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コミカル三国志(第一部)  作者: ダメ人間
第六章 謀略の荒野
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百二十三.磐河の戦い その三

 絶体絶命の公孫瓚を助けたのは、もと袁紹の家来の『趙雲』であった。


 もと袁紹の家来の趙雲が何故此処にいたのか?


 それは、趙雲が袁紹の将来に見切りをつけ、故郷に帰ろうとしていたからである。

 その道中で公孫瓚が文醜に襲われているところに偶然出くわし、公孫瓚を助けたのであった。

 事情を聞いた公孫瓚は数度頷き、彼にとある提案をした。


「そういう訳であったか。・・・趙雲殿。私は才徳兼備(さいとくけんび)の人間ではないが、良ければ私に仕えてみないか?手厚くもてなすぞ。」


「ふ~む。・・・客将としてなら止(とど)まってもよいですが・・・それで如何かな?」


「それで結構だ。では私の陣に向かうとしよう。」


「ようござる。」


 趙雲を客将として味方に付けた公孫瓚は破顔一笑(はがんいっしょう)、喜んで陣へと帰還したのであった。



 公孫瓚の陣営にて。

 陣へと帰還した公孫瓚は、会議を開き、家臣に趙雲のことを紹介したが、彼らは皆、趙雲のことを懐疑の目で見つめた。


((う、胡散臭ぇ~~。こいつ袁紹の間者(かんじゃ)(=スパイ)じゃないのか?))


 彼らがそう思ったのも当然である。

 趙雲は、ついこの間まで袁紹の部下であったのだ。

 さらに、公孫瓚のピンチを助けたという、そのタイミング。それは偶然の一言で済ませて良いものでは無いと感じたからだ。


 紹介が終わり、趙雲がその場を去ったのを見計らって、家臣たちは公孫瓚に彼らが感じた疑念をぶつけた。

 家臣からの話を聞いた公孫瓚も「確かにお主たちの考えも一理あるな。」と、腕を組んで考え直した。

 そして手を打って、家臣にこう提案した。


「よし。ではこうしよう。趙雲殿には500の兵を預けて、前陣ではなく後陣を守ってもらうことにする。・・・これなら皆も文句なかろう。」


 この公孫瓚の提案に家臣たちも「それなら結構です。」と納得した。


 家臣一同が趙雲の件を納得したようなので、公孫瓚は明日の決戦に向けての最終確認を行った。


「他に不満な点はあるか?」


「「ありませぇん!!」」


「よし!では明日は、我が軍が誇る『白馬陣(はくばじん)』で袁紹軍と対決する!皆の者!気合を入れよ!!」


「「おう!!」」


 こうして趙雲の紹介も含めた会議が終わった。


 そして、明くる日。

 公孫瓚は、再び盤河の畔(ほとり)に立ち、白馬2千頭を並べて、袁紹軍と対峙したのであった。

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