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捜索編10

間に合ってよかった……




 時間は遡る…


 「暇だわ…」

綾子は白い建物の壁によっかかりながら呟いた

(今まで色んなパーティーに参加してきたけどそれと同じくらい今暇だわ…)

知りもしない偉い人に話しかけられ、思ってもないお世辞を言うよりはいいかもしれないが

何もすることがないというのもいいわけではない

(何か面白いものあるかな…)

綾子は周りを見渡す

その時あるものを見つけた

「あ、この花…」

目線の先には青い葉の花があった

「懐かしいな……最近見てなかったから」


 この花にはいい思い出も悲しい思い出もいっぱい詰まっている

(あの頃に戻りたいな…)

綾子は目的も忘れ思い出に耽りながら持ち場を離れて行った



 なんでこんなことになったのか、今の自分には何も分からなかった

思い出せるのは懐かしい花に気を取られ一本道を歩いているときに

何かに足を滑らせどこからか滑り落ちる感覚を味わったことだけ


 「ここ…どこ?」

「おや? 起きたのかな?」

その声は少し遠くから聞こえた

「大丈夫かい? いきなり女性が倒れているからびっくりしたよ」

声からするに男だと思う、しかし今分かるのはそれだけ

目は開いている感覚があるのに視界は暗いまま

転んだ時に服が破れたのか破れた服の隙間から入り込んでくる風が

やけにはっきりとわかる

「あの、助けてくれたんですか?」

「まあ、そうだね」

男は優しそうな声で答える

「それはありがとうございます、後ここから早く出ていきたいのですけど……」

なぜ自分が目隠しのようなものをされているのか分からなかったが

今は一刻も早く真由美のもとに帰るのが最優先だった

「それはどうしてだい?」

「やることがあるからです」

「うーん、でもそれは無理かな」

綾子は男の言葉を理解できなかった

「なぜですか?」

綾子は嫌な雰囲気を感じた

しかし聞かずにはいられなかった

「そうだね、君に逃げられると少し困るからかな」

「え?」

「いやいやすまない、別に君が目的で此処に来たわけじゃないんだが、思わぬ報酬だったから

手放したくないだけだよ」

男の姿は見えないが少し笑っているのは何となくわかった

「君、まあまあ強いよね」

「それはどういう?」

「イカイの波が素晴らしい、戦闘を知っている人の波だ、けどまだ浅い」

男が近づいてくる、そして自分の首筋に息が吹きかかる

「ひゃっ!?」

「おっとすまない、驚かせてしまったね、本当は持ち帰ってから堪能するつもりが我慢できなくなってしまった」

「私になにをするつもり?」

「ふふっ、ただ単に僕の実験台になってもらうだけだよ」

(実験台? 私が? 嫌よそんなの)

そして今綾子はやっと体に自由が利かないことに気づいた

「おや? ようやく今自分が立たされている状況を理解したかい?」


 今綾子は逃げ出すことしか考えられなかった

手と足は手錠などではなく何かに縛られているようだった

ならナイフを作り出せばいい、男のいる方向はわかっている

なら手が自由になった瞬間反対に飛び目隠しを取って逃げればいい

(よし、ナイフなら一瞬で出せる)

そして綾子は鮮やかな手つきで手を縛っているものを切り

流れるように足も自由にした、そして後ろに飛び上がり男と距離を取り

目隠しを取る


 目線の先には頼りなさそうな男が座っていた

「いやいやあっぱれ、見事な技だった、そのナイフは持ち歩いているのかな?」

男は手を叩きながら笑っている

(今なら隙をついて逃げられる)

「あ、ちなみに出口はこっちだよ」

男は自分の後ろを指さした

「教えてくれてありがと」

その瞬間綾子は走り出そうとする


「けど言ったでしょ? 逃げられたら困るって、捕まえて」

「……」



 走り出そうとした瞬間今まで感じなかった気配が背中から感じた 









この捜索編はいつ終わるのだろうか……

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