疑問
恵里菜は、安紀が無反応だが、こうして結局は自分に振り回されているのが、嬉しいので、もう、帰ってもいいかな、こういうのは、引き際も大事だし、と今さら思って、それでも何となく帰りたくなくて、ベットに座り続けていた。安紀は、恵里菜を無遠慮に見ていたが、急に、「僕が好きなの?」と、聞いてきた。恵里菜は、「好き、じゃなくて、お気に入り!」と言うと、安紀は、「お気に入りって、家に遊びに来る関係のこと?」と聞いてくる。恵里菜は、このままだと、変な友達関係になるかもと思って、「安紀くんは、私とどんな関係になりたい?」と聞くと、安紀は、「僕たちに当てはまるのは、友情か、恋愛か、それ以外にあるの?」と、聞き返してくる。恵里菜は、「どっちがいい?」と、さらにもったいぶって聞くと、安紀は、「僕は、どっちも分からない。けど、その違いは、知っている。」と言う。恵里菜が「何?」と聞くと、それには答えずに、「キスをしたから、恋愛かな?」と聞き返してくる。恵里菜は、「そうしたいの?」と、さらに聞くと、安紀は、「関係の名前を決めてから、行動するものなの?」と聞いてくる。恵里菜は、埒が明かないと思って、「安紀くん、私を抱きたい?」と聞く。安紀は、うん、でも、いや、でもなく、「知りたい。」と答える。恵里菜が、「知りたいって……。何を?」と問い詰めると、「体の機能とどんな感じがするのかなって。」と、素直に答える。恵里菜が黙ると、安紀も黙っていたが、しばらくして、「僕の子どもがほしいの?」と聞いてくるので、恵里菜は、呆気に取られる。恵里菜は、いつも人を惑わすことばかり言うのに、「いや!私たち中学生だから!」と正論を言ってしまう。安紀は、「じゃあ、石川さんも知りたいの?」「だから、恵里菜!」
恵里菜は何とか自分のペースに持っていきたいが、安紀は、「答えてよ、知りたいの?」と繰り返すので、恵里菜は、「知りたいというか…。」と言い淀んでしまう。すると、今度は安紀から、長いキスをしてくる。恵里菜ははっとするが、安紀は口を離して、「この行為の意味って何だろう、って考えているの?」と質問してくる。恵里菜は、「考えてない!」と即答する。安紀は、えっ?と困惑した顔をして、「子どもがほしいわけでもなくて、知りたいわけでもないのに、どうして、抱かれたいの?」と聞いてくるので、恵里菜は、もう考えるのが面倒くさい、と思って、「子どもがほしいから。」と答えてしまう。




