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捜索編9




 男は静かに倒れる

手が痺れ右手に力が入らなくなっていることを実感する

「体硬すぎだろ…」




 時間は少し遡る…


 蓮也と別れ白い廊下を全力で走る

(速く…もっと速く)

さっきまで何回も戦闘を行ったのに自分の足は止まることを知らない

いや、加速することしか知らないみたいにどんどんスピードが上がっていく

(あぁ、この感覚を蓮也も味わっていたのかもしれないな)




 気づけば白い建物の入口に着きかけていた

途中で警備員のような男達にみつかり追いかけ回されたが

それも気にせずに走ってきてしまった。


 (自分がここまで執着してるとは…)

入口が見えてから歩いで外に出る

そして、仁也達と合流した。


 「悪いな呼んじゃって、蓮也は大丈夫か?」

仁也は僕と合流するなりすぐに謝ってきた

「いや大丈夫だよ、それに、蓮也がダメだったら僕が無事かはずがないだろ」

自分で言っていて少し惨めな気持ちになる

(やっぱり自分の中では負けを認めてるんだな……)

ぽろっとでた自分の本音に文句を言ってやりたいが

今はそんな時間はない


 「それで? 綾子は見つかった?」

「それが手がかりが全く掴めなくて……」

仁也が落ち込んだように言う

「わかった、こっからは僕が探すよ」

「一人で探すのか?」

「うん」

「いや、俺も手伝うって」

仁也は何か責任を感じているような雰囲気だった

「いや、仁也達には僕を追ってくるであろう連中を食い止めてもらいたい」

「……わかった」

仁也が不服そうに頷いた



 「さて探そう、何か手掛かりさえ見つけられれば一瞬で見つけられるのに…」

綾子の担当していた場所を見ながら考える

(あいつならどんなことするだろうな…)

自分が知っている綾子は彼女自身のほんの一部だがそれでも何年も見てきた

何かわかることがあるはず…

(それにしてもここほんとに何もないな場所から何かわかることはなさそうだな……

いや待て、何もない…?)

綾子のことはそこまで知らないが少しは知っていることもあるということに気付いた

そして、あることに気付いた瞬間足は地面を蹴っていた


 (頼む、これで正解であってくれ…)

今は願うことしかできないが、それが叶ったのならそれ以降のことは自分がどうにかできると

今は自信があった。



 (あいつなら多分…)

武尊が向かった先は綾子が担当していた場所から続いていた一本の道だった

(やっぱり、この辺にあいつのイカイの残り香があるな…)

武尊は左手に黒い刀を発生させた

「こい影犬(えいけん)…」

武尊の呼びかけに刀が答える

刀の刃の部分が黒く光り変形を始める

その影は犬の形に進化した



 「さあ頼む、こっからどう進んでいるか教えてくれ」

その頼みに応じるように黒犬は空気中の匂いを嗅ぎ始めた

「あれ? この花は」

黒犬が匂いを嗅いでいる間周りを見ていた武尊は

あるものに気付きしゃがみこんだ

「やっぱり、これは…」

「グルルル…」

その時黒犬が反応した

黒犬は来た方向とは逆の方向を指した

「そっちか、ありがとう」

そうしてまた武尊は走り出した







明日も多分更新します

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