ハウス
ハウスに聞きたいことがでてきた
一通り周囲をチェックして家へ入った
「ハウス 質問があります」
「はい どうぞ」
「セイフハウスの排水とかメンテナンスはどうなっているのでしょうか?」
(排水処理はスライムを使っています メンテナンスは不要です 壊れた部分は自動修復します)
「水道はどこからひいていますか」
(水道は魔道具 魔石を使います 台所コンロ 風呂 トイレ この設備は自動修復つき魔道具です
先ほどセイフハウス持ち主登録されました 使い方等判らないときはいつでも質問ください)
「持ち主といてやることはありますか」
(快適におすごしください)
…やることはないということだな 有難い自由にさせてもらおう
アルアケ大陸だったかな 地球とは違う星だ 太陽の横に 月みたいに自分で光らない星がくっついてるし 動物には会っていない 人間もいるようだけど会っていない
家の周りは塀で囲われた中は安全だと思っていいのだろう
後は起こってから考えよう
もう一つの部屋へのドア これも不思議の一つ
二つの世界の間でどちらでもない場所
入ると食べた後の器がそのままだ
ほこりが溜まることもなく 空気もさわやかです
テスト期間は来れないから せんべい おかき 個包装のワッフル ドライフルーツケーキなどを置く
ホッとする空間になりますように
冷蔵庫も欲しいかもと思いながら
からの器をワゴンに乗せ帰ろう
ドアを開け自宅の廊下
台所へワゴンを置くと洗い物をしておく
ピンポーン
「伊織 開けて」
「いらっしゃい ママ」
チェーンをかけてあるので玄関へ迎えに行く
「卵など食料買ってきた」
なんと 買い物袋を両手持っているではないか
「すごいね 私一人だよ」
「いいの 日持ちするものが多め」
そのまま台所へ持っていく
母は強し
「ありがとう 一人暮らし快適だよ」
食卓でお茶を二人分
寒天と小豆 きな粉と黒蜜も出す
頬つえをついて 母が食べるのを見ていると
「美味しいね 寒天はおばあちゃん仕込みだ 小豆は自分で煮たの?」
「和菓子科で班の子と一緒に 三日かかったけど 楽しかった」
「へ~楽しそうでなにより 元気に頑張っていて安心した」
寒天を食べするとすぐ帰るという母を送って玄関へ向かう
壁の向こうは台所とリビング ちょっと長めに続く白い壁 私には見える重厚なドア
母は何も言わず玄関へ出て靴を履く
やっぱり私にしか見えてないと確信した
「夏休みこっちへ来る?」
「宿題と補講によるかな 決まったら連絡するね」
「じゃあ 頑張りすぎないように」
「うん ありがと いってらっしゃい」
滞在時間30分 忙しいのに顔見に来てくれた 有難い




