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四上会議、展




「それでは本題に入ります、今回は先月の呪霊師教育学園の実技試験で起きた強力な呪物の出現についてです」

会議の議題は真由美が言っていた通りあの巨大な呪物についてのものだった


「現段階のランクはBが妥当なところだと思いますがまだAの可能性も捨てきれない状況です」

男はスクリーンに出たデータをもとに喋っていく

「そうですね、たしかにあれはかなり強いレベルだったと思います」

「そんな呪物も倒してしまうのですから呪霊師の未来も安泰ですね」

男はにこりと笑う、しかし次の言葉で男の笑顔は固まることになる


「あの呪物を倒したのは私でも綾子でもなく蓮也君ですけどね」



その時会議室の空気が変わった

(あー、それ言うんだ)

蓮也はずっと今日は馬鹿にされたまま終わるのかと思っていたが

先にこの空気に真由美が耐えられなくなってしまったらしい


「あーそれ言っちゃうんだ」

男が何か言いかけたとき蓮也の心の声をそのまま口にしたものがいた

「はぁ、武尊、なんでそれ口にするかな」

蓮也は呆れながらため息をついた


「それは何の冗談でしょうか?」

男はやや苦笑いしながら訪ねる

「いえ、冗談ではありません、あの巨大な呪物を倒したのは私たちではなく西条蓮也君です」

蓮也には真由美の言葉を聞いて男の顔が苦笑いから怒りに変わったようにみえた


「すみませんが私はその報告には納得できません」

男は遂に文句を言う体制に入った

「真由美様たちのご友人ということは重々承知しておりますが、無能は無能ですので」

男は蓮也を睨んだ

ここで真由美に続いて武尊が話し始めた

「うーん、今は僕が言うより真由美が言った方がいいとは思うけど一つ言わせてもらうね」



「彼を全く知らない君が、彼を知った様に言うな」



常にニコニコしている武尊が今は冷酷な表情となっていいる


男は武尊の雰囲気に寒気感じていた

(今は何も言わない方がいいかもな)

蓮也は武尊が言ってくれたことに少し嬉しさを感じながら状況の把握を始める


男は強張った顔をしたまま固まっており真由美はまだイライラはおさまってなさそうに腕を組み、綾子は武尊を驚いた顔で見ていた


(ここで俺が出るのも違う気がするが状況的に収集しなさそうだし終わらせるのが安全か)

「悪いが意見させてもらう」

蓮也の言葉を聞いて武尊達三人は蓮也を期待の眼差しで見つめ、男は苛立ちを隠さない目で睨みつけてきた、しかし蓮也は構わず進める


「俺はあなたたち組合の評価ははっきり言ってどうでもいい、俺を無能と言おうが恥と言おうが勝手にしてくれ、けど俺の周りの人間に危害や迷惑をかけてみろ真実を教えてやる」


昔の蓮也なら言われたまま引いて逃げていただろうがヒナや武尊達のことを考えると何も言わないというのは今の蓮也にはできなかった


「なんかモヤモヤは残るけどもうここで話すことはないんじゃない?」

武尊はさっきの雰囲気を感じさせない表情で言った

「そうね、終わりにしましょうか」

真由美は肯定で返して荷物を持ち始めた

「あんまりいい気がしないから私も帰る」

綾子は真由美の隣についた

「蓮也君終わりにしてちょうだい」

「まったく、分かったよ」

蓮也は終わらせるための言葉を準備する

しかし、それを遮るように男は叫ぶ


「み、認めない! それだけは!」

男は会議室の壁に向かって手を向けた

「結界!」


男の叫び声とともに部屋全体が光り青白く光る壁の部屋へと変化した



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