ランキング
「仙道くん! 君を仲間にしたいんだけど、まだ君の実力じゃ足手まといになるからまた会いに来るよ!」
中村は俺にウインクする様子を見せる。
「おい! ちょっと待て! 仲間はともかくこのゲーム本当に存在するのか?」
「何を言っているんだ? もちろん本当に存在する」
さっきまで泣いていた伊藤は嘘のように俺に言う。
「お前? 演技だったのか?」
「もちろん仙道を試すために私に尽くせることはやった。」
「もし俺が伊藤をすぐに殺そうとしたらどうする予定だったんだ?」
俺のことを言葉を聞くなり中村が俺の会話に入る。
「その時は僕が仙道くんを殺すよ!」
中村がそんな物騒な言葉を発言する。
こんな女子たちがこんな物騒な言葉を日常会話のように使うとはとてもやばい。
「そうか! 俺は仮にもエスパーだ。」
「その件は大丈夫!」
「僕は君の1万倍つぇーから!」
「たしかにお前の能力は分からない。 どうなってんだ?」
俺が中村に問いかけると。 中村はこちらにとぼける様子を見せ
「それは内緒かな!?仙道くんもあんまり自分のことをエスパーだとか、言わない方がいいよ!」
「そうですね」
伊藤が同感だと言わんばかりに中村に賛同する。
「とりあえず何かやばいとか思ったらこの機械あげるから」
そう言い中村は俺にサイコロより少し大きい程度の機械を投げつけてきた。
俺は慌ててそれをキャッチする。
とても小さな機械だがボタンが付いている
「これ何だ?」
「んーそれはもし何かやばいと思った時があったらそのボタンを押すと僕が助けに行くよ!」
「マジか!? お助けアイテム的な!?」
俺の言葉を聞くと少し中村は笑みを浮かべながら
「そんなところかな! でも一回しか使えないし、僕もいろいろ忙しいから可能な限りってことになるかな?」
「でも、お前より強い奴がこの先わんさかいるんだろ? 」
「んーそれはいると思うけど...」
中村は少し考える様子を見せる。
「僕は君が思ってるほど弱くないよ! このゲームのランキング2位だからね!」
「ランキング? 2位?」
「あれ!? 僕てっきりかの仮面から説明聞いたと思ったんだけど?」
「いいえ! あいつはランキングの話はしてませんでした」
服部が中村に助言する。
中村は少し考える素振りを見せ俺に満遍な笑みを見せると
「このゲームにはランキングがあってえーと時計の下の方にポイントとは別に数字が書いてない?」
中村そう言われると俺は時計に目をやる。
時計のデジタルには俺の名前とポイント(1ポイント) その下に1256位と書かれていた
「1256位だ! これのことか」
俺のランキングの低さは当然としてこんなにもゲームの参加者がいるのは驚いた。
何よりこの可愛らしい普通の女の子が2位なんて有り得ない。 一体どれだけここにいて何人殺した? ポイントは、どんだけ持ってるのか? どうして外に出ない? 色々疑問が出てきたが今は必死で抑える。
「そうそれ! この順位はポイントの所有が決め手となるんだよ! 」
「ポイントをいっぱい集めると順位が上がるのか?」
「そうそう!もちろんポイントをたくさん持ってるとランキングも上がるし強い人だって事がわかるね!」
中村は服部に近づくと服部の肩に手をやると
「この子は20位」
「マジかよ...」
中村のあの能力を見て順位は納得したが俺の前で泣いている演技をしていた服部も20位だとは想像もつかなかった。
「とりあえず説明はこんなもんかな?」
「しかし、ポイントはどうします?さすがに1ポイントでこのゲームに参戦するのは危険すぎる」
服部が中村に問いかける
「それもそうだね」
中村は自分の時計を触ると
俺のポイントは、62ポイントになっていた
「いいのか?」
「うん!全然いいけどこのフロア出るためには500ポイント確かいるんだよね? いきなりあげてもいいんだけどそれなりに経験を積んでから上がってきて欲しいからとりあえずこのくらいあげる」
俺のランキングは、1232位なっていた。
さっきと比べるとだいぶ上がったように感じた。
「とりあえずこのくらいポイントがあればセーフティーゾーンで考える時間もできる後は仙道次第だ! なんとしても中村さんの期待に応えて」
服部は俺のことを少しキツイ目で睨みながら俺に容赦なく言う
「あぁ」
「とりあえずもう僕は行くから!後は頑張ってね!」
中村がそういうと、また渦状の物体ができ中村と服部は俺の方を振り返ると何も言わずに出て行った。
中村からもらった機械をポケットの中に入れると俺は扉の前に立つ。
すると扉は自動で開きさっきまでの狭い空間とは違いとても広い景色が俺の目の前に現れた。
ここを出たらゲームスタートか
本当に人を殺さなければいけないのか?
そんな事できるわけがない!
クソ! そう考えるとこの狭くて何もない部屋から俺は出た。




