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見難い火傷の子  作者: 清風
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深い霧

その日は霧が立籠める朝だった。

何処行くわけでも無く歩き出した。

ちょっとした冒険のつもりだった。

直ぐ帰れば良いと思っていた。

迷うわけないと。直ぐ其処だからと油断していた。

正直自分の位置が判らなく成っていた。

戻ろうにも道が見えない。

迷った。歩き回るのも危険を感じた。

しばらく霧が晴れるまで其処にとどまって待つことにした。

周りが見えないにもかかわらず動き回って

居場所不明になるのを恐れた。

不安が溢れてきた。

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