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倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~  作者: 乃神レンガ
第十四章

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497 Re:シルダートのダンジョン ⑩


 九階層目は、沼地エリアだ。景色は、三階層目および六階層目と似ている。


 冒険者の姿は無く、気配すらも感じられなかった。


 ふむ。九階層目ということを加味しても、人の気配が無さすぎる。この階層は、実質最終階層だ。難易度が高いのだろう。


 俺はそう判断を下すと、アンクを偵察に出す。加えて今回はカオスアーマーを全身に(まと)った。


 それを見て、レフもシャドーアーマーを発動する。サイズはいつも通りだが、漆黒の鎧をした獣はやはりかっこいい。


「行くか」

「にゃん」


 俺はレフに軽く声をかけると、沼地の中に足を踏み入れた。


 アンクに先導してもらい、周囲を警戒する。


 冒険者がやってこないほどのモンスターか。いったい何が出てくるのか楽しみだ。


 内心そんなことを思いつつ進むと、早速モンスターが現れた。


 黒一色で瞳が血のように赤いカエルが、複数体沼の中から飛び出す。大きさは小型犬サイズだ。


「ゲコォ」

「……こいつか」


 現れたのは、既に所持しているデスフロッグだった。



 種族:デスフロッグ

 種族特性

【生命探知】【闇属性適性】

【闇属性耐性(小)】【デスボイス】

【即死無効】【舌強化(小)】

【脚力強化(小)】


 名称:デスボイス

 効果

 ・一定の確率で相手に即死(小)を与える。



 Cランクモンスターの中では弱いが、それを補うデスボイスというスキルがある。


 即死耐性(小)以上か、それに打ち勝つ精神力がなければ即死してしまう。


 だが即死耐性を所持している者は少なく、精神耐性があっても必ず防げるというわけではない。


 なるほど。だから冒険者がいなかったのか。


 即死する可能性があるのなら、探索は難しいだろう。


「げこぉ!?」


 とりあえずデスボイスを発動する前に、仕留めてカード化しておく。


 既に50枚所持しているが、即死系スキルは現状唯一無二だから集めよう。


 それとレフやアンクに即死は効かないが、俺自身は必ずしもそうではない。


 状態異常耐性と精神耐性をどちらも特大で所持しているが、万が一ということもある。


 一応神候補の称号で魂は保護されているが、肉体への即死なら効く可能性があった。


 現状即死耐性のスキルオーブは希少ということもあり、所持していない。


 僅かでも即死が効くのなら、いずれは習得するべきだろう。この階層にはデスフロッグがいるし、宝箱から出ないだろうか。


 いや、そういえば紫黒(しこく)の指輪があったな。少々忘れていた。



 名称:紫黒(しこく)の指輪

 説明

 ・使用することで、三回だけゲヘナデモクレスを召喚することができる。(残り1)

 ・装備することで、次の能力を得る。 

 【即死無効】【闇冥耐性(大)】

 ・この指輪は以下の能力を持つ。

 【ジン以外の装備及び使用の不可】【自動修復】【サイズ調整】

 ・この指輪は製作者が死亡、または能力を解除したとき失われる。



 ゲヘナデモクレスが俺の配下になったことで、残り一回の召喚も使っていない。


 それについては別にいいのだが、ゲヘナデモクレスの気分次第でこの指輪は失われる可能性があった。


 ならどの道いつ失ってもいいように、即死耐性を新たに用意しておこう。


 とりあえず今は紫黒(しこく)の指輪があるので、デスフロッグのデスボイスは問題無さそうだ。


 すると、そんな時だった。何かが沼の中から続けて飛び出してくる。


 もちろん最初からわかっていたので、俺は回避すると同時に斬り伏せた。


「ギシャッ!?」


 それは、黄土(おうど)色をした蛭だ。体長はおよそ60cm。体には黒い斑点(はんてん)がいくつもある。


 体が二つに別れてもうねうねと動き、まだ生きていた。


 同色の体液が辺りに撒き散らされ、沼に浮かんでいる木片が煙を立てて溶けていく。


 この(ヒル)の体液には、強い溶解成分があるようだった。


 とりあえずまだ生きているので、鑑定してみる。



 種族:メルトリーチ

 種族特性

【吸血】【麻痺攻撃】【溶解体液】

【溶解液発射】【隠密】【生命探知】


 名称:溶解体液

 効果

 ・自身の体液が溶解液になる。

 ・自身の溶解液及び同質の溶解液を無効化。

 ・溶解液の強さは生命力と魔力に依存する。


 名称:溶解液発射

 効果

 ・自身の生成する溶解液を発射する。

 ・魔力を消費することで、溶解液を生成可能。



 なるほど。これはやっかいだな。


 ランクはCで、ジャイアントリーチの上位種だ。本体は強くはない。だが溶解液は危険だった。


 擬剣パンドラソードはなんともないが、格の低い剣では溶けてしまっただろう。防具も同様だ。


 冒険者がいない理由はデスフロッグだけではなく、このメルトリーチもいたからか。


 隠密スキルも所持しているし、普通の冒険者からしたら凶悪なモンスターだった。


 俺は超速再生のスキルを持っているから大丈夫だが、溶解液を浴びたら大変なことになる。


 おそらく、グロイことになるだろう。


 まあカオスアーマーを突破できるとは思えないので、気にしなくてもいいか。


 試しにメルトリーチの体液に触れてみたが、カオスアーマーに変化はなかった。


「にゃにゃん」

「レフも大丈夫そうか」


 レフのシャドーアーマーでも、それは同様だ。魔力の質が段違いなので、メルトリーチの溶解液では突破できない。


 しかしそれでも、凶悪なモンスターだった。やりようによっては、格上でも倒せるだろう。


 すると両断されたメルトリーチがちょうど息絶えたので、俺はカード化する。


 強力なモンスターには違いないので、この階層で集めることにした。いずれ役に立つ日が来るだろう。


 それから探索を続けると、ブラックヴァイパーが普通に現れる。


 当然俺は嬉々として倒し、カード化した。

 

 六階層目ではほとんど見つからなかったので、普通に嬉しい。


 あとはいくつか罠もあったが、俺には効果がなかったので割愛(かつあい)する。

 

 ちなみに、八階層目にあったモンスターを呼ぶ罠はなかった。残念。


 代わりに普段狩られていないのか、モンスターの数が多い。


 俺からしたら嬉しい限りだが、本来は悪夢のようなことだろう。見つけた端から倒し、カード化していく。


 途中巣もいくつか発見したので、潰しておいた。宝箱も見つかり、その内容も素晴らしい。


 まずデスフロッグの巣からは、即死回避のネックレスが出た。



 名称:即死回避のネックレス

 説明

 ・装備中に限り、即死耐性(中)を得る。

 ・このネックレスは時間経過と共に修復されていく。



 ちょうど紫黒(しこく)の指輪以外で即死耐性が欲しかったこともあり、装備する。


 見た目は、銀の装飾に縁どられた丸い黒水晶のネックレスだ。シンプルで目立ちすぎないのも、個人的には好印象だった。


 気配感知のネックレスは既にリストラしていたので、装備枠も空いている。


 これでデスフロッグのデスボイスを気にする必要は、完全になくなった。


 次にメルトリーチの巣からは、溶解耐性(小)のスキルオーブが出ている。


 

 名称:溶解耐性(小)のスキルオーブ

 説明

 使用することで、溶解耐性(小)のスキルが習得できる。



 溶解液を使うモンスターは少ないので、わざわざ習得する必要は現状感じない。


 カオスアーマーで防げることもあり、一旦お蔵入りすることにした。


 今後必要な時が来れば、使用するかもしれない。


 最後にブラックヴァイパーの巣から出てきたのは、なんと軽鎧だった。


 それも、今俺が装備しているのと同じデザインである。


 なるほど。これを参考にして、誰かがブラックヴァイパーの軽鎧を作ったのか。


 以前にも同じものが、宝箱から出たことがあるのだろう。


 だが似せることができたのは、見た目だけだったようだ。性能は段違いだった。


 

 名称:ブラックヴァイパーの軽鎧

 説明

 ・この鎧は時間経過と共に修復されていく。

 ・この鎧は装備者のサイズに調整される。

 ・装備中は以下の能力を得る。

【シャドーバインド】【隠密】

【闇属性耐性(小)】【毒耐性(小)】



 本人が闇属性適性を持っている必要があるものの、中級闇属性魔法であるシャドーバインドが使えるのは大きい。


 俺が装備しているのは隠密の下位互換である姿隠しと、闇属性耐性(小)だけだ。


 これはオリジナル作品と、オマージュ作品の差か。全く違う。


 当然俺はカオスアーマーを一度解除して、このブラックヴァイパーの軽鎧を装備する。お古はストレージに収納した。


 漆黒の軽鎧は美しく、装備すると気分が高まる。


 見た目は変わらないが、気持ちは全く違う。


 これまでブランド物のコピー品を身につけていたとしたら、分かりやすい。やはり本物は良いものだ。


 それにシャドーバインドは、使いやすい闇属性魔法だった。


 影のようなものが伸びて、モンスターの身動きを封じる。魔力を過剰に込めれば、対象を絞め殺すこともできた。


 便利な魔法を手に入れたので、俺は満足だ。これから機会があれば使っていこう。


 カオスアーマーを使用していても、軽鎧の能力は使えるので問題ない。


 ちなみにローブなどの他の部位については、引き続き使うことにした。この軽鎧にぴったりなデザインには、違いはないからだ。


 そうして九階層目で狩を続けていると、異変が起きる。突然沼地に、巨大な生物が姿を現した。


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