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冤罪


 その頃、アルノルトはリンデンホーフの丘の城壁の突き出た所に座っていて、昼食のホットドッグを食べ、お腹をいっぱいにしたところだった。

 今日は日も暖かく、壁際にいると山の上にいるようで、眺めもいい。

 懐も随分温かくなり、今日はアルノルトにとって久々に仕事も無く、気兼ねも無い休日だった。


「もう仕事も無く、お金の心配も無く、気兼ねする事も無く、ああ良かった—」と、城壁に寝転んで伸びをしていると、呼ぶ声が聞こえた。


「アルノルト」


 そこへ早足でやって来たのはエルハルトだった。


「兄さん? 良くここが判ったね。良い眺めだろ」


「見つかって良かった。父さんから手紙が来たんだ。今日ここへ来るらしい」


「ええ! どうして?」


 エルハルトはアルノルトに手紙を渡した。

 アルノルトはそれを一読した。


「お前の訴訟が結構大ごとになってるそうだぞ。王宮から宮廷貴族が身元確認に飛んで来たらしい。それで市庁舎に呼び出されたんだ」


「それくらいは大した事ないさ。代理人を通して王子に法廷闘争してるようなものだからね」


「お前、一人でそんな戦いをしてたのか」


「言わなかったっけ?」


「特急便の馬車ならもうチューリヒに着いててもおかしく無いかもな」


「そうだね。とすると、まずホテルに来るんじゃ無いかな」


 そう言っていると、美しい歌声が聞こえて来た。

 見て見ると、少し離れた場所で三人の修道女が聖歌の練習をしているようだ。中年くらいの修道女と、若い修道女が二人いて、その顔には見覚えがあった。


「クヌフウタさん?」


 エルハルトはそう声に出した。

 するとクヌフウタも気が付いて言った。


「あら、あなたは、ウーリの?」


「エルハルトです。奇遇ですね」


 アルノルトも壁から降りて言った。


「こんにちは。またここですごい偶然だ!」


 もう一人の修道女が振り向いた。

 それは白い修道服のイサベラだった。


「エルハルトさん? アルノルトさんも! 本当に奇遇ですね」


「イサベラお嬢さんも! どうしてここに?」


「チューリヒの巡礼なんです。エリーザベト様と、ルーディックさんもいますよ?」


 そうイサベラが振り返った先には馬車があって、ルーディックの手を取ってエリーザベトが馬車から降りて来るところだった。


「あ! あれは!」


 アルノルトを見つけると、とたんにルーディックは駈け寄って来て、飛び付いて来た。


「あーっ! 誰かと思ったら! アルノルトじゃないか! 会いたかったよ!」


「やあ。前よりも元気そうだね」


「元気にもなるさ。ちょうど会いたいと思ってたんだ。何かアクシデントがあったって?」


「ああ、王子とまた揉め事だ。王子に突き倒されて、壺を割ったら、ホテルに弁償させられて一文無しさ。あ、その時貰った銀貨が役に立ったんだ。ありがとう」


「それは良かった。いや良くない。それは王子が負担するべきだろう」


「そう思ってたらいい人に会ってね。王子を訴えてやった」


「王子を訴えた? マジか!」


「真面でだ。それでお世話になったのが、手紙に書いた帝国執政官のミュルナーさんだ。是非君に勉強に来て欲しいそうだよ」


 歩いてやって来たエリーザベトはその名を聞いて手を合わせた。


「ミュルナーさんとお知り合いに? 父の古くからの盟友ですわ」


 ルーディックはエリーザベトを振り返りつつ言った。


「そうか。それは是非会いたいな」


「これから一緒に来たら会えるかもしれない。訴訟に伸展があったようで、身元保証に父が召喚されたんだ。この後一緒に市庁舎に行く事になる」


「それは是非一緒に行きたいが、今は姫の送迎中なんだ」


 イサベラはそれを近くで聞いていて言った。


「私は構いませんわ。むしろご様子を伺いたいです。クヌフウタさんは如何です?」


「私は神の導きのまにまに行くのみです。この出会いもきっとお導きですわ」


 ルーディックは二人に恭しく言った。


「では、お時間を拝借してよろしいでしょうか」


「ええ」


 イサベラとクヌフウタが頷くと、アルノルトは言った。


「じゃあ、市庁舎へ行く前に、まずは父を迎えにホテルまで行って欲しい。案内するよ」


 ルーディックが言った。


「じゃあ、皆さん行きましょう。まずは御父上のいるホテルだね?」


「ああ、そこから市庁舎は橋を渡って歩いて行けるんだ」


 アルノルトとエルハルトは馬車の御者台に座り、皆を乗せた馬車をホテルのある広場まで案内した。


「これで行っても父さん居なかったらどうしよう」


「探すしか無いな」


 そんな言葉が馬車内にも聞こえると、周囲は不安になって来た。

 広場に馬車を停めて、まずはアルノルトとエルハルトの二人でホテルへと入って行った。

 二人がホテルへやって来ると、果たして父が待っていた。


「父さんだ!」


「良かった、居てくれて」


 思わず安堵の声を上げる二人だった。ブルクハルトも安心したような顔だ。


「アルノルト! エルハルトも居たか。何処へ行ったかと思ったぞ」


「宿はもう出たんだ。手紙は読んだよ。呼び出しはリューティケルさんから?」


「おお、そうだ。宮廷貴族よりの召喚とあってはなあ。今度はアルノルトが何を起こしたかと思ったぞ。市庁舎へ来いとの事だ」


「連れがいるんだ。一緒に行こう」


「連れ?」


 エルハルトは手を上げて言った。


「オレは残念だが、もうすぐ仕事だ」


「兄貴も来てよ。支配人に言えば、きっとこの時間なら休憩時間延長してくれるよ」


 アルノルトがそう言うと、ブルクハルトが言った。


「エルハルトが仕事? ここでか?」


「ああ、そうなんだ。この通りね」


 エルハルトはボーイ服を見せつけつつ、フロントにいる支配人の所へ行った。そして休憩時間の延長許可を貰って戻って来た。そして三人は揃ってホテルを出た。

 アルノルトはブルクハルトを連れて広場へ出ると、馬車のドアをノックした。

 馬車の扉が開き、そこからはルーディック、そしてエリーザベト、イサベラとクヌフウタ、錚々たる顔ぶれが順に降りて来た。

 ブルクハルトは思わず敬礼を取って言った。


「息子がお世話になっております」


 エリーザベトが挨拶を返しつつ言った。


「いえ、偶然近くでアルノルトさんとお会いしましたもので。ただの傍聴人と思って頂けましたらと」


 ルーディックもブルクハルトに言った。


「ブルクハルトさんも昨日の今日でお忙しいですね」


「ええ、でも、昨日の裁判には皆さん居りましたな」


 ブルクハルトが全員に視線を送ると、皆で笑い合った。

 アルノルトは広場を少し歩いて尖り屋根の建物を指差した。


「ここがミュルナーさんの家だ」


「ここが?」


「後で紹介しよう。市庁舎はこの橋の向かいさ。近いでしょう?」


 アルノルトの先導で、一同は橋を渡った。

 橋は幅が広く、その上がまるで広場のようだ。

 周囲にはパラソルを建てたオープンテラスが幾つもある。


「いい場所ね」


「綺麗な場所ですね」


 それを見たエリーザベトとイサベラはそう頷き合っている。

 アルノルトはそれを見てアフラとユッテを思い出した。勝手に行ったらまた怒られる気がした。


「そう言えば、アフラを忘れたよ」


 ブルクハルトがそれに答えた。


「アフラ? 今回の訴えには関係ないだろう」


「弁償のお金を一緒に出したから、一応連名だったんだ。大丈夫かな」


「保護者の儂がいれば大丈夫だろう」


 市庁舎は橋の向こうに川から少し飛び出すような形で建っていた。

 そこへ団体で入って行くと、職員達の顔が変わった。通り過ぎる人がエリーザベトの顔を見るや、皆が一礼をするのだ。ここでもエリーザベトは別格に顔が通っているようだ。

 受付でブルクハルトはリューティケルを呼び出した。すると二階の小さな一室に通され、大人数過ぎたのでその部屋の前の広間で一緒に待つ事にした。

 程なくリューティケルは宮廷騎士とミュルナーを連れてやって来た。

 リューティケルは言った。


「あなたがウーリのブルクハルト・シュッペルさんですね?」


「はい。アルノルトの父です」


「代理人のリューティケル・マンネッセです。こちらは帝国執政官のミュルナーさんだ」


「ヤコプ・ミュルナーです。お噂はかねがね」


「その向こうは王宮の代理人です」


 大きな羽根の付いた帽子を被った宮廷騎士は胸を反らせて言った。


「コンラート・フォン・ティレンドルフだ。早速だが、このような訴えは取り下げて貰おう」


 言われたブルクハルトは言った。


「それは、示談という事で?」


「示談ではない。王子への危険行為、王女の部屋への不法な侵入、これらがあったため、そこの子供は罪を受けて捕らえられたのだ。寛容にもそれを王子が許され、釈放となった。それなのに、王子を訴えるとは何事だ。そなたは保護者だろう。再び罪とされたく無ければ訴えを引っ込めるのだ」


 リューティケルは遮って言った。


「騎士殿、それはあまりに一方的です。王女の証言が詳細にありますが、そのようには読めませんぞ」


「こちらには護衛騎士の証言があるぞ。我が権限で罪に問えるくらいにはな。訴えの取り下げか、反逆罪に加えて不法侵入罪、どちらかを選べ」


 圧倒的な権威を以て凄まれ、罪を突きつけられたアルノルトは、勇気を絞り、声を絞って言った。


「自分の仕事の権限の内で罪を作れるから、それで事実を曲げろと? そんなのは偽証だし、脅迫だ。僕は訴えを取り下げるつもりは無い」


 ブルクハルトはアルノルトを振り返った。


「アルノルト? しかし……」


「全く無いんだ」


 アルノルトは首を振り、重ねて言った。

 ティレンドルフは不敵に笑って言った。


「良い度胸だ。では、罪人として引っ立てるよりない。取り消すなら今のうちだぞ。王族への反逆は刑罰が非道いものばかりだからな。死ぬまで後悔で苦しむようなな」


「何てこと! 主よ!」


 クヌフウタがそれを聞いて祈りの言葉を唱え出した。

 ブルクハルトは真っ青になった。そして、アルノルトの顔を抱えるように言った。


「取り下げよう? な?」


 しかし、アルノルトは首を振るばかりだ。


「偽証と取引することは無い!」


 それを見たヤコプ・ミュルナーが間に入って来た。


「もう訴えが出ていれば彼は既に法廷の保護下にありますぞ。相容れぬなら裁判で争う事になりますな」


 それにリューティケルも言う。


「そうだ。王子の代理人がここにいるなら今や裁判が出来る。市長に今からの開催を依頼しましょう」


 エリーザベトが小さく礼をして言った。


「私共も傍聴してよろしいかしら? 深く親交ある大事な方ですので」


 リューティケルが眉を上げ、大袈裟に言った。


「ええ。ラッペルスヴィル家のお二人なら勿論ですとも。何なら参考意見を伺いましょう」


「こちらのシスター達もお願いします」


 と、ルーディックが付け加えると、イサベラは恭しい礼を取った。


「イサベラ・アニエス・ド・カペーと申します」


「カペーと言えば西の王家! それにラッペルスヴィル家と言えば、守護権者ではないか! この子は一体?」


 そう言うティレンドルフにルーディックは言った。


「僕らの親友です」


 ティレンドルフは信じられないと言うように首を振った。

 さらにアルノルトはエルハルトに言った。


「兄さん、アフラとユッテ王女を呼んで来てくれないか。ここでもう一度証言して貰おう」


「王女? どう言う訳だ?」


「僕は王女の部屋に押し入ろうとした王子を止めた。それで突き倒された。不当な行為は王子にあった事を証言して貰うんだ。王女が偽証でなければ、この人が偽証だとハッキリするよ」


「王女は何処にいる?」


「アフラと一緒にエーテンバッハ教会にいるはずだ。でなければ働いてるホテルか」


「判った。すぐ呼んで来よう」


 エルハルトはアルノルトに頷いて、その場を後にした。

 ミュルナーは独り言のように、しかし、聞こえよがしに言った。


「主立った名家と王女の前で冤罪の偽証が露見するか、銀貨数枚の示談か。愚者でなければどちらが良いかはすぐ判りそうなものだ」


 この言葉にティレンドルフは一気に顔色を失った。そして形勢の不利を感じて言った。


「ミュルナー殿、マンネッセ殿、少し別室で話をしたい。証言がどう食い違ってるかをな」


「それがよかろう。リューティケル、部屋はあるか?」


「元から取っていたそこの部屋がある」


 リューティケルの案内で、三人は一室へ入って行った。

 そして、その話を待つ間、通路にいる面々には重苦しい沈黙が立ち込めた。

 アルノルトは拳を握りしめ、毎度ながらハプスブルク王家と関わる物事は何と厄介なのだろうかと思う。

 ただ、王子は既に罪も許し、今は遠征で不在だったはずだ。問題の多くは権威を振りかざして都合良く事実を曲げようとする、その周囲にいる人々にあるのだ。


「アルノルトさん……」


 イサベラがやって来て、アルノルトに声を掛けた。


「大丈夫ですよ。私達が付いてますから」


 この言葉にルーディックが跳んで来た。そして言った。


「この僕もお忘れ無く」


 アルノルトは少し笑顔になって、俯いていた顔を上げた。

 そうすると、イサベラとルーディックだけで無く、皆がアルノルトの顔を心配そうに見詰めている。そして小さく頷いている。


「ありがとう。僕はここしばらく一人で戦ってるように思ってたけど、そうでも無かったみたいだ。皆さんもありがとう……」


 そう言って、アルノルトには涙が滲んで来たが、泣くまいと心を堪えた。

 周囲の人はそれをもどかしく微笑んで見詰めるより無い。ただ、ブルクハルトは息子の肩をポンと叩いてやった。

 しばらく後、というよりは、驚く程早く、エルハルトがアフラとユッテを連れてやって来た。


「兄さん、大丈夫なの?」


「アルノルト。まだ無事そうね」


 ユッテが近くに来ると、小さく笑顔を作ってアルノルトが言った。


「来てくれてありがとう」


「勿論来るわよ。私はどうしたらいいの?」


「宮廷の騎士に反逆罪を捏造されそうなんだ。訴えを取り下げなければ反逆罪を問うと言われて脅されてる。ユッテからもう一度証言をして欲しいんだ」


「何度でも証言くらいするわ。アルノルトは無実だもの!」


 そう言いながら、ユッテはアルノルトの手を取り、自身の胸に置いた。


「ありがとう」


 そこへ勢い良く部屋のドアが開いた。出て来たのはリューティケルだったが、すぐ後のティレンドルフに見えるように、すぐ半身を引いた。


「アルノルトは無実よ!」


 そう言って王女がアルノルトの手を両手で握っている。ティレンドルフは憮然としてその状況を見、負けを悟ったように手を上げた。王女とアルノルトが友人である事がこの姿で証明されたのだ。

 リューティケルはアルノルトに言った。


「銀貨八枚。それで示談を受け入れるか?」


「はい! それであれば!」


「合意成立だな」


 そう言ってリューティケルは部屋へ戻り、再びドアが閉まった。


「これって……」


 アルノルトは目の前のユッテに言った。


「示談成立?」


 ユッテにも良く判らない。

 ブルクハルトが硬い表情のまま、アルノルトの背を叩いた。


「示談になるようだ」


「示談ンッ!」


 アフラが声を堪えつつ小さく跳び上がった。


「まだだ!」


 ブルクハルトはすかさず言った。


「アルノルトの罪の件はまだ判らん。今やそれが一番の問題だ」


 一同は喜ぶのも束の間、依然続いている会談が終わるのを、固唾を飲んで待った。

 再びドアが開き、リューティケルが出て来た。


「示談成立だ。アルノルト、君の罪も無しだ」


 そこにいた人々、特にブルクハルトが安心の溜め息を盛大に吐いた。


「本当ですか!」


「王女の証言が全て採用された。部屋の主、かつ王族の証言を偽証だとは言えんからな」


 これにはユッテが大喜びだ。


「やったわ、私!」


「示談んーっ!」


 アフラはユッテと手を繋ぎ、小躍りをした。そしてアルノルトの手も取って、三人で手を握り合った。


「示談成立だ!」


 アルノルトは確認するように言うと、二人は嬉しそうに頷いた。


「アルノルト! やったな!」


 エルハルトも肩を組んでそう言う。

 もう片方の肩をブルクハルトが掴んだ。


「一時はどうなるかと。良かった良かった」


 掴む所を全て奪われたルーディックは、手を差し出した。


「おめでとう。君が勝ち取った勝利だよ」


「皆んなのお陰だよ」


 ルーディックと握手をしながら、アルノルトはまだ呆然としていた。

 言いたい相手がいた。でもそれがまだ言えなかった。

 部屋を出て来たヤコプ・ミュルナーはアルノルトに小さく目で頷いて、包みを渡した。


「示談金の銀貨八枚だ。私の立替だがな」


 そう言って軽くウィンクしてアルノルトの胸を叩く。

 そして、すぐ後に苦い顔で出て来たティレンドルフと並んで颯爽と歩いて行く。

 アルノルトは数歩進み、歩みを止めた。

 二人が遠くへ行った頃にようやく声が出せた。


「僕は嬉しいです!」


 ヤコブ・ミュルナーは小さく振り返って、歩き去って行った。

 アルノルトはそんなミュルナーを見送って棒立ちになっていた。


「どうしたんだい? アルノルト」


 ルーディックが声を掛けると、アルノルトは言った。


「ありがとうは言わない約束なんだ。意外に苦しい。あれが、ヤコプ・ミュルナーさんだ」


「実にいいね。そうだ。紹介してよ」


「いけね。忘れてた。今はあの嫌な騎士がいるから、後で家に行こう」


 エリーザベトもやって来て、アルノルトの背に手を当てて言った。


「あなたにはまた良いものを見せて戴きました。本当に学び多いこと。必ず後で伺いましょうね」


 ユッテがやって来て、アルノルトの手を引いて言った。


「これからお祝いしましょう?」


「お祝い?」


「言ってたじゃない。示談になったらオープンテラスでお祝いしようって。皆んなで行きましょ?」


「ああ。そうだった。でも、忙しい人もいるかもしれないし……」


「あ! オレ戻るよ。かなりダメだ」


 エルハルトは仕事時間をかなりオーバーしていたので、慌てて戻って行った。

 ルーディックはエリーザベトを振り返り言った。


「僕らは教会へ行くくらいだったから、いいよね?」


「ええ」


 エリーザベトが頷けば、一行は全員同意した。




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