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『知らない世界で、前世の知識が武器になる』 ~剣と銃で乱世を生き抜く転生領主の成り上がり~  作者: 相田 ソウ
第八篇 乱世に結ぶ絆

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【第八篇の主要な登場人物】

『第八篇 乱世に結ぶ絆』終了時点

第八篇に登場した主要人物をまとめます。以下には、第八篇の結末までの内容を含みます。


【中心人物】


◆ アレク・ハルトマン

前世の知識を持ち、マティアスに仕えるグランヴァルト王国の伯爵。伯爵となったことで、正式な名はアレク・フォン・ハルトマンとなった。

アルヴェイン救援では、仲間たちと補給路を取り戻し、ベルン伯爵軍の火槍隊を破った。救援の任務を果たした後は、アルヴェインの侵攻には加わらず帰還する。

マティアスとレオンハルトに相談したうえでエリーゼへ求婚。両国の了承を得て結婚し、自分の城へ妻を迎えた。婚礼では千五百人の鉄砲隊と三門の大砲による祝砲を指揮する。

その後、カルディアとの戦いで三千人の鉄砲隊を率い、王家から貸与された大砲による城門への攻撃にも携わった。

戦後は領地を加増され、諸侯の鉄砲隊についても教育と運用の状況を取りまとめる役目を任される。ただし、各家の兵を自分の判断で自由に動かせるわけではない。

篇末にはアルヴェインから鉄砲隊の教育について助言を求められ、訪問の機会にラーデン村へ立ち寄りたいと願い出た。


◆ エリーゼ・フォン・ヴァレンシュタイン

アルヴェイン大公アルベルトの姪。第八篇でアレクの妻となり、結婚後の名はエリーゼ・フォン・ハルトマンとなった。

アレクの求婚を喜んで受け入れる一方、叔父や周囲の了承を気にかけていた。両国で話し合いが進められ、レオンハルト、アルベルト、マティアスらが参列する婚礼を迎える。

結婚後はグランヴァルトで暮らし、オスカーやマルタたちに支えられながら新しい生活を始めた。二人きりの時には、アレクと互いを名前で呼ぶようになる。

新婚の食卓へ出陣の王命が届いた際には、家と領地を任せてほしいと告げ、夫を送り出した。

アレクにとって、戦や仕事を終えて帰る場所をともに守る存在となっている。


◆ マティアス・クレーマー

アレクの主君である侯爵。グランヴァルトの宰相。

エリーゼとの結婚を望むアレクの相談を受け、国王への取り次ぎや両国間の調整を支えた。婚礼に際しては、救援や兵の通行、補給などに関する同盟の取り決めにも携わる。

カルディアとの戦いではアレクと同行し、軍の指揮と交渉を担った。一城を落とした後は無制限に進軍せず、次の攻撃に備えながら相手へ講和を迫る。

城そのものを焼き払うのではなく、城が燃えているように見せる威圧策も用いた。

戦後は本領に隣接する土地を加増される。諸侯への鉄砲隊配備でも、王家と各家の間を調整し、アレクの仕事を支えている。


【グランヴァルト王国】


■ レオンハルト・フォン・グランヴァルト

グランヴァルト国王。「黒獅子」の名を持つ。

アレクの結婚を後押しし、本人同士の思いだけでは解決できない両国の事情を、アルベルトとともに引き受けた。婚礼にも参列し、同盟を強める新たな取り決めを結ぶ。

カルディアが国境の取り決めを破ると、アーノルドへ守備を命じ、マティアスとアレクたちを派遣した。敵を押し返すだけで終わらせず、侵攻の責任を取らせる方針を示す。

戦後は諸侯への火縄銃配備を決定。王家の兵から教官を送り、各家に鉄砲隊を育てさせる。

同時に、製法や仕組みの漏洩、紛失を装った横流しには、身分を問わず極刑を科すと宣言した。

篇末には、基礎教育を終えた鉄砲兵が合計五千四百人となった報告を受けている。


■ ユリウス・フォン・カレンベルク

レオンハルトに長く仕える侯爵。王国軍を支える重臣。

配下の諸侯も火縄銃の配備対象となり、フーゴ伯爵の鉄砲隊設立につながる。

アレクとフーゴが合同訓練を行う際には、マティアスとともに了承を与えた。異なる主君に仕える隊の連携を、王国軍を支える立場から後押しする。


■ アーノルド・フォン・ケッセルハイム

旧ロスヴァールの将で、現在はグランヴァルトに仕える伯爵。

かつてカルディアと対峙していた経験を持ち、南部の地形や街道に詳しい。

カルディアの動きに備えて国境の城へ入り、マティアスとアレクたちを迎える。戦闘だけでなく、講和後の土地や砦の引き渡しにも携わった。

戦後は報奨金を与えられ、新たに王家直轄となった城と砦の守備を引き続き任される。必要な兵と物資は王家からも供給される。

配下の諸侯にも鉄砲隊の育成が認められ、旧ロスヴァール出身の者たちも王国の軍備拡充を担っていく。


【マティアスに仕える五人】


アレクと、以下の四人。それぞれの役割を担いながら、ともにアルヴェインへの救援を果たした。婚礼では、戦場とは違う形でアレクを支える。


● ヴィクトル・フォン・ドルンハイム

子爵。アルヴェイン救援軍全体をまとめる。

渡河点での戦いでは各隊を動かし、敵が退いた後も無理な追撃を続けさせなかった。任務は敵を追い続けることではなく、補給路を開いて兵糧を届けることだと判断する。

仲間を率いる当主として、勝利後の行動にも責任を持つ。


● エイドリアン・フォン・モルゲンフェルト

子爵。救援軍の先遣隊を率い、アレクとカスパルとともに先行する。

渡河点での戦いでは騎兵を動かし、鉄砲隊の攻撃で乱れた敵をさらに崩した。

前へ出る力を持つ一方、軍全体の目的に従って兵を引き戻す役目も果たす。


● カスパル・フォン・ファルケナウ

子爵。斥候と伝令を通じて、敵の動きと街道の状況を確かめる。

救援では敵騎兵を警戒し、味方歩兵と連携して側面を守った。勝利後には渡河点と対岸を調べ、荷車を通せることを報告する。

気さくな言葉で仲間の緊張をほぐす一面もあり、婚礼前には落ち着かないアレクをからかった。


● ロベルト・フォン・リンデンフェルス

子爵。兵糧と荷車を前線へ届けるため、宿場の管理と輸送を担う。

道が開いたという知らせを受けると、準備していた荷車を進め、戦場で得た勝利を実際の補給につなげた。

実利と段取りを重んじる人物。婚礼では、客を迎える城の者たちの働きにも目を向ける。


【新たに鉄砲隊を率いる諸侯】


■ フーゴ・フォン・ヴァルテン

ユリウスの配下にある伯爵。三十代前半で、兵を率いてきた経験を持つ。

王家から火縄銃と教官を迎え、鉄砲隊の育成を始める。古参の隊長が従来のやり方にこだわった際には、自分たちも教わる側だと諭し、教官の立場を守った。

教官からアレクの人柄や指導の様子を聞き、本人へ関心を抱く。城を訪れて訓練を見学し、戦術や兵の扱いについて語り合う仲となった。

篇末には三百人の鉄砲隊を連れて合同訓練へ参加。命令の受け取り方の違いをアレクとともに確かめ、別々の隊が連携して動くための経験を積んだ。


▲ 王家から派遣された教官たち

アレクの指揮下で学んできた、レオンハルト所属の兵たち。

マティアスやアレクの直属兵からではなく、王家の兵から選ばれて各地へ赴く。

少数の火縄銃を教材として持参し、銃を扱う兵だけでなく、隊長や指揮官にも鉄砲隊の運用を教える。

フーゴにアレクについて尋ねられた教官は、優しさや剣の強さ、分からないことを曖昧にさせない教え方を語った。


【アレクの家臣と領地】


▲ ギルベルト

アレクを支える鉄砲隊長。アイヒェンタールの領地を与えられた後も、鉄砲隊長の役目を続けている。

三千人へ拡大する部隊の教育、各隊長との連絡、兵と銃の確認を担う。

アルヴェイン救援、婚礼の祝砲、カルディアとの戦いに加え、火打石式の銃への切り替えや諸侯との合同訓練にも携わった。

アレクが全員へ直接命令しなくても隊が動くよう、現場の指揮を支える存在。


▲ オスカー・ベルナー

アレクの城の家宰。

領地の政務や帳簿、来客との調整を担う。婚礼では城の者たちと準備を進め、エリーゼを迎えた。

アレクの出陣中も領地の仕事を支え、帰還後は各地から届く報告や、諸侯との面会の手配を取りまとめる。


▲ マルタ・ケスラー

アレクの城のメイド長。

城で働く者たちをまとめ、婚礼とエリーゼを迎える準備を進めた。

エリーゼの支度や新生活を支え、アレクが戦場や政務へ向かう間も、二人の暮らしを身近で支える。


【職人】


▲ ロルフ・ブレンナー

アレクの考えを実際の銃へと形にしてきた職人。

火縄銃三千挺の製造目標を達成し、その後も製造と修理を続ける。

火打石式の銃を職人たちと完成させ、騎馬鉄砲隊への配備を支えた。置き換えによって戻った火縄銃は、諸侯の教育へ回される。

新しい銃を形にするだけでなく、兵へ渡せる品質を揃える仕事も担っている。


【アルヴェイン大公国】


◆ アルベルト・ヴァレンシュタイン

アルヴェイン大公。エリーゼの叔父。

ベルン伯爵領への侵攻中、補給路を断たれるが、アレクたちの救援によって窮地を脱した。その後、戦を進め、三つの城と周辺領地の割譲などを含む講和を結ぶ。

救援に来たアレクの成長を認め、林檎の花を配した旗からエリーゼへの思いも察した。

結婚に際しては、身内としての気持ちだけでなく、大公として臣下の理解を得ることにも力を尽くす。婚礼では、エリーゼの夫だから認めるのではなく、働きを認めた男にエリーゼが嫁いだのだと語った。

篇末には、自国の鉄砲隊増設に向け、アレクへ教育についての助言を求めている。


◆ アルヴェイン大公妃

アルベルトの妻。

大公が前線を離れられない間、本国でアレクたちを迎える。

エリーゼにとって身近な大公家の一員であり、アレクとの関係が正式な婚姻へ進む中で、二人を見守る。


【ベルン伯爵領】


◇ ベルン伯爵

かつてクローネン王国に仕えていた伯爵。現在は独立した領地を治める。

グランヴァルトの勝利を火槍の力によるものと考え、高騰した火槍を四百挺集めた。兵を訓練し、アレクたちの鉄砲隊に似た運用を試みる。

しかし、実戦では火縄銃の射程や命中精度、兵の練度の差に圧倒され、多くの兵と火槍を失った。

火槍の購入と訓練に投じた費用、失地による収入減が重なり、戦を続ける余力を失っていく。

最終的にアルヴェインの講和条件を受け入れる。残る領地とベルン家による統治は認められており、伯爵領そのものが滅亡したわけではない。


◇ コンラート・ヘルマン

ベルン伯爵に仕える騎士団長。

アレクたちとの戦いで敗勢となっても指揮を投げ出さず、騎兵と歩兵をまとめて退路を守った。失った火槍を取り戻そうとする伯爵に対しても、兵を帰すために撤退が必要だと進言する。

戦後は兵糧や財政の実情を踏まえて伯爵を支え、アルヴェインとの講和交渉と捕虜の確認に携わった。

敵側の人物でありながら、配下の兵を生きて帰そうとする責任感を見せる。


【カルディア王国】


◇ カルディア王

かつてグランヴァルトと協力し、ロスヴァールと戦った国王。

グランヴァルトの拡大を恐れ、旧ロスヴァール領にある国境の要地を求めて兵を動かし、戦後の取り決めを破る。

三千人の鉄砲隊を含むグランヴァルト軍に敗れ、さらに城を失ったことで、マティアスの要求を受け入れるよう迫られる。

講和では、占領された城と領地に加え、隣接地の一部、砦と街道などの引き渡し、賠償を受け入れた。その先の城や城下町まで割譲したわけではない。


【第八篇終了時点の鉄砲隊】


アレクの直轄兵は千人。そのうち鉄砲兵は六百人で、騎馬鉄砲隊二百人と徒歩の鉄砲隊四百人に分かれる。残る四百人は警備、輸送、大砲隊などを担う。


アレクが指揮する鉄砲隊三千人には、この直属の六百人と、レオンハルト・マティアス所属の二千四百人が含まれる。三千人全員がアレクの直属兵ではない。


さらに、諸侯のもとで基礎教育を終えた鉄砲兵が二千四百人となり、合計は五千四百人に達した。ただし、守備から外せない隊もあり、全員が直ちに一つの遠征へ参加できるわけではない。


騎馬鉄砲隊では、まず百人分の銃が火打石式へ置き換えられた。戻された火縄銃は教官とともに諸侯へ渡され、各地の鉄砲隊育成を支えている。

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