四上会議、開
蓮也達は青白く光る結界でできた部屋を見つめていた
「あなた…何をしているかわかっているのですか」
真由美は動揺したように男に問いかける
「誠に申し訳ありませんが、私も仕事ですので」
男は少し震えながら声を発していた
「で? この状況どうするのさ」
武尊は部屋を囲む結界を見ながら呟いた
「蓮也君どうにかできる?」
真由美は困ったように蓮也を見た
「あんたさっき俺が言ったこと聞いてたか?」
蓮也は冷たい目で男を見る
「なんだよ、お前みたいなやつの言ったことなんざ聞かないよ」
男は少し怯えながら答える、その影響かは分からないが口調も砕けていた
「そうか、ならもう一度言うぞ」
蓮也は開いた右手を壁に向けながら言った
「俺の周りの人間に危害や迷惑を掛けたら真実を教えてやる」
蓮也は言葉が終わると同時に結界に向けて手を握った
そうすると青白く光る壁は簡単に崩れていった
「なっ!? こうも簡単に結界が破られるはずは!」
男は驚きのあまり腰を抜かしていた
「詰めが甘いんだよ、力の練り方も何もかも」
蓮也は呆れたように呟いた
「じゃあ、行くか」
蓮也の行動に武尊は目を輝かせ真由美と綾子はため息をついていた
「こうも簡単に抜け出せちゃうと拍子抜けよね」
綾子は呆れながら呟く
「こんな所にいても何もならないからさっさと帰るぞ」
蓮也は苛立ちを隠せないまま荷物を持って部屋を出る
男がまだ襲い掛かってくると思ったがが意外とあっけなく蓮也達は組合のビルを後にした
「ああいうことができるから学園での株も上がってるのよね……」
綾子がぼそっと言った
「何か言ったか?」
「なんでもない…」
「株の話? そういえば最近なんか World turn っていう会社の株が凄くてね、業績が右肩上がりらしいのよ」
「そんな話してない! しかも何よその気味の悪い名前は!」
真由美の会社の株の話はこの後も少しだけ続いた
(北岡ってやっぱりちょっと抜けてるよな)
「それじゃあ、また学園でな」
「ええ、また」
「じゃあねー」
「またね」
三人と別れて蓮也は送ってくれた運転手のもとに向かった
「お疲れ様です蓮也様」
運転手は蓮也を後部座席に座らせて車を走らせる
「それで、どうでしたか?」
運転手は少し控えめに聞いてきた
「そうですね、運転手さんの言う通りでしたよ」
蓮也はビル内で起きたことを語った
「それは大変でしたね、やはり組合はよくわかりませんね」
運転手はにこやかに言った
「そうですね」
蓮也も笑いながら答えた
その時蓮也の乗っている車の正面から猛スピードで走ってくる黒い車がいた
その車は蓮也の乗っている車の横を危なげに通り過ぎて行った
「あんな運転する人っているんですね」
「ええ、びっくりしました」
しかしその場は笑い話のようになって終わった
そこから蓮也の家に着くまでの間その黒い車の話題は出てこなかった
「それではそろそろ着きますので」
「そうですか、今日はありがとうございました」
「いえ、仕事ですし蓮也様とは話してみたかったので、また機会があれば」
「はい、こちらこそ」
そう言って蓮也は車から降りて家に入っていった
「ただいまー」
蓮也はドアを開け声を出した、
しかしヒナからの返事はない
「なんだ?」
リビングのドアを開けて中を見ても二階の部屋全部を見てもヒナは見つからなかった
「買い物でも行ってるのか?」
ヒナに帰ったことをメールで伝えてから
蓮也は疲れが溜まっていたのかリビングでそのまま眠ってしまった
その日ヒナは帰ってこなかった
この最後であれですが、二週間近く更新ができません
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