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捜索編7




「雇われたって…」

真由美は信じられないと目を見開いていた

「それ蓮也達は知ってるんですか?」

「残念ながら今蓮也達に通話が繋がらないんだ」

「そ、そんな、鉢合わせてたら大変なんじゃ…」

「負けるとは考えられないけど苦戦は強いられるだろうね」

「じゃあ、援護に!」

「やめておいた方がいい、通話が繋がらない今中で合流できるかすら怪しいのに君たちが行って何ができる?」

烈斗の切り捨てるような言葉に仁也は言い返せなかった

「考えるんだ、今君たちがやるべきことは何なのかを」

そう言って烈斗は無線を切った



「どうするんだよ…」

「どうするの?」

仁也と葛葉が真由美に指示を仰ぐ

「どうしましょうか…」

真由美も何も策は無いようで困っていた

「綾子、どうするのがいいと思う?」

真由美は綾子に助け船を出した

「……」

しかし、答えは一向に返ってこない

「綾子?」

真由美は心配になってもう一度名前を呼ぶ

しかし結果はさっきと一緒だった

「なあ、さっき烈斗さんと話してるときあいつしゃべてたか?」

この仁也の言葉に他の二人は血の気が引いていく感覚に苛まれた


「とりあえず烈斗さんに連絡だ!」

そう言って仁也は無線を切り烈斗に連絡をする


「はい、ええ、南川綾子と連絡が取れなくなりました、はい、わかりました…」

仁也は暗い顔で無線を切り真由美達にかけ直す



「烈斗さんは何て言ってた?」

無線が繋がると同時に葛葉が食いつくように聞いてきた

「雇われた奴に蓮也が負けるとは思わないから武尊に来てもらって四人で探すのが一番いいだろうって

こっちも色々試してみるからって」

「で、でも彼らには通話が通じないんじゃ…」

「あぁ、だから掛け続ける、俺たちが探してる間も掛け続ける、こればっかりは祈ることしかできない」

「仕方ないですね…彼らに助けを求めますか…」

「じゃあ、俺は蓮也に真由美が武尊に掛けてくれ」

「わかったわ」

そう言って三人は蓮也達に連絡を取りながら綾子の捜索に出た




時間は少し戻る

真由美達が烈斗と話しているとき蓮也と武尊は男と戦っていた


「ふぅ、なかなか骨が折れるな…」

「ふはははは、まさかここまでやるとはな、もう少し力を出してもよさそうだ」

男はそういうと後ろに飛んで距離をとる


「ねぇ蓮夜、これ時間かけるとこっちが不利になるよ?」

武尊が初めて息を切らしながら呟く

「同感だな、このままちまちまやってても決着はつかない、こっちも()()つもりでやらないと」

蓮也は今まで取らなかった構えをとった

「え、なに? その構え、僕との戦いの時は全然力出してなかったってこと?」

「まあ、あの時よりは」

「へえ、じゃあ僕があいつに勝ったら本気で戦ってくれる?」

武尊は自分が男に劣っていると言われ闘争心に火が付いたようだった

「まあ、考えておく」

「よし、いっちょやるか!」




「さあ、話し合いは終わったかい?」

男は律儀に蓮也達の話が終わるのを待っていた

「まあ、あっさり終わっては面白くない、長く持ってくれよ?」

男はまた姿勢の低い体勢になりそれと同時に蓮也達の体に重みが加わる

「うっまたこれか……」

「……かなりくるね」

その瞬間男が右手を伸ばしながら突進してくる

しかし二人は今、完全な戦闘態勢に入っている

なので危なげなく左右に分かれると打合せでもしていたかのように

武尊が突っ込み、蓮也がいつでも攻撃できるような位置に陣取っていた


「むむ、さっきとかなり動きが違うな…そちらも様子見だったか?」

男は驚いたような、興味を持つような口調で呟く

「まあ良い、少し変えていこう」



男がそういうと纏う空気が一気に変わった

さっきまでとは比べ物にならない確実に殺しに来るとわかる

「武尊気をつけろ!」

「わかってる!」

二人は同時にその雰囲気を感じ取り男から距離をとった


「いい判断だ、しかし距離の取り方が甘いぞ?」

そういうと男は猛スピードで蓮也との距離を詰める

「やっぱり速いな」

男は蓮也が数歩バックステップして下がった距離を一歩の踏み込みで一気に詰めてきた

そして蓮也は男が殴ってくる気配を感じ取りまた後ろに下がろうとする

しかし、男の攻撃は蓮也に繰り出されることはなかった

それどころか蓮也の目の前から男が消え後ろに回っていた

「くそっ」

蓮也は無理矢理体を反転し男に蹴りを入れようとする

その攻撃を男は驚きもせず受け止める

「ちっ」

蓮也はすぐに距離を取る

(またあれだ、気配を感じ取ったと思ったらそことは違うところにいやがる、でも深くまでは追ってこない、あれがあいつの能力なら使用するにあたって何か条件があるのか?)


「やはり反応がいいな、そっちはどうだ?」

そう言うと男は武尊の方に目を向けまた一気に距離を詰める。





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