表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
12/20

プロローグ 廃病院の怪――終了

 私が手元の操作でディストレイを解除すると、巨人は光の粒子となって消え、私は再び廃病院の跡地に降り立った。

「むっ、電話か」

 電話に出ると、相手は清水だった。

『お疲れ様です、紅さん。こちらでも、パラサイトグリードの消失が確認されました。それと助け出していただいた三名も、こちらで保護しております。』

「了解です。では、今回の依頼は完了、ということでよろしいですか?」

『はい。後処理はこちらでやっておきます。本日は急な依頼を完遂していただきありがとうございました』

「こちらこそ、サポートありがとうございました」

 通話を終えると、サテライトビームの光が弱くなり始めると同時に世界の修復が始まる。

 パラサイトグリードが出現した時に破壊した廃病院、避ける時と触手が外れて砕いたアスファルトの道路、家、樹木、みんな元通りになっていく。

 そして光が完全に消えると、そこには巨大ロボと化け物の戦いの痕跡はなく、ただの廃れた病院だけが残され、本来の夜の静けさが戻ってくる。。

 遠くでサイレンの音が聞こえ始めていた。

 警察の到着だろう。

 清水の言う通り、彼らに現場を任せることにしよう。

「翔太、お疲れ様!」

『さすがだな、契約者よ』

「ありがとう、二人とも」

 カナリアとディストレイの声が聞こえ、私は左腕のブレスレットを見た。

 三色の灯りが再び点滅し始めている。

 まだ休息は訪れないかもしれない。

 だが、私には戦う力と、仲間がいる。

「さてと、一応、報告書は作っておきますか」

 腕や首を回しながら、私は自分の店に戻る。

 アンティーク紅のカウンターで飲むコーヒーだけが、今の私のささやかな楽しみだ。明日もまた閑古鳥が鳴いているかもしれないが、それでいい。

 この平和な退屈を守るために、私はこれからも剣と盾を振るうのだから。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ