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出発




四上会議前日 夜 金曜日



「蓮也、明日の朝出て行って夜にはかえって来る?」

ヒナは少し心配そうに蓮也の顔を覗いてくる

「ああ、明日中には帰ってくるよ」

蓮也はヒナの頭を優しく撫でる

「じゃあ、そろそろ寝ようか」

「ん、おやすみ」

そう言って二人は自分の部屋で眠りについた



四上会議当日 朝



「蓮也~、そろそろ時間だよ~」

ヒナが眠そうな声で呼びかける

「あぁ、もう少しで終わる」

蓮也はスーツのようなものを着てリビングに降りてきた

「ん、似合ってる」

ヒナは微笑みながら言う

「ああ、ありがとう」

蓮也は少し照れながら鞄を持ち玄関の向かう


「それじゃあ、できるだけ早く帰ってくるよ」

「ん、待ってる」

最早新婚のような会話をする二人、そしてそれを呆れるように見る三人

「玄関先でデレデレしないでください」

「まったくあんたたちは恥じらいとかないの?」

「ここまでくると驚かなくなってくるよね」

蓮也とヒナの住む家の前には真由美と綾子、武尊がいた

「なんだ、迎えに来てくれたのか、それよりよく南川と武尊が一緒に来たな」

蓮也は迎えに来てくれたことより綾子と武尊が一緒にいることが意外に思った

「まあねぇ、まだ僕のことは嫌いみたいだけどね」

「当たり前よ、でも真由美が誘ってくれたから仕方なくよ」

(それでも一歩前進だな、この調子で仲良くなってくれるといいんだけどな)

蓮也は心の中で期待した

「そんなことより早く出発しますよ」

真由美は呆れたように言った

「あ、待ってよ」

「それじゃあ行こうかぁ」

「じゃあヒナ、行ってくる」

「ん、いってらっしゃい」



「それで、今回はどんな議題で話をするんだ?」

蓮也は昨日からずっと考えている疑問について質問した

「そうですね、恐らくこの前の試験の時の呪物についての話は出ると思います、というよりそれがメインだと思います」

真由美の説明に蓮也はなるほどなと思った


蓮也の家から数分歩いたところで急に真由美が立ち止まった

「すみませんが蓮也君にはここで車に乗っていただきます」

真由美が手を挙げると黒い車が蓮也の前に止まる

「私たちと一緒だと組合の人たち以外の人にあなたが西条だとばれる可能性があるので、本当は最初から別で行った方がいいと思ったのですが父が礼儀がどうのというので…」

「いやいいよ、じゃあ俺は先に向かうってことになるのか? 気を使わせて悪いな」

「いえなんてことはありません、それではまた後で、それじゃあお願いします」

真由美がそういうと車の運転手は会釈をし蓮也を乗せて出発した




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