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異世界で送るトリップ生活  作者: オーレオーレ
序章 一人は流されるままに、もう一人は目的の為に
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初戦闘

 4話 初戦闘


 ギルド登録してから3週間がたった、先輩と話し合って最初は簡単な依頼をしてG(ゴールド:この世界のお金)を貯めようと言う方針になったので昨日まではひたすら力仕事や草むしりなどの村の中でできる依頼をしてきた。


「さて、金も貯まったしそろそろ武器でも買いに行くか」


 窓側のベットに座っている先輩がそう言った。今の俺達の所持金は先輩が最初に賭けで勝ってきたGと3週間貯めたのを合わせて約354000G有った。先輩が言うにはこれだけ有れば武器と防具一式を3人分は買えるらしい。


「飯食ったら武器屋に行こうか」

「わかりました」


 部屋をでて一階に降りると


「おう、あんた達おはよう」

「はざーす」

「おはようございます」


 手に皿を持ち気前のいい顔をしている、この人はこの宿のおばちゃん、面倒見が良く色々な事を教えてくれた人である。この村周辺のモンスターは特に危険なモンスターがいなくて、初心者の冒険者が集まるこの村で初心者に安く宿を提供し、朝と夜のご飯も出してくれる人である。


「今日はまた依頼かい?」

「いえ、今日は武器を買いに行きます」

「おや、そうなのかい?じゃ、これからはモンスターの討伐依頼も受けるのかい」

「まぁ、儲けるのには手っ取り早いからねー」

「怪我しないように気をつけなさいよ、最近は魔族がこの辺をうろついているとか言う噂もあるから」


 あぁ、怖い怖いっと言いながら食事を渡してくれるおばちゃんにお礼をいいながら食べ始める。


「そう言えば先輩はどんな武器買うつもりですか?」

「ん?あぁ、双剣が有ったらそれを、無かったら両手剣かな」

「へー先輩らしいですね」

「まぁ、好きだからねー谷山はどうするの?やっぱり短剣?」

「そうですね、短剣か片手剣が欲しいですね」


 そんな事を話している内に食べ終わり食器を戻しに行くとおばちゃんが紙を渡してくれた。


「武器を買うつもりならこれ持って加工屋に行きな、良くしてくれるよ」

「おぉ!ありがとうございます」

「おばちゃんありがとう、遠慮せずに貰っておくよ」


 おばちゃんから券を貰い、加工屋の場所を聞いて改めてお礼をいいながら教えて貰った場所に向かった。



 カーンカーンっと鉄を叩く音が聞こえる、おばちゃんから教えてもらった加工屋はここみたいだ。


「おっ!ここだな」っと言いながらドアを開けるとカランカランっと軽い音を立てながら開いた。


「らっしゃい!今日はどんなようだ!」

「武器と防具を欲しいんだが、あぁ、初心者だから扱いやすいので頼む」

「そうだな、初心者ならここら辺のから選んでくれ」

「わかった、あと宿屋のおばちゃんからこれを貰って来たんだが」


 そう言うと先輩は加工屋におばちゃんから貰った物を渡した。


「ほう!お前らレチリの所のか!」

「えぇ、お世話になってます」

「なら材料を持ってきたら色々と作ってやるよ!」

「本当ですか!ありがとうございます!」

「いやー俺も昔世話になったからな!このぐらいお安い御用さ!」

「じゃ、よろしくお願いします。」


 そう言うと先輩は武器を選び始めたので俺も選ぶ事にする。とりあえず目に入った短剣を持ってみる、思ったより重かったが手になじむのでこれにする。隣を見るとすでに2本の剣を持った先輩が自分の会計を済ませ鞘を作ってもらっていた。


「谷山、決まったか?」

「えぇ、これにしようと思います」

「おけおけ、おっちゃんこれも鞘作ってくれん?」

「わかった、渡しな」


 加工屋のオヤジに短剣を渡すと皮で鞘を作ってくれた。


「防具はちょっと待て、サイズを測るから」


 加工屋は裏からメジャーを持ってきて俺達のサイズを測りはじめた。


「このくらいなら直ぐに終わるな、2時間ぐらいしたらまた来いそれまでに合わせとくから」

「わかりました、それじゃ2時間ぐらいしたらまたは来ます、行きましょう先輩」

「おう、わかった」


 加工屋をでて先輩からこう誘われた。


「谷山、ちょっと村の外にでて戦ってみないか?」

「え?先輩とですか?」

「んなわけないやん、モンスターとだよ」

「え、でもまだ防具無いですし」

「いいから、行こうぜ、森に入らなければこの辺は防具はあまり必要無いらしいし、お前もそれ使って見たいだろ?」

「まぁ、そうですけど」

「んじゃ、決まりだ、レベル上げだと思えばいいよ、実際レベル上げだから」

「・・・わかりました、行きましょうか」


 ギルドに行かず、そのまま村の外に向かうことにした、実際俺も使ってみたかったから反対する理由は特に無かった。



 村を出て10分ぐらいした時モンスターが出てきた。青緑色でドロドロしたのと緑色のウサギのようなモンスターが2体ずつ。上からスライムとリーフラビットと言うらしい。


「お、ちょうど二体ずつだな、谷山、右の任せるわー」

「え、ちょ、マジですか先輩!?」

「何だよ殺すの怖いのか?肉屋の依頼でいやと言うほど捌いただろ?」

「それとこれとは勝手が違いますよ!」

「うるせー、さっさと倒すぞ!」


 そう言うと先輩は剣を一本だけ抜いて切りかかった。


「っら!」


 そんなかけ声と共に受けから叩きつけるように振った剣はスライムを真っ二つにした。そして、そのまま横にいたリーフラビットに剣を振る。警戒していたリーフラビットは避けたが先輩はもう一本の剣を抜いていて振り下ろしていた。

 グシャっと音がしてリーフラビットは息絶えた。


「ふぅ、谷山も早くしろよー」

「わ、わかりました」


 先輩に急かされて目の前にいたリーフラビットに向かって短剣を振るが避けられる。そして腕に噛みつかれた。


「痛!?」

「おーい、谷山ー、短剣なんだからそんな大振りじゃ当たらんぞ、軽いから軽く振り回せ、一撃で決めようとせずに少しずつ確実に当てていけばいい」

「わ、わかりました」


 深呼吸をし短剣を構えるリーフラビットの動きをよく見る、リーフラビットが飛びかかってきたのでそれに合わせて短剣を突き出す。


「うわぁぁ!」


 ブスッと嫌な感触が短剣から伝わり思わず自分でも情けなくなるような声を上げてしまった。


「はぁはぁはぁ・・・ふぅ・・」


 深呼吸をして息を整えて落ちた短剣を拾おうとすると短剣にくし刺しになっているリーフラビットが目に入り思わず目を伏せた。


「谷山、慣れろとはいわんけど目をそらしたらダメばい、俺が言い出したこととはいえこいつを殺したのはお前なんだから目を反らさずにみろ、それが殺した奴の最低限の礼儀だ」

「は、はい」

「おし、それ抜いとけ、スライムの方はやっとくから」

「お願い・・・します」


 先輩はオラ!っとかいいながらスライムを倒していた、俺は殺したリーフラビットから短剣を抜き、血抜きをして買って置いた道具袋に入れた。


「谷山、大丈夫か?」

「えぇ、大丈夫です、まだ時間までしばらく有りましたよね?」

「そうだね、まだ時間はあるね」

「それじゃ、次行きましょうか」

「お前がいいなら行くが、大丈夫なん?」

「もう、大丈夫です、気にしないことにしました」

「切り替え早いなおい」


 先輩は笑いながら言った。


「んじゃ、次いってみようか、目指せレベル5!」

「おぉー!」


 その後時間ギリギリまで狩りをし、防具屋に向かった。その時ちょうど宿屋のおばちゃんもいたので今日の成果を見せたらそれを使い皆で食事をした。




 深夜、谷山が寝たのを確認して男が動き出す。屋根の上に己のステータスを見ながらこう呟く。


「んー、前に比べて成長が遅いなぁ、解放された能力も少し違ってるし、まぁ、いいか、どうせ元に戻るし、この能力も付いて来るだろうから」


「一人で旅にでるのもいいかなぁ」っと言いながらふと思いつく。


「そうだ、俺とは別にパーティーを組ませよう、そしたら置いて行っても大丈夫だろうし」


 そうしようっと言う男のステータスの特殊スキルの欄にはこうあった。 帰還せし元魔の王 

ステータス紹介3(4話終了時点)


 名前:森田 健

 性別:男

 種族:人/魔族

 level:8

 筋力:109(-400)

 防御:34(-320)

 魔力:90(-350)

 俊敏:102(-300)

 技量:65(-20)

 精神:66(-25)

 特殊スキル

 帰還せし元魔の王:各ステータスにボーナス。levelによってボーナスがアップ。()の中がボーナスの上昇値

 敗北の王:各ステータスに大幅なマイナス補正。ある条件達成でこのスキルは消滅。()の中はボーナスの合計値

 ???

 固有能力

 ???(不明)

 ???:未解放。ある条件達成で解放

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