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ダンジョンで死んだらインプに転生したので、とりあえず盗みから始めてみる  作者: 道雪ちゃん


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配信の反応

ゆるゆると書いてます。

変なところがあれば都度ストーリーに関わらない程度に直しております。

「ギギッ! ギィギ、ギギギ。ギッ! ギギィィィ!! ギィ……(さぁ、みなさん! ここまで出会ったモンスターたちは、一匹残らずアイテムに変わってくれました。……ということで、ここで一度、おやつターイム! なんてな……)」


:なんだ!?


:なんか声色っていうか、急にテンション高くなったぞww


:クッソおもしろいモンスターだな、こいつ


:この鳴き声の主って、そもそも何の種族だっけ?


:【通訳】「みなさん、倒したモンスターはみんなアイテムになったよ。じゃあ、おやつタイム! なんてな」……おい、俺も通訳してて目がチカチカしてきたぞ。


:エンタメ能力特化じゃねーか


:この子は間違いなく売れる


:Qtuberがこぞってコラボ願い出るだろ、こんなのw


:おい見ろよ、影から魔石取り出してポリポリ食ってるぞ


:狂人(着ぐるみ)説、一気に消えたな……


:いや、ガチの狂人なら魔石くらい食うだろ


:草


:草


:マジな話、こいつ一体何のモンスターなんだろうな


「ギィ……。ギィ、ギギギ、ギィギィ、ギィギ……(やっぱり美味ぇ。……でもな、本当は俺、米が食いてぇんだよ。揚げたての唐揚げも食いてぇし、熱々の味噌汁が飲みてぇんだ……グスン……)」


:【通訳】「美味い。けど、本当は俺は米が食いたい。唐揚げも食べたい。味噌汁が飲みたい」……って言って泣いてるぞ。鳴いてるんじゃなくて、マジで泣いてる。


:日本人かよwww


:海外旅行中の日本人みたいなこと言ってやがる


:それ、通訳本当に合ってるのか? 凄すぎるだろ


:面白モンスターちゃん、可愛いじゃねーか


:¥ 500 | 初見です

 唐揚げの足しにしてください


:¥ 200 | 初見

 そんな泣かれたら出すしかないだろ


:投げ銭を集めるモンスターwww 斬新すぎるだろ


「ギィ。ギギッ。ギィギィ!!(……よし。これからボスに挑戦だ。油断せず、気合を入れていくぞ!!)」


:【通訳】「ボスに挑戦する。油断しないで、気合を入れていくぞ」


:有能通訳、助かる


:通訳ニキ、リアルでも仕事できるって言われるタイプでしょ?


:まぁ、このサクちゃんなら 1 層 ボスは余裕だろ


「ゲギャギャ(……なんだ、お前。……嫌な匂いがするな)」


「ギャ、ゲギャギャギャ? ギャッギャギャ! ギャギャギャギャ!!(ボス、こいつが匂うんですか? お前、ボスの鼻が曲がるほど臭ぇってよ! ハハハハ!!)」


:おい、あのゴブリンどもうるせぇぞ。ぶちのめせ!


:なんか、画面越しに笑われてるのムカつくな


:【通訳】ボスが「お前、嫌な匂いがするな」って言ってる


:【通訳】配下が「ボス、こいつが臭いんですか? お前、臭ぇってよ、ハハハ」だとさ


:ボロクソに煽られるモンスターちゃん可哀想


:クソゴブリンめ!! 俺が今すぐ行ってボコボコにしてやる!!


:こいつら、俺ら冒険者にも同じようなことを言ってたんじゃないかって考えたら、めちゃくちゃ腹立ってきたわ


「ギィ、ギィギィギ? ギィギギィギィギ(……多分、お前らのボスが言ってるのはそういう意味じゃないと思うぞ? まぁ、お前らみたいな馬鹿に説明しても理解できないか。“鬼のなり損ない”で、俺の養分にしかならない存在だもんな)」


:サクちゃん、あんなこと言われたらそりゃ怒るよな


:そもそも種族が違うのに、会話が成立してるのか


:【通訳】「お前らのボスは違う意味で言ってる。でも、お前らみたいな馬鹿に説明しても無駄。鬼のなり損ないで、俺の餌にしかならない存在だし」


:煽りスキルが高い……高すぎる


:おぅ……


:逆にゴブリンに同情するレベル


:つっよwww


「ギィ、ギギギ。ギィギィギィ、ギギギ(ほら、どうせやられるんだからさっさと来いよ。“鬼さんこちら、手の鳴る方へ”……あ、悪い。鬼ですらなかったな)」


:なんて言ってるんだ? 今の


:【通訳】「さっさと来いよ。鬼さんこちら、手の鳴る方へ。ごめん、鬼じゃなかったか」


:草


:オーバーキルwww


:ゴブリン、マジで泣いてるだろこれ


:なんで「鬼さんこちら」なんか知ってるんだよ


:テイマーの性格がヤバい説、あるな


:それだわw


:子がこれなら、親(飼い主)の性格も……


:ゴブリンブチギレキターーーー!


:顔真っ赤じゃねーかww


:そりゃそうよ、あんなに煽られたらw


:ファイヤーボールえぐ


:この子魔法も使えるのかよ


:3連発……


:終了だろ…


:¥200|初見

 面白モンスター記念


:この子の敏捷値高いだろ


:すげースピード


「ギィギィ。ギィギィギ(ごめんな、ちょっと言い過ぎた。次に来る時は、もう少し優しくしてやるから)」


:【通訳】「ごめん。次は優しくするから」


:謎の優しさwww


:逆に怖いわ!


:俺がボスなら、恐怖でリポップ拒否するね


:それにしても、綺麗に斬るなぁ、この子


:お、宝箱が出たぞ!


:ラッキーじゃん


:おぉ!! ゴブリンリーダーリング!!!


:俺はいらんけど、初心者には喉から手が出るほど嬉しいはずやで


:さらっと高ランク冒険者様が混じってる件w


「ギィ(……これ、紗奈にあげたら喜ぶかな)」


:ん? 今なんて言った?


:ボソッと鳴いたぞ?


:【通訳】「これ、サナ? にあげたら喜ぶかな」


:くっそ可愛い……


:テイマーにあげたいのかよ、健気すぎるだろ


:サナちゃん、よかったな! 幸せ者かよ!


:俺、今からでもテイマーに転職してくるわ……


:いや、こんな子稀だわ。それか高ランクのモンスターくらいじゃないと無理だと思う


:なら、このサクちゃんってのは、実は高ランクモンスターなのか?


:それが謎だから、今こうして盛り上がってるんだわ


「ギ……?(は……?)」


:どうした?


:ん? 何か見つけたか?


――配信が終了しました。





配信事故を強制終了させた俺は、仮の住処へと戻った。


デバイスを操作する手がまだ震えている。


俺は恐る恐る、アーカイブに残っているコメントの山を確認した。


(……なんだ、これ。みんな、面白がって観てくれてたのか?)


もっと罵詈雑言が並んでいるかと思っていたが、実際には俺の挙動を可愛いと愛でたり、通訳を頼りに俺の言葉に一喜一憂したりする、穏やかで熱狂的な空気がそこにはあった。


少しだけ、胸のつかえが取れた気がする。


(……あ、でも、池袋ダンジョンの1層にいるって、場所が完全にバレちまったな)


これはマズい。


もし俺を狙って物好きな冒険者が押し寄せてきたら、この駄インプ生活は一瞬で崩壊する。


各階層に、自分だけが知る秘密の住処をいくつか見つけておく必要がありそうだ。


(とりあえず……成長一択だな。配信を続けるにしても、俺にはここを攻略していく以外の選択肢はないんだから)


今の俺のレベルは11


池袋ダンジョンの推奨レベル計算式「階層 × 3」に当てはめれば、4層あたりまでは背伸びをすれば届く範囲だ。


だが、「投石」の教訓を忘れてはいけない。


俺は安全のため、常に推奨よりも1層分ほど余裕を持った実力で挑むことを心に決めた。


まずは、まだ完全攻略とは言えない2層の「森」をしっかり攻略するのが先決だ。


それにしても、俺はモンスターになっても、結局は「俗物」のままなんだと思い知らされる。


前世の自分を忘れてしまっても、またこうして誰かに見てもらい、稼いで、美味いものを食べ、生きることに執着している。


常に死と隣り合わせ。


だが、寿命もなく、睡眠さえあまり必要としない、不思議で強靭な身体。


ネガティブに考え始めたらキリがないが、そんなことをしても腹は膨らまない。


(せっかく、こんな面白い身体で生き返ったんだ)


俺はシャドウインベントリに手を突っ込み、紗奈から返された小魔石(赤)を最後の一つ、口に放り込んだ。


カリッ、という硬い感触と共に、魔素が身体を駆け巡る。


(油断はせずに、でも……この魔物生活を、精一杯楽しんでいこうじゃねーか)


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