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「頑張れ」はやめて  作者: いしの riko


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自分を知る

宿屋としての仕事は一段落


弁当を自分たちの分も造った

誰も居なくなった食堂で

差し向かいに座って食べることに


ハウスさんはパンを三つそれぞれナプキンで包んで

ロビーのある低い方の飾り棚の上へ置いてから

食堂へ来た


「手伝ってくれた妖精との約束のパンです」


「先に渡したのではないんだ」


「まだ信頼関係がないので後払いで契約しました」


「こっちのほうが強いんだね」


「そうです やってもらえば楽ですが居なくても自分でできるから

それにやらせてみないとどれくらいできるのか解らないです

彼らは人と価値観など違うので」


知らないことの方が多い

知らないことも知らない



「おにぎり おいしいですね」


「冷えてもおいしいから弁当にいいと思って」


「鶏肉甘辛い味 癖になりますね」


「よかった 作り甲斐があります」


ロビーを見るとパンが無くなっていた

いつ来たのかしら





午後

回復薬のおさらいをしましょう

「使う薬草により効能が違います

魔力の使い方によってもです」



魔力を使う 使い方は覚えるしかない

「ここで生まれた人たちは生まれた時から魔力を使えるのですか」


「そうですね 体内の魔力をうまく使えるかどうかは人それぞれ

こちらでは小さいうちに親から魔力の使い方を学びます

魔法は親から学ぶので親の得意な魔法が引き継がれていく感じですかね

親と違う魔法は学校で学ぶようです」


「 学校?  」


「魔力は生まれ持ったものでもあるのですが自分の持つ魔力量は

鍛錬によって効率が上がることはあっても量は増えないと言われております」


「では身体の中の魔力を使って魔法を使うのですか」


「そうです まれに魔力が多い子が学校へ行って使い方を学びます

親の手に負えないときです」


「では回復薬へ戻りましょう

薬草を使って作ってみた薬を鑑定してみましたか?」


「まだです」


「鑑定の使い方の勉強にもなりますから

まず鑑定してみてください」


棚に置いた回復薬を取り出した

昨日10本創った

不思議だけど薬草の量で本数が決まるみたい

シンプルで中身が漏れないガラスみたいな容器に入って出来上がった

最初は驚いた 

そのまま受け入れることにした

何度か作ったけど容器は同じなんだ 不思議


一本づつ鑑定をかけてみる

《外傷にかけ残りは飲むこと必ず一本使いきる

良質とでた》


使い方と品質が判るのか

残りも見てみる 良質だ

最後に造った一本だけ良質+になっていた

慣れてきたから?


「そうですね 魔力の使い方が良くなったのでしょう」


まだよく解かっていない

解らないことがあるのは楽しい

知る喜び 達成感なんかかな


「イメージが固まったかな

足の傷に効く 内臓に効く などイメージして

造ってみたらどうなるのかしら」


「それは自習のときに試してみてください


今日は収納魔法の話をしましょう

収納魔法の応用でバックをつくることです」


「面白そう」











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