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異世界で送るトリップ生活  作者: オーレオーレ
一章 約束を果たすまで・・・
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あの日言えなかったこと

 3話 旅立ち


 茂みに身を隠し相手の様子を観察する。黄色の体毛に覆われた3mぐらい有りそうなそれは今は呑気に寝ていた。

 イエローモンキーそれがこのモンスターの名前である

 出来るだけ音をたてずに近づきながらイエローモンキーの横に来る。先輩から貰った短剣を抜き刀身に毒を塗り構えをとり、イエローモンキーの目に向かって突き刺す。


「ウギャー!!!」


 いきなり目を潰され悲鳴を上げるイエローモンキー。短剣を引き抜きついでにもう片方の目を〈凍結〉させて距離をとる。両目をつぶさせて暴れ回るイエローモンキーに投げナイフを投げる。

 腕にナイフが刺さりイエローモンキーが此方を向く。


「ウキャー!!!!」


 叫びながらこっちに突進をしてくるイエローモンキーを避け短剣で切る。堅い、皮膚を浅く切り裂くだけだったが慌てずに距離をとる、そろそろ毒が回ってくるはずだ。先輩から貰ったこの短剣には毒の効果を上げる能力がついているらしい。


「さて、そろそろしとめますか!」


 残りの投げナイフでもう一度こちらに注意を向けさるとまたはイエローモンキーが突進してきた。予想道理だ、イエローモンキーは真っ直ぐに走ってきて、寝ているうちに仕掛けておいたそれにはまった。


「よし!」


 落とし穴、別に分かりにくく隠してもいないそれにイエローモンキーは簡単にかかった。毒による消耗と落とし穴に落ちた事での衝撃で動けないイエローモンキーに俺は飛びかかり能天目掛けて短剣を突き立てた。俺の体重が乗ったその一撃は簡単にイエローモンキーの頭蓋骨を砕き脳を切り裂いた。

 イエローモンキーは息を引き取る、即死当たり前だどんな生き物だろうと頭を潰されたら死ぬだろう。


「おわったー、これでランクが上がる・・・」


 そう、俺は今Eランクの試験のためここビックウッドの森に一人で来ていた。別に一人じゃなくても良いのだが今の実力を試したくて一人で受けたのだ。

 さて、剥ぎ取れるのもを取って早くギルドに帰るか。


───ギルドガーレ村支部───


「それじゃ!ソウのEランク昇格と俺達の旅立ちに乾杯!」

「「「かんぱーい!」」」


 村に帰るとコウさん達ウィンディーネの皆が祝ってくれた。


「いやーこんなに早くEランクになるとは思っていなかったよーわざわざ出発の日に変えてよかったぜ」

「ううう・・・ソウに追いつかれた、こんなに早く・・・」

「フィルさん、元気出してください」

「そうね、フィルは実力的にはDランクなんだから元気出しなさいよ」


 そう、この前シルトキア共和国に行くことになった俺たちは未だにここガーレ村にいた。あの話の後ギルドの受付けの人に呼ばれ行ってみるとランクアップの試験を受けないかと聞かれ、それを聞いていたウィンデーネリーダーのリデントさんから「受けていいよ、出発は遅くなっても大丈夫だから」と言われて受けてみた。

 ちなみに先輩はこの村を出る前にEランクになっていたらしい、夜に俺に内緒でよく討伐依頼を受けていたと受付けの人から聞いた。


「さて、ソウもEランクになった事だし明後日に出発しようか、皆荷物を纏めて置くようにね、特にコウ」

「わかってるよリーダー、何年旅してると思ってんだ」

「その何年も旅をしているコウは毎回私とリデントに準備してないって泣き付いてくるんだけどね~」

「そうよ、この村に来る前だって私達が手伝ったんだから、今回からは後輩もいるんだしちゃんとしてよね」

「はいはい、わかってますよー」

「はぁ・・・私はもう手伝わないわよ」


翌朝、そういえばと思い出しステータスを確認してみるとやっぱりレベルが上がっていた。


  名前:谷山 蒼

 性別:男

 種族:人

 level:7  EXP 28/60 point8

 筋力:39(12) 

 防御:38(12)

 魔力:44(19)

 俊敏:49(27)

 技量:33(6)

 精神:24(6)

 特殊スキル

 異界の住人:各ステータスにボーナス。levelによってボーナスがアップ。()の中がボーナスの上昇値

 固有能力:凍結:自分の思い通りの箇所を凍らせる事ができる能力。levelによって威力や自由度が増す。



「おぉー魔力と俊敏が高いなっというか俊敏高すぎじゃね?」


 思っていたより思っていたよりステータスの上昇値が多かった。


「おっと荷物を纏めないと・・・」


 この世界に持ってきたバッグは便利過ぎた、使えないものを売り、着替えと道具類を詰め込む。


「これでよしっと・・・」


 荷物を纏め終わり、加工屋に向かう昨日の討伐したイエローモンスターの素材で先輩から貰った短剣〈ポイズンナイフ〉の鞘を作ってもらったのだ。


「ついでに投げナイフ買っておこうかな」


───加工屋───


「おう!タニヤマじゃないか!よく来たな!」

「オヤジさん、頼んだのできましたか?」

「おう!もちろんできてるさ!受け取れ!」


 そう言って黄色をベースとした鞘を渡してきた。


「ありがとうございます!それと投げナイフを20本ほどお願いします」

「わかった、じゃあわせて4万5千Gだ」


 オヤジさんにお金を渡し礼を言う。


「ありがとうございます、あと明日シルトキア共和国に行く事になりました」

「おぉそうか、ケンに続いてお前もかぁ・・・寂しくなるなぁ・・・」

「お世話になりました、またこの村に来たときには寄らせもらいます」

「おう!待ってるぜ」

「それじゃ、失礼します」

「またな」


 加工屋をでて本格的に暇になってきた。


「ん~どうしようか・・・平原にでもいくか・・・」




───平原───


 久々にここに来た、前に来たときは先輩と一緒だった。


「先輩どうしてるのかなぁ・・・」


 そう呟いているとモンスターが出現した、リーフラビットとスライム。


「そういえばあの時もこいつらだったな」


 腰に挿していた投げナイフをつかみリーフラビットに投げつける、ナイフは一直線に飛んでいく。

 いきなりの事でリーフラビットは避けきれず足に刺さる、短剣を抜きリーフラビットに止めを刺す、そのまま俺に飛び掛って来たスライムを切り裂いた。


「ふぅ・・・」


 前に戦った時には先輩に笑われたな~っと思いながら剥ぎ取る。


「今日の飯は決まったな、コウさんでも誘うかな」


 風が吹く、先輩は自分の道を決め旅に来た、俺はあの時先輩が言った言葉を思い出す。


〈お前邪魔〉

〈悔しかったら強くなれ〉


 その言葉を思い出しながら、あの時に言えなかった言葉を呟く


「先輩、俺は貴方に追いつくために頑張っています、先輩も目的のために頑張ってください」


 この世界のどこかにいる自分の目標に向かって・・・



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