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第四十一部 何で知ってるんですか?

会社には、今思い出しても「いったい、どうやって知ったんだろう?」と思うような上司がいた。

私の行動を、なぜか何でもお見通しだった。

そんな上司との、ちょっと笑える思い出です。

会社に、とても面白い上司がいた。

その上司には決まって言うセリフがあった。

「ちょっと、私の所にきなさ〜い。」

その言葉を聞くたびに、私は、

「また何だろう……。」

と思っていた。


ある日、呼ばれて行くと、

「今日、お客さん用の階段を使ったでしょ?

あれはお客様用だから、従業員用の階段を使いなさ〜い。」

私は心の中で、

「えっ!? 何で知ってるの?」

と驚いた。

また別の日。

「ちょっと、私の所にきなさ〜い。」

今度は、

「今日、お客さん用のエレベーターに乗ったでしょ?」

さらに別の日には、

「今日、トイレに何分いたでしょ?

大きい方は家でしてきなさ〜い。」

極めつけは、

「今日、お客さんにこんなこと言ったでしょ。」

……全部当たっている。

まるで一日中、どこかで私を見張っているかのようだった。

いったい、どこに目が付いていたのだろう。


今思い出しても、不思議で、思わず笑ってしまう上司だった。

あの上司は、いったいどうやって私の行動を知っていたのだろう。

今でも、その謎は解けていない。

そして、

「大きい方は家でしてきなさ〜い。」

なんて注意をしたら、今ならパワハラで大問題かもしれない。

でも、昭和の頃は、そんな上司が本当にいた。

今となっては、笑って話せる思い出である。


でも思う。

あの上司、いったいどこから見てたんだろう?

まさか、本当に一日中、私を見張っていたわけじゃないよね。

それにしても、

「大きい方は家でしてきなさ〜い。」

は、今思い出しても笑ってしまう。

昭和って、ほんとに面白い時代だったなぁ。

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