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約束  作者: 梅子
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 安紀は、「さっきは、中学生なのに、って言ったよね?」と冷静に問い詰める。恵里菜が本当に言いたいのは、安紀がかっこよく見えるし、冷静で腹が立つから、興奮させて、自分に溺れさせたいの!ってことだったが、今の安紀にそんなことを言っても、理解もされないし、虚しいだけなので、嘘をつき通しちゃうと思う。「中学生だけど、別にいいじゃん。義務教育なんだから、卒業できるよ。」と言うと、安紀は、「何で僕なの?」と聞いてくる。恵里菜は、「だって、成績いいし…。」と答えると、安紀は、「そっか、優秀な子どもがほしいってこと?」と聞いてくるので、恵里菜は、やけくそで、「そう!」と話を合わせる。安紀は、「僕は、ほしくない。面倒を見られないし、勉強の邪魔になるから。」と言って、立ち上がろうとする。恵里菜は、もう引き下がれない、このまま、これでおうちに帰ったら、この人は私を、変な女と見下して、無視するかも!と思うと、「秘密にする!」と言って、また安紀の腕を引っ張る。安紀は、「秘密って(苦笑)、どうしてそんなに早く子どもがほしいの?」と聞いてくる。恵里菜は、「だって、早く産んだ方が、いっぱい産めるじゃん!」と、しどろもどろな嘘を並べる。安紀は、「優秀な子どもをいっぱい持ちたいの?」と聞くので、恵里菜は、「うん。」と答える。「何で?」とまた聞くので、「社会に貢献したいから。」とまた変なことを言ってみる。「貢献」なんて言葉初めて使って、何か焦ってきて、「少子化でしょ?」とつけ足す。「貢献って、あまりにも負担が大きすぎない?一人で子どもを育てるつもり?」と聞くと、恵里菜は、「そうだよ?私だってニュース見るし、ショウシコウレイカ?心配してるから、何とかしたいの!」と言い切ってしまう。安紀は、首を傾げながら、「へぇ。」と言って黙った。

 暫くすると、安紀は、「僕は、父親としての役割を果たすつもりはないし、石川さんがもし流産しても、世話をしないよ。」と、平気な顔で言う。恵里菜は、泣きそうになりながら、「うん。別にいいの。社会のためだから。」と言う。安紀は、「じゃあ、服を脱いで。」と指示してくる。

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