蓮也とヒナの同棲生活1
「ここがこれから二人が住む家だよ」
蓮也とヒナが烈斗に連れてこられたのは豪邸と言っていいほどの一軒家だった
「この家はすごいよ~、庭は広いし、地下にはトレーニングルームと格闘上がある、セキュリティも万全、玄関には隠しカメラと壁に埋め込み式のカメラもある、しかも登録している鍵以外で開けられた場合緊急通報もできる」
「わかったわかった! すごいのはわかったから」
烈斗がヒートアップして終わりそうになかったので蓮也が慌てて止めに入る
「あれ、もういいのかい?」
「あぁ、終わりそうにないからな」
そんなことないよ~っと烈斗は笑いながら家の中に入っていく
「じゃあ、一通り見て回ったし大人は退散するね」
そう言って烈斗は帰っていった
「じゃあ、とりあえず荷物片づけるか」
ヒナはうなずいて自分の部屋に向かって行った
片づけは三十分近くで終わった
時間を持て余した二人はソファーに座ってたわいのない話をしていた
「まさか二人で暮らすことになるとはな」
蓮也がボソッと呟いた
「ん、そうだね」
「最初のころは大変だったもんな」
「そんなことはない」
ヒナは少し目線を逸らしながら言った
「そうか? 俺は鮮明に覚えてるぞ」
そこから二人は出会った頃の話で盛り上がった
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「ええっと、一応もう一回自己紹介、西条蓮也、よろしく」
ぶっきらぼうに蓮也は言い放った
「ん、ヒナ、よろしく」
ヒナはにこやかに自己紹介をする
「さっき親父が家の中は案内したから大丈夫だとは思うけどわかんない事があったら言ってくれ」
「ん、わかった」
「じゃあ、俺は少し出てくるから好きに過ごしていてくれ」
そう言って蓮也は自分の部屋に入っていった
時は八月の下旬近くの夕方過ぎ
さっきまで覗いていた太陽は地平線の向こうに明るさと共に消えていき
少し寂しさを思わせる赤紫色の空へと変わっていく
「ヒナ、夕飯だぞ」
蓮也がヒナの部屋の前で呼ぶ
「ん、今行く」
その数秒後部屋着姿のヒナが顔を見せた
蓮也はそのヒナの姿に見とれてしまった
季節はまだ夏で八月のとはいえそろそろ涼しくなってくるのにもかかわらず
ヒナの着ている服はかなり薄着で健康的な足や腕がかなりはっきりと見えてしまう恰好をしていた
「なあヒナ、その服は母さんの服なんだよな?」
蓮也は恐る恐る聞いてみた
「うん、そう言ってた」
「それは親父がか?」
「ん、」
ヒナは何故かにこりとした笑顔で答えた
(これ俺大丈夫かな…)
女性との関わりが少なかった蓮也は今後の生活に不安を感じた
前回の話の後にこれを入れるか迷ったんですが今入れないとタイミングがなくなりそうなので…
この番外編はちょくちょく区切りのいいときに入れます。




