幕間:紅煌流星
Interlude in
「我々は、世界を取り戻す! 人の人による人のための星を取り戻す!」
東京都地下に作られた巨大な空間には数万人の武装集団がうごめいていた。
彼らを率いているのは紅蓮と呼ばれる男だった。
復讐に身を堕とし、そのためだけに憎悪の炎を燃え上がらせる。
「我々のレジスタンスは俺を除いて皆殺しにされた! それはマザーによるものだと判明している! だが、俺は! 一人になろうとも! 復讐を必ず遂げる!」
狂信的に彼の元に集った男たちは叫んだ。
「マザーを殺せ!」
「悪夢を終わらせろ!」
「人類の救済を!」
圧倒的な暴力で、歪な世界を撃ち落とす計画は、ここから始まる。
武装集団の中には一人の少女がいた。
何の表情もなく、少女はするりと猫のようにその場を抜け、地上へ続く階段を上る。空には満天の星空が描かれていた。
紅く煌めく流れ星が一つ。
血染めのように紅く、それでいて妖しく、それは地平線に堕ちた。
「これで動く」
と誰に言うでもなく呟く。
誰が犠牲になろうとも構わない。
何度繰り返しても構わない。
と思っていた彼女はもうすでにその考えを捨てていた。
「やっぱり、ダキシン=オフミはマザーにその場の感情に任せて逆らったんだね……」
盗聴でもしていたのか、彼女は今日のダキシンの行動を把握している。
「でもだからこそ、かな」
彼女は地下にいる男たちに願う。
“どうか新たな戦乱を生み出してくれますように”。
Interlude out
こんばんは、星見です。
色々無理をしすぎて倒れていました。
いやあ、人手不足って怖いですね。
ここから物語が動きます。ではまた次回お会いできることを祈りつつ……




