episode23
私たちは最寄駅に到着した。そして改札を通り抜けると、たまたま私も松田くんも同じ電車に乗ることが発覚した。
「すごい偶然!まさか同じ電車なんてすごいね」
「うん」
「あそこ空いてる。座っちゃお!」
そして運良く2人席が空いており、隣同士で座った。「.....」
朝イチということもあり、電車の中は混雑していた。たまたま座れたからよかったけど、これで立つってなったら本当にキツすぎる。心の中でガッツポーズをした。
大学の最寄駅まではまだまだ時間がある。スマホを見て時間を潰そう。
とりあえずインスタを開いてみんなの動向を確認する。とりあえず閉じてラインを開いてみる。未読の連絡がいくつかあったが、特に急ぎじゃなかったので閉じた。
「はぁ」
小さくあくびをした。腕を組んで、目を瞑った。眠らないように、意識を保ちつつも目を瞑った。
でも、電車の揺れと人の動く気配に落ち着いたのか、誰かの肩が本当に落ち着いたて、やっぱり寝てしまった———
『次は、高田馬場、高田馬場。お出口は、左側です』
「凛?着いたよ」
「うん.....あ、着いた。ありがと、またバイトでね」
「またね」
やっば私寝ちゃってた。いつも起きてようと思うのに、結局寝てしまう。もはやルーティン化していた。
「やばい」
スタバ片手に優雅に登校!だなんて夢の大学生生活はもはやなかった。毎朝ゆっくり歩きすぎてそんな余裕もなく小走りで大学に行くというのが当たり前だった。
今日は1限からある。遅れてたら単位が危ない。
「おはようございます!」
校門に立っている警備員に挨拶をしてさらにスピードを上げて走った。
「よしっ」
授業開始まで2分のところで、なんとか講義室にこれた。この講義はいい成績を取りたいから前の方に座っている。
私は付属校だったため、知っている子も何人かいたが、それほど仲良くもなく、話したことない子がほとんどだった。心を開いている友達は理系の祐奈だけだった。
キーンコーンカーンコーン
「はいそれでは講義を始めまーす」
ここから90分の長い講義が始まる。全てに集中することは出来ないから、途中途中パソコンで全然関係ないことをしながら講義を乗り切った。
その時、おそらく講義中の祐奈から連絡が来た。
『今日の夜ひま?』
『全然ひまじゃない』
『えー夜ご飯行きたかった』
『ごめんねー彼氏とご飯❤︎』
『ガチ最悪あの彼氏?』
『そう』
『あんたが泥酔した時に迎えに来た人ばりスタイル良くてびびった』
『うける笑笑』
マジで砕けた会話しかしてないし、時間的にも絶対授業中なのにずっとラインを繰り返してた。
「本日の講義は終了します」
長時間の講義が終わり、一斉に中にいた人が立ち上がった。私はなるべく人と関わりたくないので、他の人より時間を置いて講義室を後にした。
2限目はなしで、次は3限目と4限目が続いている。2限目で体力温存して3限目に備えよう。大学近くのカフェにいよっと。
大学を出て歩いて20分のところにかなり穴場なカフェがある。そこによく昔は祐奈と行っていた。しかし今は1人で行くことも増えている。
道中はお気に入りの音楽を聴いた。
カランカラン
「いらっしゃいませー!」
ここには昔から働いている女性の店員がいる。祐奈とも認識済みだが、ずっっっといる。しかも美人。
「ご注文どうされますか?」
「コーヒーといちごパフェでお願いします」
「かしこまりました!」
シゴデキそうだし、周りからも好かれそうな感じの人。私も将来あんな綺麗になっていたいな〜。
スマホを取り出してまたインスタを開いた。この時期みんなインターンを始めたり、将来に向かって行動するようになっていた。私もそろそろ考え始めないとな.....
「お待たせしましたいちごパフェです!」
「ありがとうございます———」




