甘いものは心身を癒す
後で 玄関からちょっと覗いてみたい
まだ見てない反対側
「あかり」
頭に声が響いた
!帰ってきた 部屋のドアを開けて
「おかえりなさい」
お菓子の感想を聞きたい つい焦ったことを冷静に振り返り 姿勢を正す
「お菓子も飲み物も気に入った 気遣いありがとう」
嬉しい返事が返ってきた
ソファに座っている
なんと神々しい
あ 心が読めるんだった
そうだと笑いながら「この器の中身は食べ物?」
「おいしい水の寒天と煮た小豆 黒蜜 きな粉です」
指で示しながら説明し 器の蓋をとりきな粉を二さじづつかけた
「黒蜜はお好みで」といい 自分の器に黒蜜を先にかける
黒蜜の入れ物をすすめご「自分でどうぞ」
知らない食べ物
初めて食べたときの驚きを思い出す
わくわくする気持ちを感じながら
どんな反応をするのか興味深々
きな粉を持って匂いを嗅ぎ
寒天と小豆の間に二さじ落した
黒蜜をとりそっと回しかけて ニコっと微笑んだ
笑顔を受けて
私はスプーンをとり そっと器の中身を混ぜ口に運んだ
そのしぐさを見ながら 同じく混ぜ口に運ぶ
互いに見つめ一口 感想が顔にでているのでわかりやすい
気に入ってもらえたようだ
良かった
素朴で素材の味を楽しむ一皿
私の好きなものを押し付けたようで申し訳ない気持ちもあったけど
少なくとも 嫌いではないようで安心
神様も疲れるのかしら
「人とは違う疲れ方をするよ」
違う疲れ方?わからん 笑われた
仕方ない 他人の気持ちもわからんのに神様の気持ちなんて無理
「わからなくても 思いやってくれる気持ちは嬉しかった」
心が温かくなった




