邂逅
「いいかい、君は絶対にしゃべるのは駄目だよ
そして敵意もむけないこと
そうしないなら、ここから離れていてくれないかな
君は高確率で相手を不快な感情にするからね」
確か5回目になるであろうそのことばに俺は辟易しながら答える
「わかっている、ただむこうが何かしようとするなら相手を制圧させるからな」
「だ、か、ら、まずその考えをどうにかしてくれないかな
君はどうして初対面の相手は全員敵みたいな扱いなんだい
何度も言うが董卓殿は十常侍とは接触はないし、どちらかと言えば僕の味方になるような人物で今回の黄巾でも軍を出していくつかの賊を討伐している
そんな人に何が不満なんだ」
「確かに文の言うとおりなのかもしれないが警戒していて損は無いだろ」
第一、正直なところあの酒池肉林を本当にやるような奴を警戒しないことは難しい、というか無理な話だ
「…警戒ねぇ、君の場合、あれは拷問だよね
何せ、会った瞬間から相手が音をあげるか気絶するまでずっと殺気飛ばして相手のことを睨んでいるんだから
そして相手に弱みがあったら婉曲にねちねち言い続ける
君にはこれを警戒と呼ぶのかい」
「…わかった、極力董卓には敵意を向けない」
口では勝てそうにもないので諦める
その『婉曲にねちねち言う技術』を学んだ相手には勝てるわけがない
「ん、では董卓殿を呼ぼうか
一緒に話し合って計画を立てないといけないから」
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文の陣で待っていると徐晃に連れられた3人組が来た
髪の色は、白、緑、赤だ
まぁ、全員が女性なのはもうどうでもいいというか慣れた
しかし誰かが董卓だと思うが全くあわない
白い髪の女性は、儚げそうな見た目だし、緑髪で眼鏡をかけた女性は気は強そうだが悪女という感じではない
そして最後の赤髪で頭に触角みたいに髪が二本飛び出している女性は強敵だな
これでも中国全土に行って幾人だが未来の英傑達に会ったがこいつよりも強いと思える人物がいない
いったい、誰が董卓なんだ?
「お初にお目にかかります、名を董卓、字を仲穎と申します」
と言ったのは白髪の女性
………………こいつが董卓なのか
やっぱりあっちの世界のことは参考程度にしよう
こんな奴が朝廷を牛耳る姿が想像できない
警戒して損した
ならこの話し合いに集中するか
俺がいろいろ動ける場面があるかもしれないからな




