事後
安紀は、終わった直後に力が抜けて、どさっと恵里菜の上に乗りかかるので、恵里菜は、重くて仕方ない。「重いよ!」と言うと、安紀は、何も言わず、背を向けた。恵里菜は、「ねぇ、どうだった?」と、その背を撫でながら言うと、「それはこれから分かるんじゃないの?」と言う。「どういうこと?」と聞くと、安紀は、「だって、妊娠してるかなんて、今、僕に聞かれても分からないよ。」と、背を向けたまま、答える。「私の目的じゃなくて、知りたいことは、全部知ることできたの?」と聞くと、安紀は、「うん」と短く答えて寝てしまった。恵里菜は、どうしよう。今からでも何とかして妊娠しないように処置しないと、と思うが、疲れて動けない。今朝、漢字テストのために早起きしたから、眠たい。結局、恵里菜も寝てしまった。
安紀が、「起きて。そろそろお母さん、帰ってくる。」と言うので、恵里菜は、えっ、ここどこだっけ?と思う。あっ、そっか、安紀の家か、と思って、「今何時?」と寝ぼけて聞くと、「19時半。」と言うので、「えっ、どうしよう!」と飛び起きて、携帯を確認する。「ママ」からの着信が「5」も入っている。「やばい!帰んないと!」と言って、とりあえずワイシャツをパッと着て、スカートもさっと履いて、ジャケットは手に持って、じゃあね、と安紀に言うと、安紀は、「ジャケット着ていきなよ。あと、走んない方がいいと思う。もし、妊娠してたら、だめになっちゃうかもだから。」と平気で言う。
恵里菜は、「うん!じゃあまた。」と言って、安紀の家を出ると、敢えて全速力で家に帰る。途中でママにも電話する。ママは、怒っていて、「どこで何してたの?」と言うので、「友達とマック行って話してた。」と、また嘘をつく。




