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捜索編14




 (影との接続が切れた……)

一瞬武尊は何が起こったのか分からなかった

(俺は負けたのか?)

その瞬間武尊はめまいに襲われた

「ぐっ……」

「大丈夫!?」

綾子は武尊を静かに地面に倒す



 「……ん」

「大丈夫?」

武尊が目を覚ますと目の前に綾子がいた

「あぁ……」

武尊は働かない頭で倒れる前のことを思い出す

「ごめん、これじゃあどっちが助けられたか分からないね」

「そんなことない」

綾子は即答する

それに驚いたように武尊は綾子を見つめる

「あんたのおかげで私は助かった」

不本意だけどね と続ける

「でも()は負けたんだ、四上家なのに」

「いいじゃない、私たちだって絶対勝てるわけじゃない、それは私たち自身が一番わかってるでしょ?」

「まあ、そうだけど」

「私久しぶりに4年前のこと思い出いちゃった」

この言葉に武尊は気まずそうな表情を浮かべる

「建物の近くの道にあの花が咲いててさ、忘れようとしてたのに全部思い出したわ」

「その花なら僕もみたよ」

2人は青く美しいその花を思い浮かべた

「栞好きだったもんね」

「うん、よく咲く時期になると採ってきてたな」

「懐かしいね」

「あぁ……」

そうして武尊が回復し2人で洞窟を出るまで数十分かかった




 「早く! こっちに回せ!」

「来たぞ! 攻撃開始!」

「うわっ、む、無理だ! まったく止まらないぞ!」

「もう殺してもいい! 後からどうとでもなる!」

組合の黒いスーツを着た男たち10人以上が蓮也1人に対し苦戦を強いられていた

「……」

蓮也は無言で襲ってくる男達を一撃で気絶させていった

(ヒナ……どこにいる)

男の情報で何となくのヒナの居場所の検討はついていたが

そこに着くまで冷静を保っていられるか蓮也自身にも分からなかった



 「報告します、負傷者大勢、死者ゼロ、竜までもやられました」

「ちっ、使えないやつだな……さて、ではステージをファーストに移行する、今生きてるやつら全員に通達しろ」

「了解」



 通達を受けた男たちが次々と持ち場へと着き始めた

(動いたな、何のつもりか分からないがこれ以上遊びに付き合う気はない)

蓮也は周辺の敵を察知する

(これでヒナも見つかればいいんだが……)

イカイの波を感じて人の居場所を見つけることはできても

個人のイカイの波を感じることは難しい

(こんな時()()()がいてくれたら)

どうにもならないことを考えながら

警備を避けながら蓮也は奥に進んでいった



 (おかしい……なんでこんなにあっさり)

さっきまで死ぬ気で追いかけていた男たちが今は全く追いかけてこなくなっていた

そしてたどり着いたのは何かの実験室のような場所だった

「なんだここ……」

(ここで行き止まりか……)

蓮也が引き返そうとしたときイカイの大きな波を感じた

「……!?」

(なんだこの波動、今まで感じたことない大きさだったな)

念の為蓮也は周辺のイカイを探したが、ここが実験室だからか

この部屋にはイカイの反応が沢山あった

(正確にはわからないか……しかたない)

蓮也は嫌な予感が当たらないように信じて道を引き返そうと思った時

実験室の壁が揺らいだ

(ん? なんだ今の)

違和感を感じた蓮也は部屋の壁をイカイの力を入れて殴った





 「ねぇ、本当にここに蓮也がいるの?」

青黒く少し広い部屋に女が1人と男が2人座っていた

「えぇ、ですが今は会わせることができません」

ヒナはここにきてどれだけの時間がたったか分からないが

この質問はもう5回以上している

しかし、帰ってくる返事はいつも同じ

(どうしよう、なんかまずいことになってる気がする……)




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