捜索編6
今回は急いで更新したので誤字が多いかもしれません
「はあ、やっとついたぁ」
葛葉と仁也、真由美と綾子の四人が組合の白い建物の近くに到着した。
「え、あれが組合の建物!?」
葛葉が目を見開いて大きな声で言った
「あれ立てるだけにいくら使ったんだか…」
「私たちが思っているより組合はお金持ってるのかもしれないわね」
真由美と綾子は頭を抱えていた
「はいはい、さっさといくぞ蓮也から頼まれたことはしっかりとこなさないとな」
仁也は他の三人に指示をする
「お、珍しく仁也がやる気だね!」
葛葉は嬉しそうにニコニコしていた
「あぁ、蓮也からの珍しい頼みだからな」
「へぇ、あいつあんまり頼み事しないんだ」
考え深い顔をして言葉を発すると仁也に綾子が面白そうと食いついた
「まあ、昔からあいつは呪物のことばっかり考えてたからな…」
「だねぇ、あの頃に色々やってたから今の蓮也がいるんだと思ってるけどね」
仁也と葛葉が「なつかしいねぇ」と思い出に耽っているとき真由美は少し
興味を持ったような表情をしていたがすぐに出発するように言った。
「そういえばさっきの話の続きみたいになるけど、あいつって昔からあんな感じなの?」
車を降りて数分歩いたとき綾子が思い出したように言い出した
「そうだなぁ、まあ強いのは昔からだな、でもいつも強い人たちにしごかれてたよ」
「そうなのね、あいつが負けてる姿は想像できないわ」
綾子は少し悔しそうに言った
「確かに、今の蓮也からは負ける姿なんて想像できないよな」
「そろそろ目的地に着くわ、おしゃべりはここまでよ」
真由美の言葉で和んでいた雰囲気は一気に締まった空気に変わった。
「もう一度私たちの役目を説明するわね」
真由美は携帯でマップを三人に見せながら説明を始める
「まず、役割はこの建物から人を出さない事よ」
単純でしょ? と真由美は真顔で言った
「私たち四人は建物の周りを四等分にして監視するわ、決まった時間と逃げる人を見つけたときは、この無線で連絡を取り合う、決まった時間は五分に一回にしましょう、私からかけるわ、定期的にスマホの蓮也君からの連絡に気を付けてみておいてね」
「「了解!」」
そして真由美から無線を受け取り扱い方の説明を受けて四人は散っていった。
「てかさ、今までの時間の中で誰かに逃げられてたらどうすんの?」
仁也が突然無線で呟いた
「ちょっと、必要の無いことは今言わないでもらえる?」
真由美が少し怒ったような口ぶりで答える
「悪い悪い、ちょっと気になってな」
仁也が笑いながら言う
「その心配はないわ、この辺にカメラはないけれどこのあたりから出ればカメラはいくらでもある
学園長たちがそのカメラで見張ってるわ」
「それって別に俺らここにいらなくね?」
仁也は驚いたように言う
「そんなことないわ、確かに逃げる人たちの確保だけならいらないかもだけど援護は近くにいた方がいいでしょ?」
真由美は怒っていた口調から何故か楽しそうな口調になる
「まあ、確かにそうだな」
(あいつらに援護なんて必要ないだろうけど)
これを言えば真由美から何を言われるか分からないので仁也は心の中だけで呟いた
(これ監視するだけで敵も来ないし暇だな)
仁也は白く高い建物を見上げながら考えた
(あぁ早くヒナっちに会いたいな…蓮也達には頑張ってもらわないと)
葛葉は緑に染まる周りを見渡しながら考えていた
(ここはこうよね…でもこっちは、難しいわね…)
真由美は地図と周りをきょろきょろしながら考え事をしていた
仁也達が見回りを始めてから四分が過ぎたころ真由美が通話の準備を始めたとき無線が反応した
「みんな聞こえるかい?」
その声は烈斗だった
「はい、聞こえます」
「よかったノイズもそんなに気にならないな」
「それで、何かわかったんですか?」
真由美が話を早くするように言う
「あぁ、今色んなデータを見ていたら見つけたんだけど、今君たちのいる建物の中に凄腕の呪霊師がいるみたいなんだ」
「それはどういう…」
仁也が聞き返す
「どうやら組合は警備を万全にしてたみたいだね、その呪霊師の討伐データを見ると討伐数自体はそこまでじゃないんだけど討伐したランクがね…」
烈斗はそこでいったんしゃべるのをやめてしまった
「どんな奴らを討伐してるんですか?」
「一人でBランク数十体を数十分で壊滅、Aランクを中隊で数時間で撃破」
この説明に仁也達は絶句せざるを得なかった
「で、でもこの前の会議の時に組合はAランクを討伐するには一日近くかかるって言ってましたよ?」
「あぁ、この呪霊師は組合に入ってないからね」
「えっと、どういうこと?」
葛葉が首を傾げた
「雇われたってことさ」




