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黄ばんだ天井を見上げ思う。
また今日も一日が始まる。
あと何日あたしはこの天井を見上げなければいけないのだろう?
手首からスーッと血が流れるのが心地良い…
これはきっと趣味。
もうこの心地良い感覚からは抜けられない。
「マナ、あたし疲れてきてる…。
もう頑張りたくないよ。」
もうマナの方を見なくても分かる。
きっとまた何も分からないって顔でこちらを見ているのだろう。
誰も教えてくれない。
誰も助けてくれない。
誰にも分からない。
誰もあたしを必要としていない。
「ん?」
あたしの右手でマナの舌の温もりを感じた。
それは、すごく暖かく。
安心できた…。
マナが「そんなに頑張らなくてもいいんだよ」って
言ってるみたいに思えて少し涙が滲んだ。




