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バレンタイン後編

昨日の続き後編です

ifストーリー、本編のパラレルワールドそう思っていただけると幸いです

(前回書き忘れたので)




「……ん、ねむい……」

ヒナは一人起きるとすぐにリビングへ降りた

眠い目をこすりながら朝食を作り、蓮也の分はラップをして

手紙を置いておく


「準備完了、あとは行くだけ」

ヒナは私服を着て蓮也の様子を見に行く


(ふふ、ぐっすり寝てる)

少し揺さぶっても起きなさそうなぐらい深い眠りについている

蓮也を残してヒナは家を出る

向かった先は葛葉の家

インターフォンを押すとすぐに声が聞こえた

「はーい」

朝だと言うのに元気に葛葉が出迎えてくれた

「ヒナっちいらっしゃい、ゆっくりしてって」

「蓮也に早く渡したいからゆっくりはできないけど、できるだけゆっくりしてく」

「あちゃー、惚気られた上振られた〜、もう立ち直れない」

「お邪魔します」

およよ〜っと泣き崩れる演技をした葛葉の横を無慈悲に

玄関を上がるヒナ

「ちょっと〜、なんか突っ込んでくれないと」

「ごめん、でも今はいっこくをあらそう」

「何その言い方、一刻を争うっていう感じの言い方じゃなかったけど

可愛かったからいい!」

葛葉はむふふ〜と言いながらヒナに頬擦りをする

「んんっ、スリスリしてないで早く作る!」

ヒナが葛葉を引き剥がす

「はぁい」



「それで? どんなもの作るの?」

「えっと……」


━━━━━━━━━━━━━━


「まあ、半分以上ヒナっちが何言ってるか分からなかったけど任せて!」

「ん、わかった」

葛葉にはヒナの作りたいお菓子はまだ早かったみたいだった



「え、何それ! 電動ミキサー!? 持ってきたの!?」

「何その生地!? ビスキュイ生地!?」

「何塗ってんの!? パータグラッセ!? 何それ〜!?」

「シロップも作るの!?」

「板ゼラチン!? そんなものまで!?」

「それは何? グラサージュ? さっきのとはまた違うの!? もう訳わかんないよぉ……」

葛葉は自分のチョコを作りながらずっとヒナのやることに驚いていた



━━━━━━━━━━━━━━


「え、えっと、ヒナッちチョコ作るの初めてなんだよね?」

「ん? うん」

「え、それでこれ?」

葛葉は目の前にあるモノを見て驚きを隠せなかった

「……なんか変だった?」

「え、いや、完璧です。」

「そう? ありがと」

ヒナはニコリと笑うと片付けを始めた。

(これ、私必要だった? 終始驚いてただけな気がする)

葛葉の疑問には誰も答えてくれなかった

時間が余ったのでヒナは葛葉に言われるがまま葛葉の家でゆっくりしていた



「それじゃあ手伝ってくれてありがと」

「う、うん、無事渡せるといいね」

「ん、じゃあまた学園で」

「うん、ばいばい」

(あれ、今日私お礼されることしたかな……?)


ヒナは早歩きで家に帰る

「ただいま〜、帰ったよ〜」

その瞬間奥の方から足音がする

「おう、おかえり、遅かったな」

リビングの方から出てきた蓮也はタオルで汗を拭いていた

「何してたの?」

「あぁ、ちょっとトレーニングをな」

「ん、きんべんでえらい」

「あはは、そうか? ありがと」

蓮也は笑いながらリビングに戻って行った



「すぐに夕飯作るね」

「あぁ、ありがと」

ヒナは夕飯の野菜を切りながら緊張と悩みと戦っていた

(うぅ、いつ渡せばいいんだろ……夕飯の前がいいのかな、それともあとがいいの? わかんない…)

まだヒナの頭の中はグルグル回っていた

(また何かヒナが悩んでる…なにか相談を聞いてやれればいいんだけどな)

自分が悩みのためだとは知らず蓮也もまた一人悩んでいた


「ご飯できたよ〜」

「おう、ありがと」

「「いただきます」」


「はぁ、相変わらず美味しかった」

「ふふ、ありがと」

「じゃあちょっと部屋にこもってる、なんかあったら呼んでくれ」

そう言って蓮也は席を立つ

(どうしよう、このまま渡せなくなっちゃう…)

ヒナはとっさに蓮也の服を掴んだ

「? どうした?」

「……待って」

ヒナは蓮也の顔を上目遣いで見る

「あ、あぁ」

蓮也は動揺し短く答えることしか出来なかった

ヒナは服を離すとキッチンに置いてあったお菓子をとってきた

「ん、これ」

恥ずかしさが勝ったのか蓮也と目を合わさずお菓子の入った袋だけを差し出した

「くれるのか?」

「ん、喜んでくれるか分からないけど」

「いや、くれるだけで嬉しいから!」

「ふふ、ありがと」

「開けていいか?」

「……ん」

「こ、これは…」

袋を開けて出てきたものに蓮也は驚いた

「これ、ヒナが作ったのか?」

「うん、葛葉の家で作った」

「なるほど、昨日から少し様子がおかしかったのはこれがあったからか、これ何てお菓子なの?」

「ガトー・オペラ」

名前を聞いても蓮也のはわからなかったが

チョコと生地が交互に重なっているものだということだけはわかった

「何ておしゃれなものを作っちゃって」

「ふふっ蓮也が喜んでくれるなら大したことない」

ヒナは満面の笑みで蓮也を見た

「食べていいか?」

「うん」

ヒナは恥ずかしそうに蓮也の手を握りながら言った



「美味かった」

ソファーに座りながら食べたガトー・オペラは

部屋の雰囲気が少し変わって見えた

「ん、良かった」

蓮也がガトー・オペラをたべている時もヒナは蓮也の脇にぴっとりとくっついていた

「ありがとな」

「私がやりたかっただけだから、でも部屋に行きたかったみたいだから行ってきていいよ? 時間とってごめん」

言葉ではそう言っていたがヒナの体は動こうとしなかった

そんなヒナに蓮也は微笑みながら言った

「いや、もっと大切な用事ができたからここにいる」

「え?」

そう言うと蓮也は笑いながら脇にくっついて離れないヒナに

体の正面を向けて頭をなでながらヒナの顔を自分の胸板に寄せる。




この世界で二人は付き合っているのかどうかはご想像にお任せします

そしてこの二人の雰囲気は本編でどの辺になるのか、そもそも存在するのか……


本編はできたら夕方、夜に更新、できなかったら明日更新すると思います

本編の前半はかなり一話一話が短かったので少しずつ一話を長めに書いています

(そこまで劇的に変化はしてませんが)

それでは、また次回。

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