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美人だけど最恐堅物な風紀委員長が、俺の前でだけエッチなデレデレ極甘女子を演じ始めて今日も感情がない件  作者: ファッション捜査課のスカリー


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第12話 始まる甘々質問タイム♡前編——

通話越しでの催眠が危険と判断した俺は、凛の放ったキーワードを受け、催眠にかかったフリを演じ始める。

しかし、スマホのスピーカーからは次の指示がまったく降りてこず、沈黙がふたりの間を支配していた——


「飛鳥くん?聞こえているかしら?」

「うん、聞こえてるよ」

「よかったわ。あと、ごめんなさい飛鳥くん。私も辛いけどこれは検証なの。許してね?」

「ん?どういう事?」


どこか意味深な言葉を告げた凛。次いで命令が落ちてくる。


「飛鳥くん。疑うわけではないけれど、もしあなたが催眠にかかっているなら……その……好きなえっ……えっちの()()を1つ教えて?大きな声でっ!!」


「っ!?!?ぐっ!?」


——はぁ!?たっ体位!?凛はなにいってんの!?


あまりの変化球に唾を変に飲み込みむせそうになる。

しかし、答えないわけにはいかない。ここで俺が恥ずかしさのあまり答えなければ、学内の誰かが薄い本みたいな扱いをされる可能性があるんだから。

俺は無心になり、意を決して口を開いた。


「くっ…………きっ……騎乗位ぃぃぃぃ!」


喉を震わせ声を上げると、室内に卑猥な言葉が満ちる。

このイカれた状況の中、スマホのスピーカーからは演技に入った凛の声が流れてきた。


「んふ〜♡あっくん、ちゃんと催眠にかかってるみたいだね♪ごめんね、恥ずかしい事させちゃって……でも、スマホ越しで表情も見えなかったから、本当にかかってるか確かめる為に、どうしても必要だったの……(笑)」

「あっ、あははっ……大丈夫だよ」


——そういうことか。あえて理性が止めに入る恥ずかしい事をさせて、遠隔でも俺が催眠状態にちゃんと入っているか探ったわけか……。


考えられた策略に凛の検証への本気度が感じられ、つい尊敬してしまう。

が、その気持ちも次の彼女の一言で宙に浮く。


「でも意外だなぁ♪そっかぁ〜、あっくんって騎乗位好きなんだぁ♡結構受け身なのかなっ?」


——えっ!?まだこの話題続ける!?マ!?


話題の継続に俺の胸が警笛をあげている。そもそも好きな体位を女子と話すなんて経験はないし……どこまで攻めた発言をしていいかもわからない。


「そっ、それはどうだろう!?自分ではなんとも……」


「えへっ♡恥ずかしがらないでいいよっ、ちなみに私はどっちでもイケるからっ♡強引にされるのも憧れちゃうけど……騎乗位で気持ちよさそうな顔してるのを見下ろすのもゾクゾクするよねっ♡まだシたことないから想像だけど……///」


「ちょっ!?凛!?そんなこと俺に言っていいの!?ちなみに、おっ、俺もあくまで想像で話ししてるだけだからね!?」


急なカミングアウトに動揺しすぎて、口が勝手に動き出していた。

しかし、凛の声は恥ずかしさを含みながらも明るいままだ。


「そっかぁ〜……んふふっ♡お互い“()()”なんだね///他の人には内緒だよ?これは私とあっくんだけのヒ・ミ・ツ♡」

「ひっ、秘密ね!もちろん大丈夫!誰にも言わないから!」


未だに会話に意識を向けるのが難しく、フワッとした返答しか出来ない俺がいる。

もちろん凛のこの発言全ては検証用の演技だし、かつ俺の記憶が消えると思ってそういう事を言っているわけなのだろうが……実際は俺の記憶にはずっとそれが残るわけでちょっと気まずい。記憶を消したい。あの最恐風紀委員長がこんなこと言うはずないんだから。


「じゃあさっ、次の質問していい?」

「もちろんいいけど……?」


この流れに若干の恐怖を感じ、警戒していた俺の耳に飛び込んできた質問、それは——


「あっくんはさ……おっぱいは、好き?」

「えっ……!?おおおっ、おっぱい!?」


嫌な予感が的中し、無事激しく動揺する俺に向かって、凛は無邪気に言い放つ。


「うん、おっぱい♡教えて?これは命令だよっ!」

「命令!?」


まるで辱めを受けている感覚だ。凛に俺の癖がどんどんバレてゆく。

でも嘘をつくわけにもいかない、今後の検証でボロを出さないためにも。

これは学校の風紀の為には仕方ないことなんだ。俺はそう割り切り自分をさらけ出してゆく。


「おっぱいは……好きだよ、もちろん」

「んふふっ♡そっかぁ……やっぱ好きなんだぁ///」


——逆におっぱい嫌いな男なんていないだろ、普通?それはもう……ゲ◯だよ。


通話越しの凛の表情は見えなくとも、声は甘く明るく絶好調なのがわかる。

もはや開き直りつつある俺に、まだまだ無慈悲な質問は続いてゆく。


「ちなみにどんなおっぱいが好き?おっきいの?……それとも小さいの?」

「そっ!?それは……えっとぉ……」


この質問はあまりにも回答が難しい。

もちろん答えは決まっている、おっきいのに決まっている。だって、ほのか先輩に惚れた理由の一つでもあるんだから……。あれはマジでヤバイ。


でも、事はそう単純じゃないのだ。

なぜなら通話越しの凛は……その……控えめだから。


ある意味、これは演技し合っているそういうプレイみたいなものだ。

ならば凛に気を使って小さいのが好きと言うべきか?でも、そうしたら今後もその嘘も吐き続けないといけない……これ以上嘘を吐き続けるのも正直しんどい……。


悩んだ末、俺が出した結論はこれだった——


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