俺はそれ、母さんに渡そうと思った。
こんな事件があったあと。
藤島は学校に来なくなった。
退学処分になった。
今、どこで何をしてるか分からないけど。
俺は平和な学校生活を送れてる。
それにしても。
俺はなんとなく、ヒナタと登下校を
一緒にするようになったのだが。
「ねぇ、シンジ、私、待ってるんだけど...」
「なにを?」
「ほら、その、、」
「私、シンジのジャージも見分けがつくほどじゃん?」
「あ、うん。それは凄いびっくりした。
あと、よくまぁ、俺のシャーペンやGショックだって分かったよな...」




