↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
父に頼まれて契約結婚することになりましたが……どうやら退屈する暇もなさそうです!  作者: ゆずこしょう
作戦開始。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/43

準備は出来ました!

サフィールがジェノベーゼ辺境伯領まで行ってから数日がたった。


サフィールにはジェノベーゼ辺境伯から王都にいるお父様に手紙を出すように手紙を持たせてある。


お父様には手紙を通してフェザリス家に現在アニエスがいないこと。その間にジェラールを確保して、もし正常な状態ではないようであれば、病院に連れて行って欲しいこと。フェザリス領に繋がる道を塞いで人が通れないようにして欲しいことを書いておいた。


ここまで書けばお父様も何が起きているか理解してくれるだろう。


この数日。攻撃を仕掛けられるのではないか……と思ったが、そんなことはなくただ時間が過ぎていくだけだった。


「なんだか拍子抜けね……でも……これで終わるとは思えないわ……」


「確かにな。恐らく外にいるヤツらはいつでも仕掛けてくるだろうが……一つだけ気になることがある……」


「「トマト元公爵!!」」


「トマッティーノ元公爵です……」


ディーも同じ人のことが気になっていたようだ。

そのトマトだかリンゴだか知らないけれど、その人はフェザリス領になにか恨みでもあるのだろうか。


先日聞いたおじいさんの話。

町や村の領民たちがフェザリス公爵に恨みがあることはよくわかる。

どんどん税金がつり上がっていけば不満が出るだろう。

帳簿を見て簡単に計算してみたけど、以前の一・五倍くらいの金額になっていた。


しかし、それがトマトと関係あるのかと言われれば答えはNOだ……。


「こうは考えられない? トマトが元々狙っているのはクリスティーナで、領民のような格好をしている人たちはフェザリス公爵を狙っている。そもそも狙いはそれぞれ別々だった……」


クリスティーナを人質に自分を公爵に戻せと国王に直談判しようとしていたとしたら……。


「そんな杜撰な計画たてるかぁ……? 仮にも元公爵だぞ? もう少し頭を使うだろう。」


ディーが私の言葉に「ないない」と返すけど、でもあり得ると思うのよね。


「いや……有り得ますよ……なんて言ったって杜撰な管理のせいでマーガレット様に摘発されることになったのがあのトマッティーノですからね。」


私とディーの話を聞きながら話に入ってくるのはクレソンだ。


以前そんなことを言っていたなと思い出す。


「じゃぁ、なんだ……たまたま同じ日に攻め入ろうとしていたってことか!?」


いや、それこそがアニエスとクリストフの計画だったのではないだろうか。


この混乱に乗じて金目のものだけ貰って逃げるという……。


元々子供のことも人質としてはいたけど、どうでも良かったのかもしれない。

そうすることでクリスティーナが言いなりになれば良かったのだろう。


アニエスとクリストフは金目のものだけ全て持って逃げる。フェザリス家に残るのは借金と脱税していたという事実のみ。


全ての罪を被るのはフェザリス家ということになる。


そう考えるとドレスにたくさんの宝石をつけて欲しいと言ったのも、宝石はむしり取って逃げるつもりでいたのかもしれないわね。


そう思っていると、モニカが慌てた様子で入ってきた。


「マーガレット様!!! 大変です!!! マグノリア商会が取っていた宿が……何者かに侵入されドレスを全て盗まれました……」


ほらやっぱり……。


「モニカ……何となく誰が取ったかわかるから安心してちょうだい。それと宝石も盗まれていなかった?」


元々使おうと思っていた宝石は王都から先に取り寄せていたのだ。


基本デザインが決まれば完成まで領地に留まって仕事をするメンバーが多い。

「近くにいる方がドレスを着る相手のことがわかるから閃くんだ!」ということを言っている。


天才は何を考えているかいつもわからない。


「宝石も盗まれているようです。もし売ったら……相当な金額になりますね……」


盗んだのはクリストフと一緒にいたヤツらだろう。クリストフは本当に商人の風上にも置けないわね……同業者として許せないわ。


「フフ……今回盗まれたものは全て返却してもらいましょう。そしてドレスの金額はクリストフに全てを請求するわ……ふ……ふふ……もし支払えないならバンギーニ商会に請求しましょう。」


バンギーニ商会も相当闇がありそうだもの……。

薬とかがもし本当の話だったら営業停止どころじゃないわね。いいとこ国から追放か……もしくは鉱山奴隷? いや……王女を監禁していた罪もついてくるかしら……。


でも死罪にしてお金が取れないのは困るわ……。


「フフ……フフ……」


「マーガレット様。またお顔が締まりのない顔になっていますよ……ディグレッド王太子殿下はその顔を見て喜んでいますが……やめてくださいませ。」


ディーの方を見ると、ばっと目を逸らす。


「仕方ないじゃない。(金貨ちゃんと会えると思うと)幸せなんだもの! 私たちには幸せになる権利があると思うわ! ねっ? ディーもそう思わない?」


「あ、あぁ……そうだな……(それは俺と幸せになりたいということか!?)俺もそう思う(俺の気持ちは伝わっただろうか……?)」


「そうよね! さぁ! アニエスとクリストフを捕まえましょうか。居場所はきっとこの辺りよ。他国に逃げるならここが一番だもの。」


地図を指しながら伝えると、クレソンは団長の元へ向かった。


他国に逃げられる前に捕まえないと……。


ちょうどサフィールたちもこちらに着いたらしい。近くまで戻ってくる時に煙で知らせてもらうよう頼んでおいたのだ。


王都の方は少し時間がかかっているようだが、こちらに向かっているところだろうから逃げられはしないだろう。


「その名もローラー作戦、作戦開始よ!!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。