表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
柊くんの守護結界~やや年下によった物語~  作者: sh1r0
第1章 白銀の祈り

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/19

第19話

 すると、自分の席付近に数人の女子生徒が集まっていた。



「白石さんありがとね。絆創膏、めっちゃ助かったよ~。」


「いえいえ。痛みは引きましたか?」


「うん。もう大丈夫。消毒までしてくれてありがとう~。頭が上がらないよ~。」


「そんなに感謝されることではー。痛みが引いたならよかったです。」



 盗み聞きするつもりはなかったが、どうやら朝に白石さんはクラスメイトのけがを手当てしていたらしい。


「うちの友達をありがとね。白石さん、であってるよね?飛び級生だよね?」


 白石さんに治療された方の友達が話しかける。


「はい。あってます。」


「もしよかったら友達になってくれない?せっかくだし。」


「あ、私もできれば友達になりたい。今日は助けてもらったし、今度は何か白石さんの役に立ちたいな。」


「是非、私でよければっ。あ、あと今日のことは気にしないでくださいね。」


 白石さんが笑顔でこたえる。


「やった~。ありがとう。白石さん、これからよろしくね。」


「うちもよろしくー。」



 その後、ケガをした方の仲良しグループの他のみんなとも友達になったようだ。


「皆さん、これからどうぞよろしくお願いしますね。」


「そんなにかしこまらなくてもいいのに~。クラスメイトだし友達なんだから敬語じゃなくていいよ~。」


「そうだよ。うちにも敬語使わなくていいからね。」


「でも、皆さん年上ですし。先輩方にため口で話しかけるわけには……。」


「もう同じ学年なんだから気にしなくいいよ~。というか年下に助けられちゃって年上失格だ、私。」


「いえいえ、そんなっ。今日のことは本当に気にしないでください。」


 白石さんが慌てて否定する。


「まあゆっくり慣れていけばいいんじゃない。うちらみたいに魔法系の学園にいると特に年齢を意識しちゃうし、ちょっとやりにくいよね。」


「あ、ありがとうございます。では徐々にということで、これからよろしくですっ。」


 次の授業の時間が近くなり、集まっていた女子生徒が散り散りになっていく。



 よし、席に戻るか。


 なんでこんなに会話の中身をちゃっかり聞いているのか、という突っ込みがありそうなので一応弁明しておく。そろそろ授業の時間になりそうなので、できるだけ自分の席の近くにいつつ、何かをしている風を装っていたのだ。


 実際に何をしていたかというと、去年度からその役割を全うしているだろう画びょうたちを眺めていた。まだ掲示物がないのにただ壁に刺さっている、目的にもないのに何かに刺さるという役割を遂行している画びょうたちだ。


 中には少し斜めに曲がってしまったものもいる。過酷な役目を果たし続けるなかで負傷してしまったものもいるようだ。


「結人、何してんの?」


 近くに来ていた恒一に声をかけられる。


「あ、画びょう眺めてた。」


「お前、裏で「最後にピンを置く男」って呼ばれてるから気を付けたほうがいいぞ。」


「え、なに、そのあだ名。こわ。それで何に気を付ければいいの?」


「いや、俺も知らんが。お前、画びょう好きなのか?」


「致死量」に加え「最後にピンを置く男」という変なあだ名が追加されてしまっていたようだ。がびょーん。……。



「キーンコーンカーンコーン。」


お読みくださりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ