蓮也とヒナの同棲生活2
夕食は三人で食卓を囲んだ
食べ始めて蓮也はヒナの異変に気がついた
「なあヒナ、何か箸の持ち方おかしくないか?」
「ん? そう?」
ヒナの持ち方は小さい子供がしそうな持ち方のようだった
普通は箸の間に入れているはずの中指が人差し指と同じ場所にあり
シャーペンの持ち方と同じになっていた
「ここはこう持つんだよ」
そこから数十分間ヒナに食事のマナーを一通り教えた
「ほんとに何も知らないんだな」
「ごめんなさい…」
蓮也が独り言のように呟くと
ヒナが申し訳なさそうに謝ってきたので蓮也は慌てた
「あぁすまん、別にいいんだちょっと驚いただけで」
蓮也のフォローのおかげか少しヒナの表情が柔らかくなった
その後も蓮也はヒナに色々なことを教えた
人に対しての礼儀からこの街のことなど数時間かけて
そして時刻が翌日になりかけたときヒナの集中が切れた
「もう、むり…」
その言葉を最後に仰向けに倒れヒナは深い眠りについてしまった
「ヒナちゃんはどうだった?」
烈斗が背中から話しかけてくる
「集中力は並外れてるし、飲み込みも早い、多分脳は色んなこと忘れてるけど体は完全に忘れてないって感じだと思う」
蓮也の言葉に烈斗は興味深い顔をした
「なるほどね、まあもう少し様子見だろうね」
「わかってるよ」
あぁそういえばっと蓮也は何か思い出したように烈斗に質問する
「よくヒナに母さんの洋服着せようと思ったな」
これを聞いて烈斗は珍しく苦笑いをした
「ヒナちゃんの会ったときどことなく彼女に似てる気がしてね」
「もしかしてそれだけか?」
「そうだけど?」
烈斗は何の悪びれもなく当然のように言った
「まあ、親父らしいな」
「ん? そうかい?」
「あぁ、じゃあ俺は寝るよヒナはこのまま部屋に運んどく」
蓮也はヒナを抱え部屋に移動する
「ああ、よろしく頼む」
翌朝、蓮也がいつもの時間に修行に出ようとすると玄関にヒナが来た
「ねえ、蓮也」
「どうした?」
「蓮也っていつもこの時間にあの怪物倒しに行ってるの?」
「あぁ、そうだよ?」
蓮也は何でヒナがこんなことを聞いてくるか分からなかったが
すぐにその理由はわかることになる
「私もついて行っていい?」
ここで番外編は終わりになります、また区切りがいいときに出すと思います
次回から本編に戻ります、あまり書き溜めがないので更新頻度は減ります、ご了承ください。




